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債券の種類を徹底解説!債券の分類からわかりやすくご紹介

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債券の種類には様々な物があります。
国債社債と言った発行元によって分類される債券や、利払いの方式通貨の違いによっても分類されます。
債券を購入したいがどの債券を買うべきか分からない人はまずは種類について勉強すると良いでしょう。
この記事では債券の種類について詳しく解説していきます。

債券の種類について

債券には分類方法によって様々な種類があります。
下記にはその一覧を記載しています。

各債券についての詳細は、後述しています

債券の分類  債権の種類 
発行元による分類




公共債 国債
地方債
政府保証債
民間債 社債
金融債
利払い方式による分類 利付債 固定利付債
変動利付債
割引債 国庫短期証券
ディスカウント債  -
通貨の違いによる分類 円建て債 円建て外債
外貨建て債  -
二重通貨建て債 デュアル・カレンシー債
リバース・デュアル・カレンシー債
信用リスクによる分類 投資適格債 ソブリン債
投資不適格債  -
機能による分類 ストレート債  -
 エクイティ債 転換社債
ワラント債
募集形態による分類 公募債  -
縁故債  -
発行時による分類 新発債  -
既発債  -

 

債券の種類(発行元による分類)

現在、国内、国外共に様々な発行元の債券が存在しています。
大まかな分類としては公共債地方債の二種類があります。
この2つの債券を総称して公社債と呼びます。

公共債

公共債は地方団体政府関係機関が発行する債券の総称です。
それぞれ、国債地方債政府保証債と呼ばれます。

公共債は元本と利子の支払いが国や政府によって保証されている債券です。
その為、信用性が非常に高い債券と言えるでしょう。

国債

国が発行元になる債権の事を国債と言います。
国債の正式名称は国庫債券で、全ての債券の中で最も信用性が高い債券です。
国債にも償還期間や利払い方式によって様々な種類があります。

超長期国債長期国債中期国債償還するまでの期間によって分けられています。
超長期国債は10年~40年で満期を迎える国債です。
長期国債が10年満期、中期国債が2年~5年で満期を迎えます。

利払い方式によって分けられた国債には割引国債国庫短期証券があります
これらは割引債と呼ばれるものですが、割引債に関しては利払い方式による分類で説明します。

企業、団体ではなく、個人の保有を促すために作られた国債の事を個人向け国債と呼びます。
1万円から購入できる国債であり、中途換金する事も出来ます。

地方債

地方債は地方団体が財源の確保の為に発行する債券であり、こちらも信用性が高い債券です。
地方債には、東京都債神奈川県債大阪府債北海道債など各地域ごとに種類があります。

地方債は発行する対象によって分類されます。
公募地方債は投資家を対象に市場で発行されます。
銀行等引受債は金融機関を対象に発行される地方債です。

政府保証債

政府保証債は政府関係機関が発行する債券であり、国債の次に信用性が高い債券です。

政府が財源を集める為に発行する債券であり、主に機関投資家に向けて販売されます。
購入する方法も限られているので、個人向けの政府保証債はほとんどありません

民間債

民間債は企業が発行する債券の総称です。
民間債には企業が発行する社債と、金融機関が発行する金融債があります。

民間債は発行体となる企業が元本と利子の支払いを保証している債券です。
その為、企業によって信頼性が異なります

社債

社債は企業が必要な資金を集めるために発行する債券です。
社債は企業の借用書であり、購入する事は企業にお金を貸す事と同じです。

社債の種類には、普通社債(SB)、転換社債(CB)、ワラント債、劣後債、電力債があります。
普通社債は、一般的な社債の事を指し、ストレートボンド(SB)とも呼ばれます。

転換社債(転換社債型新株予約権付社債)はチェンジャブルボンド(CB)とも呼ばれています。
社債を購入した企業の株式に転換する事が出来ます。
債券を株式に変える事が出来る様になっています。
これをエクイティ債とも呼びます。

次に、ワラント債は転換社債と同様に株式に関わる社債です。
債券とセットで通常の株式を購入する事が出来ます

劣後債は金利が比較的高く設定されている社債の事を言います。
しかし、債務の弁済順位が低いので、リスクも高い社債であると言えます。

電力債は電力会社が発行する社債です。
電力債の特徴は会社の資産の一部が担保となっている事です。
その為、一般的な社債よりもリスクの低い社債であると言えるでしょう

金融債

金融債は特定の金融機関が発行する債券の事です。
社債は発行元が企業であるのに対し、金融債は銀行が発行します。

しかし、金融債は発行数が大きく減少しています
その為、現在はほとんど流通していません

債券の種類(利払い方式による分類)

債券は利払い形式の違いによっても分類されます。
種類は、利付債割引債(クーポン債)ディスカウント債の三種類があります。

利付債

利付債は定期的な利息の支払いがある債券の事を言います。
基本的に割引はなく、額面通りの金額で発行されるのも特徴です。

利付債には、固定利付債(確定利付債)変動利付債(フローティング・レート債)があります。
固定利付債は、利率が発行された時点で固定されます。
変動利付債は、利率が市場によって変動します。

固定利付債は利率が固定される為、利息収入が安定化します。
変動利付債は利率の上昇、下落を考慮したうえで、利率が見直されます。

割引債(クーポン債)

