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為替市場を分析するフェアバリューと購買力平価とは?

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※本記事は2016.8時点の経済市場について掲載されたものです。

誰もが気になる為替相場ですが、今回はその為替相場を少し違った方法で分析する手法をお答えしたいと思います。
現在の為替相場を円高と見るのか、円安と見るのか、是非ご自身の投資タイミングのご参考にしていただければと思います。

フェアバリューと購買力平価を知る

いろいろな投資に関して安心できる水準を考える指標としてフェアバリューと呼ばれるものがあります。フェアバリューとは、「適正価格」「公正価格」と言われるもので、その金融商品に投資をするにあたり、最も安心できる価値の値と言われています。
為替に関してのフェアバリューといえば有名なのが購買力平価(こうばいりょくへいか)と言われるものです。

では皆様は購買力平価という指標をご存じでしょうか?

購買力平価とは国が違っても貿易障壁が無ければ同じ商品の価格は同じであるという「一物一価の法則」が成り立ちます。その時の二国間の為替相場のことを言います。

様々な購買力平価の意味と役割

そして購買力平価には一般的には以下の3種類が存在します。

三種類の購買力平価

  • ①消費者物価(127.74円)
  • ②企業物価(96.85円)
  • ③輸出物価(70.85円)
    ※2016年6月現在

こう書いてしまうと非常に難しそうな印象を持たれるかも知れませんが、非常にざっくりとイメージしていただくために以下のようなイメージで捉えて頂けると分かりやすいかもしれないですね。

  • ①消費者物価
    皆様がアメリカで買い物をする時の物価
  • ②企業物価
    企業間で取引するときの物価
  • ③輸出物価
    輸出企業の損益分岐点

イメージしやすい消費者物価で考えると現在の102円は購買力平価の127.74円よりも円高となりますので、日本人が海外で買い物するには割安感があるものの、アメリカ人が日本で買い物をすると高い印象を受けるということです。

加えて両者が割安とも割高とも思わないのが127.74円ということになります。1986年以来、実際の為替の方がずっと割安だったのですが昨年(2015年)、30年ぶりに逆転しそうになり、現在は急激な円高によりまた割安な水準になっています。

それでは127円までなら目をつぶってドルにしてもいいかというと、長期的に見ればそうですが、実際に安心できるのは実勢価格と一番乖離が小さい企業物価を見た方がいいかと思います。
企業物価は2011年以来5年以上も100円近辺で停滞していますので100円近辺でのドル投資なら安心?といってもいいのではないかと思います。

考え方の一例としてですが、企業物価が買いの指標、消費者物価が売りの指標と考えても面白いかも知れませんね。

今後は円高?円安?どっちの傾向になるのか?

1971年のプラザ合意以来40年以上も円高が続いたので、誰もがまた円高に進むのではないかと疑心暗鬼になるのは仕方がないと思いますが、ここら辺で大きく発想の転換をしてもいいのではないかと思います。

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出典:Wikipedia

チャートを見ても未来のことはわかりませんが過去のことは分かります。
例えば1ドル100円のところに横にラインを引いてみてください、そうすると、この40年で100円以下だった期間があまりにも短いことが分かります。

そもそもドル円の為替レートは投資商品ではなく通貨の交換レートに過ぎません、しかも世界の半分以上のシェアを持つ米ドルなのです。

米ドルそのものの価値が棄損しない投資で運用に時間を掛けることができるなら、現在の為替水準は非常に魅力的であると言えるのではないでしょうか?

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まとめ

今回は、ただ為替チャートを見ていくのではなく、フェアバリュー、そして購買力平価に注目してみました。みなさんも、是非参考にしていただき、いつもとは少し違った投資スタイルを楽しんでみることも良いのではないでしょうか。

 

 

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