1819年にスペインから独立してエクアドルなどと結成した大コロンビア共和国を成立し、その後分離などがあり、現在のコロンビア共和国の前進であるコロンビア合衆国で作られた金貨である。
1863年に成立したリオ・ネグロ憲法では自由主義的な内容が採択され、グラナダ連合は各州が外交権を持つ8州からなる連邦制国家、コロンビア合衆国(1863年 – 1886年)が成立した。この時代にボゴタ(コロンビア首都)では科学や文芸が発展を見せ、ボゴタは「南米のアテネ」と呼ばれた。1880年に保守派のラファエル・ヌニェスが自由党右派と保守党に推されて大統領になると、ヌニェスはスペインに独立を承認させ、国立銀行を建設して経済の安定を図った。ククタ周辺でのコーヒー栽培の拡大により、コロンビアの主産業となり、鉄道網も拡大していった。
国内での反乱の平定や国内の安定の為、リオネグロ憲法をつくり、連邦国家であるグラナダ連合はグラナダ合衆国となり、5月8日にコロンビア合衆国と改名した。アンティオキアやクンディナマルカでは工業化の兆しが見えたが、合衆国全体の経済はまだ農産物中心であった。1876年から1877年、1884年から1885年と二回、また内戦が起こり社会的、経済的大打撃をまた与えた。そして1886年に憲法改正で中央集権のコロンビア共和国となった。