イギリス ジョージ6世(1936-1952) 5ポンド金貨 1937 Spink4074 Fr409 KM861 PCGS PR64DCAM (Proof FDC)

映画「英国王のスピーチ」でも取り上げられたジョージ６世の戴冠記念コインです。
1895年にジョージ５世の次男として生まれたジョージ6世は兄エドワード８世がいた為、王室の次男として軍務に服していました。ジョージ5世崩御により兄エドワード8世が1936年に王位継承しますがアメリカ出身のウォリス・シンプソンと駆け落ちに近い形で結婚し、エドワード8世はそのまま退位します。その為、同年にジョージ6世は即位することとなりました。5ポンド金貨についてですが、5ポンド・2ポンド・ソボレン・ハーフソボレンの4枚一組セットとして戴冠を記念して作られましたので、今回ご紹介のコインはそのセットの中の一枚ということになります。このコインの発行枚数には2パターン説があり、5,501枚説と5,001枚説がありますが、イギリスカタログには5,001枚と記載されています。
ジョージ6世の５ポンドは表面の肖像と裏面の龍退治の肖像のフロストがとても薄いことが一般的で、今回ご紹介したコインのように強いフロスト仕上げのコインは少なくオークションでは評価が高いです。また、2019年８月に開催されたアメリカのヘリテージオークションではNGC PF65 ULTRA CAMEOのコインは16800ドルで落札となり、落札手数料を含めると200万円を超えました。過去オークションでは、2011年に200,000円～300,000円で取引がされていたことからも、人気が高くコレクターの争奪戦が始まっていることがわかります。