フランス ナポレオン1世(1804-1814.1815) 銀製メダル 1810 マリー・ルイーズとの結婚記念 Bramsen-944 直径:33mm 重量:28gm(EF+)

1810年のナポレオン1世は全ヨーロッパを屈服させ人生の絶頂期にありましたが、唯一の悩みは嫡子がいないことでした。有名な皇后ジョセフィーヌはナポレオン1世より6最年長（当時47歳）であったため、年齢的に嫡子の出産は難しい状況であり、自身の血を引く直系の子孫を熱望していたナポレオン1世はジョセフィーヌとの離婚を決意、そして出産可能な新皇后をオーストリアから迎えました。この時ナポレオンは41歳、マリー・ルイーズは18歳です。このメダルは表面にナポレオン1世と新皇后マリー・ルイーズ、そして義父母となるオーストリア皇帝夫妻を描いています。なお、1811年に待望の嫡男（ナポレオン2世）が誕生しています。ナポレオンの侵略により、シェーンブルン宮殿を2度に渡って追放されたマリー・ルイーズは「ナポレオンは恐ろしい男」と教育を受け、幼少期はナポレオンと名付けた人形をいじめて育ちました。ナポレオンが前妻のジョゼフィーヌと離婚したと聞いた時、彼女は友人に「次の妃となる方に心から同情すると共に、それが自分で無い事を願います」と手紙を書いた程でした。ナポレオン1世やナポレオン3世は特に、権威の象徴として自身のみならず親族を描いたコインを多く発行していますが、このマリー・ルイーズとの結婚記念をテーマにしたコインは、銀製メダルや銅製メダル、金メッキなど、様々な金属やデザインで発行されています。