イギリス ジョージ4世 (1820-1830) 5ポンド金貨 1826 Spink-3797 Fr-373 KM-702 発行枚数150枚の希少品 エッジに製造時の欠損あり (Proof EF)

ジョージ4世はイギリス・ハノーヴァー朝の国王で、ハノーファー王国の国王ゲオルク4世（ドイツ語: Georg IV.）でもあります。父はジョージ3世、母はその妃シャーロットです。ジョージ4世は贅沢王・借金王として名を残し、政治家、君主としては不適格な人物でした。しかし、贅沢なだけに画家・彫刻家・建築家のパトロンとして大いに活躍し、当時の英国の芸術史には偉大な貢献をしています。ロイヤルパビリオンの建造、ウィンザー城やバッキンガム宮殿の改築など、ジョージ4世は次の大英帝国時代への土台を築いた人物でもあるのです。その後の英国王室の金貨で受け継がれている有名なデザイン「セントジョージの竜退治」のデザイナー、ベネディット・ピストルッチをイタリアから招いたのもジョージ4世でした。コイン市場で特にマーケット・コレクター層の多いコインで知られるイギリス王室のコインですが、今回のジョージ4世の5ポンド金貨もまさにその一枚です。金の品位は22Kで発行枚数はわずか150枚、現存枚数はさらに少ないとされています。表面はヴィクトリア女王金貨でも有名なウイリアム・ワイオンによる肖像デザイン、裏面はジャン・バッティスト・マーレンによるロイヤルアームの紋章デザインです。このコインには製造時のエラーと考えられる欠損がエッジ部分にあり、グレーディング会社によっては傷や摩耗と判断される可能性がありますが、状態は良いため、むしろコインの希少性を上げているといえます。