ビザンティン帝国 アナスタシウス帝(491-518) ソリダス金貨 ND Fr-61 Sear-3 NGC Ch AU 5/5-4/5 Clipped (Clipped EF)

アナスタシウス1世は、東ローマ帝国の皇帝として491年に即位し、東方における強力な指導者となりました。彼の治世は、帝国の財政的安定と貨幣改革が大きな特徴であり、彼はそれまで混乱していた貨幣制度を整え、特に金貨であるソリダスの価値を安定させることに成功しました。これはビザンティン帝国の基盤を築き、後世にわたる経済安定の礎を築いた重要な政策とされています。ビザンティン帝国は、西暦395年にローマ帝国が東西に分裂して以降、東ローマ帝国として存続し、最終的に1453年にオスマン帝国によって首都コンスタンティノープルが陥落するまでの約1000年もの間続いた帝国です。その中心は東地中海地域であり、首都はコンスタンティノープル（現在のイスタンブール）でした。ビザンティン帝国は、ローマ帝国の後継でありながら、ギリシャ文化とキリスト教信仰を柱とした独自の文明を築きました。NGC社のグレーディング評価でも古代コインの評価の読み解き方としては、全体評価（Gem MS＞MS＞AU＞XF＞VF…16段階）刻印評価（5点満点）・表面の評価（5点満点）という記載になっております。こちらのコインの場合はAU（準未使用品）で、Strike（刻印）が5/5点、Surface（表面）が4/5点という評価です。「Ch」は「choice」の意味で、「その中でもさらに良い状態」というプラスアルファな評価のものに付与されます。