オーストリア フランツ・ヨーゼフ1世(1848-1916) 在位60年記念 100コロナ金貨 1908 Fr514 KM2812 NGC PF60 (Proof EF+)

1848年、わずか18歳でオーストリア帝国皇帝に即位し、68年間と長い在位期間を誇る。国民からもとても人気のある君主であり、敬愛されていたことで知られている。また、祖父は神聖ローマ帝国皇帝フランツ2世、父親はカール大公であり、この時代のオーストリア=ハンガリー帝国は、華麗なるハプスブルク家最後の帝国であり、フランツ・ヨーゼフ1世は650年続いたハプスブルク家の最後の皇帝である。

在位60年記念 「12回の大祓の後の大いなる栄光」、通称「運上の女神」と呼ばれている有名なコインで銘品とされており、デザイン性、歴史、妻を愛することから描かれたとされる物語などから、全世界で人気を集める金貨となります。また、女神が抱える盾はオーストリアの紋章である「双頭の鷲」、背景には旭日が威光のように輝きを放っており、眼を奪われるほど美しいコインです。このコインが作られる10年前にスイス・レマン湖で旅行中の皇后エリーザベトは無政府主義者に胸を刺され死去しています。その為、コインの裏面に描かれた美しい女神が雲の上にいることから、この女神はエリーザベトがモデルなのではないかと云われています。

1848年に即位したフランツ・ヨーゼフ1世統治60周年を記念した金貨で単年度発行であり、発行枚数が不明（MSは16,000枚）の極希少なプルーフ金貨となります。