年収500万円の独身女性のためのマネープランを徹底解説

ヘッジファンド

女性で年収500万と言えば一般的に高年収というイメージがあるのではないでしょうか。

現に、年収500万以上稼ぐ女性は女性全体の10%未満民間給与実態統計調査より)しかいません。

年収500万円は女性の平均年収である293万円も大きく上回っています。

一方で男性の平均年収545万なので若干下回っています。

女性の平均年収と男性の平均年収に大きな差があるのは、女性は結婚や出産でリタイヤしたり、中断する人が多いのが一番の要因でしょう。

また、独身で正社員でも総合職の補佐的な役割を担う一般職のポジションを選択する女性も男性より多いのも平均年収が低い要因です。

以上のようなことから考えると、年収500万稼ぐ女性は総合職で働くキャリア志向の女性が多いと言えます。

一般的に高年収であるとはいえ、生涯独身の場合の老後の蓄えは一番気になるところではないでしょうか。

将来結婚するかどうかはわからないとはいえ、後で慌てないためにも早めのマネープランを立てておくことは重要なことです。

今回は年収500万円で生涯独身だった場合のマネープランをご紹介しましょう。

目次

年収500万の独身女性の暮らしぶり

生涯一人で暮らしていくことを考える場合に一番に考えることは老後にかかるお金です。

女性の中では高年収である年収500万程度なら、老後に満足のいく生活を無理なく貯めることができるのでしょうか。

年収500万円の単身者の年間平均貯蓄額は66万

単身で一人暮らしは自由になるお金も多いので無駄遣いをしなければ、貯蓄スピードは早いかと思われる方も多いでしょう。

単身者の一人暮らしの生活費の平均額は163,781円(※総務省家計調査(2019年度)参考)を参考に単純計算してみましょう。

すると、年収500万だと手取りが約390万前後なので生活費約16万を差し引けば200万近く貯蓄ができるのではないか、と考えがちですがこの生活費のデータはあくまで全国平均です。

また、年収が高くなるにつれ、仕事も忙しくなるので職場近くに家を借りたり、人付き合いも増えてくる人も多いでしょう。

人によって住む場所や年齢、賃貸か持ち家かなど千差万別ですので一つの目安として考えてください。

実際は「家計の金融行動に関する世論調査」によると年収500万~750万円の単身者の年間貯蓄の割合は平均して17%となっています。

額面年収500万だと手取り年収は大体390万円なので、年間66万円程度貯蓄に回している人が多いということになります。

やはり、年収500万でも中々年間200万以上貯めるのは難しいようです。

年収500万の独身女性のためのマネー計画

年収500万の独身女性のためのマネー計画

  • 老後までに必要な資金は最低でも約2000万
  • ゆとりある老後生活を希望するなら上乗せ額は月額14万
  • 年収500万でも貯金できない人の解決策

老後までに必要な資金は約2000万

60歳以上の単身世帯の支出は平均148,358円というデータが出ています。(参考元:(※総務省家計調査参考))

高齢単身無職世帯(60歳以上の単身無職世帯)の実収入は114,027円なので40,715円不足し、さらに公的年金が社会保障給付である場合は6,856円が引かれるので47,571円が不足します。

65歳以降の生活費

65歳から女性の平均寿命である87.32歳までにかかる老後の不足額を計算

47,571×12ヶ月×22年=約1256万円のお金が必要!

