ノーロード型投資信託とは?2つのメリットとデメリットについて解説

ノーロード投資信託

投資信託を購入したいと考えたときにノーロード型投資信託という言葉を聞いて、普通の投資信託と何が違うのか気になった人もいるかもしれません。

ノーロード型投資信託は購入手数料がかからない投資信託のことです

購入手数料がかからないのでトータルでの手数料が安くなりやすく、ほとんどのネット証券で扱われている投資信託はノーロード型になります

この記事ではノーロード投資信託のメリットとデメリットについて分かりやすく解説していきます。

目次

ノーロード型投資信託とは

ノーロード型投資信託

ノーロード型信託とは、ノーロード・ファンドとも呼ばれます。

通常の投資信託では販売会社に購入手数料を払う必要がありますが、ノーロード型投資信託の場合は手数料を支払う必要がありません

投資信託の販売手数料のことをロードと呼ぶので、ノーロード・ファンドは直訳して販売手数料のない投資信託ということになります。

販売手数料は販売会社となる証券会社が自由に設定できるので、同一の商品であっても販売会社となる証券会社によって手数料が異なることもあります

ただし、すべての手数料が無料というわけではなく、投資信託を運用会社に運用してもらうための信託報酬は投資信託を購入するのであれば発生するので、無料になるのは購入手数料のみです

ノーロード型投資信託は通常の投資信託と比較して2つのメリットがあります。

次は、ノーロード型投資信託のメリットについて解説していきます。

ノーロード型投資信託のメリット

ノーロード型投資信託のメリットは2つあります。

  • 購入手数料がないため手数料が安くなりやすい
  • ネット証券で購入しやすい

それぞれ詳しく見ていきましょう。

購入手数料がないため手数料が安くなりやすい

投資信託には購入手数料、信託報酬、信託財産留保額の3つの手数料がかかります。

購入手数料は、先ほど説明した通り、販売会社に支払う手数料で投資信託を購入する際に一度だけかかります

信託報酬は、運用会社に支払う手数料で、投資信託を保有している間は常にかかる手数料です

信託財産留保額は、解約したときに一度かかる手数料ですが、購入手数料と同様にかかる投資信託とかからない投資信託があります

3つの手数料のうち購入手数料がかからないのであれば、手数料が安くなりやすいのでよりお得に運用することが可能です

購入手数料は最大で3%ほどかかりますが、購入手数料は投資信託を運用するうえでのハンデになります。

なぜなら3%手数料がかかったのであれば、3%以上の利益を出さなければ投資信託の運用損益は赤字になってしまうからです

投資信託の手数料について詳しく知りたい人はこちらの記事をチェックしてください。

投資信託の手数料はいくら?基本の3つの手数料について解説します!

ネット証券で購入しやすい

投資信託は販売会社によって手数料が異なるので、ノーロード型投資信託を多く取り扱う販売会社とあまり取り扱わない販売会社があります。

ノーロード型投資信託を多く扱っている販売会社はネット証券になります。

大手ネット証券は2019年から投資信託の購入手数料の無料化を発表しているため、ネット証券で取り扱われている投資信託のほとんどがノーロード投信です

一方で銀行や普通の証券会社の投資信託は販売手数料がかかるものもあり、銀行や証券会社がおすすめする投資信託は必ずしも投資家にメリットのある商品ではなく、銀行にメリットのある販売手数料の高い投資信託を勧められる可能性もありますので注意が必要で

そのため、ノーロード型投資信託を購入するのであればネット証券で購入するのがよいでしょう。

ノーロード型投資信託にデメリットはあるのか?

ノーロード型投資信託には基本的にデメリットはありません。

なぜなら、ノーロード型投資信託は購入手数料がかからない投資信託なので、購入手数料がかからないこと自体にデメリットがないからです

もちろん、通常の銀行や証券会社の立場であればノーロード型投資信託よりも、販売手数料の高い投資信託を販売したいと考えることが多いので、販売者側から見たデメリットはあります。

しかし、投資家にとって販売手数料がかからないことはメリットになることはあってもデメリットになることはまずありません

では、ノーロード型投資信託は無条件で投資家にとってよい商品であるかといわれればそうとはいい切れません

先ほど投資信託の3つの手数料について説明しましたが、投資信託にかかる手数料は購入手数料だけではなく、購入手数料、信託報酬、信託財産留保額の3つがあります。

この3つを総合して手数料が安くならなければ、購入手数料がかからなくても意味がないのです

例えば、購入手数料がかからなくても信託報酬が高い投資信託や信託財産留保額がかかる投資信託であれば、手数料が割高になるケースは考えられます

そのため、ノーロード型投資信託自体にはデメリットはありませんが、他の手数料が割高であれば必ずしもお得であるとは限らない落とし穴があるのです

購入手数料がないノーロード型投資信託は通常の投資信託と比較して手数料が割安になりやすい傾向にありますが、他のノーロード型投資信託と比較して手数料が安いものを選択しなければノーロード型投資信託だけでは手数料が安いかどうか判断することは難しいです。

最後に、代表的なノーロード型投資信託について解説していきます。

代表的なノーロード型投資信託はインデックスファンド

代表的なノーロード投資信託はTOPIXNYダウなどの指数に従った運用をするインデックスファンドがあります。

投資信託には指数に連動するインデックスファンドと、指数に連動せず独自に運用するアクティブファンドがあります

インデックスファンドとアクティブファンドの違いは下記の表の通りです。

インデックスファンド アクティブファンド

インデックスファンドとアクティブファンドで注目したい違いはコストの違いであり、アクティブファンドはコストが高く、インデックスファンドはコストが低い傾向にあります

そのため、インデックスファンドは信託報酬も安く、ノーロード型の投資信託が多いので安い手数料で運用することが可能です

投資信託の運用成績は手数料の低さが重要になることが多いので、できる限り手数料の低い投資信託を選ぶことが利回りを大きくする秘訣でもあります。

代表的なノーロード型のインデックスファンドは下記の2つです。

  • eMAXIS slimシリーズ
  • たわらノーロードシリーズ

他にもノーロード型のインデックスファンドはありますが、上記の2つの投資信託のシリーズは様々なネット証券で購入が可能な有名な投資信託のシリーズなので、購入する銘柄を決める前にチェックしておいたほうがよいでしょう。

また、ネット証券でノーロード型のインデックスファンドを探す場合は銘柄の名前に「購入手数料なし」と書かれているものもあるので、ノーロード型投資信託を探すのであればこのような表記のある投資信託をチェックすることをおすすめします。

ノーロード型のインデックスファンドは手数料が比較的安いものが多く、近年では投資信託の手数料競争は激化しており信託報酬が安く改訂されることもあるので、証券会社のページを調べて現在の時点で手数料が安い投資信託を探してみましょう

インデックスファンドについて詳しく知りたい人はこちらの記事をチェックしてください。

債券インデックスファンドとは? 利回りや手数料についてもご紹介!

まとめ

ノーロード型投資信託について解説しましたがいかがだったでしょうか?

ノーロード型投資信託はネット証券で購入しやすく、手数料が割安になる傾向がありますが、必ずしもノーロード型投資信託であるから手数料が安くなるとは限りません。

購入手数料だけでなく、特に信託報酬について注目して手数料の安い投資信託を探すことが重要です。

また、投資信託の基礎知識について詳しく知りたい人はこちらの記事をチェックしてください。

投資信託(投信)とは?基本的な仕組みを紹介!

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