このノーブル金貨のモデルは、エドワード3世の第2次貨幣(1344-46年)の際に導入された金貨です。ノーブル金貨はイギリスで初めて大量生産された金貨でもあります。当時、ノーブルは6シリング8ペンス(または80ペンス)の価値に相当します。これは1ポンドの3分の1にも相当します。1464年に地金の価値上昇による貨幣改革がされるまで、この価値を維持するために発行する時代ごとに重量の変更により調整が入りました。このノーブルというコインは歴史の中で、銘文やミントマーク、そしてデザインにも多くのバリエーションがあります。
エドワード3世の第2次貨幣時代(1344~1346年)に登場したこのコインの重さは138.5グレイン(9.0グラム)、第3次貨幣時代(1346~1351年)には128.5グレイン(8.3グラム)、第4次貨幣時代(1351~1377年)には120グレイン(7.8グラム)と、段々と金重量の軽量化が進みました。特に第2次貨幣時代(1344~1346年)の金貨は世に出回ることがほとんどなく、幻の金貨となり、今回のコインはその幻の金貨がモデルになっています。
今回800年以上経ち、これを現代に甦らせたトリスタンダクーニャの金貨になります。イギリス海外領土であるトリスタンダクーニャは南緯37度、西経12度に位置し、アフリカ大陸のケープタウンからは2805km、南アメリカ大陸のリオデジャネイロからは3353km離れた、大西洋に浮かぶ島です。非常珍しく市場に出回らない為、参考画像をご用意出来ないほどに希少な金貨で、その希少なノーブル金貨デザインを現代風に仕上げたトリスタンダクーニャ発行のノーブル金貨、1/2ノーブル金貨、1/4ノーブル金貨になります。