さらに無支給期間5年分のお金も必要(60歳で退職後年金が支給されるまでの5年間の生活費

毎月の生活費×12ヶ月×5年間=約900~1000万

老後までに最低でも約2000万近くの資金が必要なのです。

ゆとりある老後生活を希望するなら上乗せ額は月額14万

老後を送るのに必要な資金は2000万円ですが、ゆとりのある老後を送りたい人にとっては2000万では足りません。

生命保険文化センター「生活保障に関する調査」によるとゆとりのある老後をおくるための生活費の上乗せ額は月額14万という結果がでています。

年収500万でも貯金できない人の解決策

先取り貯金で半強制的に貯める

老後生活費は年金だけでまかなうことはできないのが現状で、コツコツと貯めていかねば老後に生活が破綻する事態になりかねません。

年収は上がったのにお金が貯まらず、どうしても無駄遣いしてしまう。

どうしたらお金を貯めることができるかお困りの方はいらっしゃいませんか。

貯められない方は貯める仕組みを作ってしまいましょう。

毎月給与が入ったら、先取りでお金を貯蓄できるようにするのです。

貯蓄口座へお金を移すことを家賃や生活費同様に支出項目と捉えてしまえば、無理のない貯蓄ができます。

貯蓄目標はライフプランをもとに考える

年収500万では、どの程度貯蓄に回せるお金をねん出できるのでしょうか。

とりあえず思いついた金額を「先取リ貯金」に回そう、とするだけでは継続することは困難です。

貯蓄には「いつまでに何のために貯めるのか」というはっきりした目標がないと気の緩みが出て遣ってしまうのです。

海外旅行という大きな目標のためにお金を貯めていても、貯める期間をきめないで、いつか行けたらいいかといった調子だと目先の欲にとらわれ無駄遣いし、結局どんどん先延ばしになってしまうのです。

貯蓄目標はライフプランを基に考えていくことが重要です。

定年までのライフプランを考え、車や住宅の購入、海外旅行といったまとまったお金が必要となるライフイベントが予定される場合、収支・貯蓄の状況はどうなるのか。

また、ライフイベントによって生まれた支出を補うことができるのかを確認することで適正な貯蓄額を確認することができます。

ライフプラン表を作成して目標額を明確化することにより現実味が増し、貯蓄へのモチベーションアップに繋がります。

生活にかかるお金の適正額とは

直近のライフイベントを目標にお金は貯めたいが、毎月の支出が抑えられないという人はキャッシュフロー表を作成してみましょう。

下の図は簡単なキャッシュフロー表の例です。(単位:万円)

キャッシュフロー表

キャッシュフロー表は過去の現金の流れを可視化するのに有効な表です。

年収500万を稼ぐ独身女性は仕事や趣味に忙しく家計簿を細々つけている時間は中々ないという方もいるでしょう。

忙しい方でも無理なく家計を把握できるのがキャッシュフロー表の利点です。

どんな人でも日々のルーティーンの行動が数ヶ月の間に大きく変化することはあまりないでしょう。

お金もルーティーンの遣い方であるとすれば、数ヶ月の間に極端に収支が違うということはありません。

例えば、数ヶ月程度のレシート等保管しておいて、過去の数か月間の間に遣ったお金を項目別に分け、キャッシュフロー表に記入していくのはいかがでしょうか。

キャッシュフロー表を作成することで、ライフプラン表により正確性が出てきます。

キャッシュフロー表のテンプレートは色々なサイトで簡単に無料ダウンロードできるものが提供されているので、試してみるとよいでしょう。

支出を見直し

キャッシュフロー表を作成し、普段の生活の支出がわかったら、目標額に向けて貯蓄を増やしていきたいところ。

しかし、生活にかかるお金を減らすのには限界があります。

忙しいビジネスウーマンにとって、食費を削るためにスーパーをはしごするといった手間はストレスと労力がかかり、ストレス解消のために余計にお金を遣ってしまうという悪循環になりかねません。