割引債(クーポン債)は基本的に定期的な利息の支払いがない債券です。
しかし、割引があり、額面金額よりも安い価格で購入する事ができます。

償還時には額面通りの金額が支払われるので、割り引かれた価格がそのまま収入となります。
例えば、額面100円の割引債を90円で購入した場合、償還金は100円になります。
割引された10円が収入となるわけです。

割引債には、割引国債国庫短期証券などが挙げられます。

債券の利率の計算や利回りの関係について知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
債券価格と金利(利回り)の関係とは?誰でもわかる債券の仕組み

ディスカウント債

ディスカウント債は利付債と割引債の両方の側面を持つ債券です。
割引されて発行されますが、通常の利付債より利率が低いです。

債券の種類(通貨の違いによる分類)

債券は購入、支払いが「円」であるか、「外貨」であるかによっても分類されます。
それぞれ、円建て債外貨建て債に分類されます。
購入と支払いが円と外貨の両方で行われる場合は、二重通貨建て債(デュアル債)と言います。

円建て債

円建て債は購入時に投資家が支払うお金と、償還金の支払いがで行われる債券です。
外貨建て債と違い為替リスクがないので安定していると言えます。

円建て外債(サムライ債)

海外の発行体により、日本国内で円を使って発行される債券を円建て外債(サムライ債)と呼びます。
逆に海外の市場で発行された円建て債をユーロ円債と呼びます。

外貨建て債

外貨建て債は購入時に投資家が支払うお金と、償還金の支払いが外貨で行われる債券です。
為替リスクが存在しているので、円建て債よりもメリットも大きいですが、リスクも大きい債券です。
世界の主要通貨を中心に、米ドル、ユーロ、豪ドル、英ポンドなどで購入する事ができます。

二重通貨建て債(デュアル債)

二重通貨建て債は購入時の支払いと償還金の支払いが円と外貨の両方で行われる債券です。

例えば、購入時に投資家が支払うお金はであり、償還金の支払いが外貨で行われる債券があります。
これをデュアル・カレンシー債と言います。

次に、購入時に投資家が支払うお金は外貨であり、償還金の支払いがで行われる債券があります。
これをリバース・デュアル・カレンシー債と言います。

それぞれ、順デュアル債逆デュアル債とも呼ばれます。

債券の種類(信用リスクによる分類)

債券には格付け機関による格付けが存在しています。
適格と判断された債券を投資適格債、不適格と判断された債券を投資不適格債(ジャンク債)と呼びます。

投資適格債

投資適格債は、格付け機関によって利息、償還金の支払いが確実と判断された信用性の高い債券です。
一般的な社債よりも信用性の高い、国、政府、が発行する債券をソブリン債と言います。

投資不適格債(ジャンク債)

投資不適格債は、格付け機関によって利息、償還金の支払いが確実ではないと判断された信用性の低い債券です。
ジャンク債とも呼ばれます。

債権の種類(機能による分類)

債券は株式への変換などの機能の有無によって、ストレート債エクイティ債に分類されます。

ストレート債

利子や償還金の支払いなど、一般的な債券にある機能を持つ債券の事をストレート債と言います。

エクイティ債

株式に転換できる機能を備えている債権の事をエクイティ債と言います。
エクイティ債には転換社債(CB)ワラント債があります。

債権の種類(募集形態による分類)

債券は誰でも購入できる様に購入者を募集しているか、特定の人しか購入できない債券があります。
それぞれ、公募債、縁故債と言います。

公募債

公募債は誰でも購入出来る債券です。市場において多数の人が購入出来る様になっています。
個人向け国債など一般的に購入できる債券は全て公募債です。

縁故債

縁故債は特定の人しか購入できない債券です。
私公募債非公募債とも呼ばれます。

銀行等引受債は縁故債の代表的な例の一つです。

債権の種類(発行時による分類)

最後に、発行状況によっても債券は分類されます。
新発債既発債の二種類があります。

新発債

新発債は新規に市場で発行される債券の事です。

新発債の発行は新聞や広告によって知ることが出来ます。
新聞は広告を使って債券の購入者を募集するので、募集債とも呼ばれます。

一定の募集期間内のみ購入する事が出来ます。
その際、購入手数料が無料になることもあります。

既発債

既発債は既に市場に流通している債券の事を言います。

発行日を過ぎている為、購入する場合は発行価格ではなく時価で購入します。
その為、その時の景気や経済情勢によって価格や金利が変化します。

まとめ

債券の種類に関して細かくまとめましたが、理解していただけたでしょうか。
発行元、利払い方式、通貨の違い、信用リスク、機能、募集携帯、発行時によって様々な分類があります。

債券の種類を理解する事は正しく債券を購入する為に必要な事です。

発行元や信用リスクによる分類から債券を購入する際にリスクの有無を確認する事が出来ます。
利払い方式について知っておかなければ、利息収入と償還差益のどちらで利益を得たいのか分かりません
機能や通貨の違いも知っておけば、より収益を増やす事も出来るかもしれません。

債券の種類を正しく理解して、購入する債券を選ぶ際にに役立ててください。

そして、債券投資についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
債券投資とは?利回りやリスクの関係とおすすめの債券投資について

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