スペイン アルフォンソ13世(1886-1931) 100ペセタ金貨 1897(62) リストライク FR347R KM708 NGC MS64 (UNC)

1897年に発行された100ペセタ金貨の極印を使って、1961年と1962年に２年間発行されたアルフォンソ13世勝年造タイプの大型金貨。表面肖像したにある年号の両サイドの小さな星の中にさらに小さく、数字で61または62と刻まれており、そこからオリジナルコインかリストライクコインかを判別する。リストライクコインだが、1897年銘は15万枚発行されたのに対して、1961年銘は810枚、そしてこのコイン1962年銘は6000枚のみの発行なので、発行枚数の少ない金貨である。

アルフォンソ13世は生まれた時点で父王（同12世）が亡くなっていたため、誕生と同時にスペイン王に就いた。アルフォンソ13世は本貨が発行された1897年に11歳だったので、本貨の肖像もまた11歳時点のものだ。上記のような事情で、同王コインの肖像は乳児時代、幼児時代、そして少年時代（本貨）、青年時代の4種が存在する。

この銘柄はもともと1897年のみ発行されたが、1961年（810枚）と1962年（6,000枚）にも再発行（リストライク）されている。この2年号はもとの刻印を使って打たれているので、オリジナル貨との外見上の区別はつきにくいが、オモテ面の年号の左右にある☆の中に「19」「97」と打たれていることによって、オリジナルと判別できる。