支出を見直すのであれば、毎月決まった額の支出である住居費や保険料、通信費などの固定費を見直すのがいいでしょう。

支出の中で一番大きい割合を占めるのが住居費なので、抑えたいところですが、女性の一人暮らしは防犯面も気になるところ。

セキュリティのしっかりした住み家を確保したいものです。

では、住居費はどのくらいまでお金をかけていいかというと、一般的には収入の約3割程度までと言われています。

年収500万円の単身者の場合は12万4000円程度になります。

とはいえ、これだけの額を住宅に費やすとなると、賃貸よりも持ち家を構えるための貯金を増やした方がいいかもしれません。

家賃おかける費用は手取り収入の25%くらいまでにとどめておいて、余剰分を他の費用や貯蓄に回すなど調整してみましょう。

資産運用で貯蓄を増やす

キャッシュフロー表により、生涯にかかるお金の流れは掴めましたが、目的となるライフイベントまでに計画通りお金を貯めるのは大変なことです。

現在は超低金利時代なので利息も雀の涙で小銭程度です。

「先取り貯金」をしてもご自身の収入の範囲内から出ていくお金なので年収が増えない限りは貯蓄を増やすのにも限度があります。

しかし、「先取り貯金」のお金を投資に充当することでご自身の収入以上の利益をもたらし、貯蓄ペースを早めることも不可能ではありません!

忙しい独身女性向け!年収500万からの資産運用

忙しい独身女性向け!年収500万からの資産運用

  • 1万円からできる資産運用
  • 忙しい独身女性は自動引き落としを活用
  • 分散投資でさらにリスクを下げる

1万円からできる資産運用

「資産運用でお金を増やすといってもリスクもあるし、手持ちの貯蓄も少ない。それでお金は本当に増やすことができるの?」

という疑問もあるかと思いますが、これからの資産運用は短期間で大きな額を動かすのではなく少額で長期にわたって資産を育てていくリスクの少ない投資スタイルが主流です。

大きな金額を投資して成功すればいいですが、失敗した場合のリスクも大きくなります。

例えば、投資信託は1万円から積み立てが可能です。

たったの1万円といえどあなどってはいけません。

例えば、1万円を20年間にわたって毎月貯めた場合は「1万円×12ヶ月×20年間」で240万円(※利息なし)になります。

しかし、例えば利回り年3%で20年間の積立をした場合、積立元本よりも88万多い約320万円となります。

毎月1万円程度なら、日々のちょっとした無駄遣いを見直したりするだけで用意できるお金ではないでしょうか。

忙しい独身女性は自動引き落としを活用

少額の投資であってもリスクはつきものなのが資産運用。

しかし、年収500万を稼ぐ高収入女性なら仕事も忙しく投資のために時間を割くのも中々難しい時もあるでしょう。

また、たとえ時間があっても一番安い金額で購入することなどプロの投資家であっても至難の業です。

毎月決まった日に決まった金額を自動引き落としにすれば、購入価格も平準化されるし、積立を忘れることもありません。

先に述べました「先取り貯蓄」と同じ原理です。

分散投資でさらにリスクを下げる

投資を始めるならば、一つの資産に片寄らずいくつかの資産に分けて投資をしたほうが更にリスクを下げることにつながります。

例えば、一般的に株と債券は逆の値動きします。

株価が下落するときは安全資産となる国債などの債券が買われるので債券価格が上昇します。

もし、株価が下がっている時に株だけに投資していたら全てが損失を受けますね。

逆の値動きをする資産を数種類組み合わせて投資することもリスク分散には効果的です。

分散投資

 

まとめ

今回ご紹介したお金の貯め方を参考にしていただければ、忙しい独身女性の方でもスキマ時間を活用して安全に老後資金を貯めることができるのではないでしょうか。

投資を始めると新聞やテレビの経済ニュースにも関心が出てきて自然と知見がを深めたいという意欲がでます。

次第に、一人で学んでいた投資に対する疑問もわいてくることでしょう。

とはいえ、お金や資産運用の話はタブーな話題なりがちなので身近な人とは話しにくいもの。

たくさんの同じ立場の人に知り合うこともある資産運用の座談会やセミナーなどをおすすめいたします。

独身女性が豊かに楽しく老後を送るにはお金は必要ですが、信頼できる友人もまた重要でしょう。

経済の勉強を通して交流のネットワークが広がれば一石二鳥ですね。

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