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公開日 2022.12.26更新日 2022.12.28

アンティークコインの種類は? 年代・発行目的・素材に分けて解説

アンティークコインは、一般的には100年以上前に発行されたコインや、戦前に発行されたコインなど人によって定義は異なります。

定義が異なるうえに、世界中で発行されていることからその種類は非常に幅広いですが、主に年代・発行目的・素材によって分類することが可能です。

また、アンティークコインの種類を理解することは、アンティークコインの価値を正しく理解することにもつながります。

この記事では、アンティークコインの種類について、年代・発行目的・素材に分けて解説します。

年代で分けるアンティークコインの種類

年代で分けるアンティークコインの種類

年代で分けるアンティークコインの種類について見ていきましょう。

  • 古代コイン(紀元前)
  • アンティークコイン(中世~近代)
  • モダンコイン(現代)

古代コイン(紀元前)

紀元前に発行されているコインは、アンティークコインの中でも古代コインと呼ばれることがあります。

古代ローマなどで発行されていた金貨や銀貨が古代コインに該当します。

アンティークコインの鑑定機関でも代表的なPCGS社では、16世紀までのコインを鑑定していることから、古代コインは鑑定の対象外です。

その価値は、コインの状態によっても大きく異なり、急激な価値の上昇はほとんどなく、安定した価値を持っています

アンティークコイン(中世~近代)

アンティークコインは古代以降の中世から、100年以上前に発行されたコインのことを呼ぶのが一般的です。

この時代のコインは高い希少性が認められているコインも多くあり、コレクターによる収集の対象にもなっています。

その価値は、金や銀などの希少性のある金属でできていることに加えて、希少性によるプレミアが加味されて高額で取引されることもあります。

多くの場合、アンティークコインの収集・投資においても年代においてメインとなるコインの種類です

モダンコイン(現代)

アンティークコインは、近年、数十年前に発行された新しいコインであってもアンティークコインと呼ばれることも多くなりました。

その理由は、現代に発行されたコインでも希少性が高い商品を販売する際の宣伝広告としてアンティークコインが使われるようになったことがひとつの理由として挙げられます。

しかし、年代として種類を分けたとき、近年に発行された希少性の高いコインに関しては、モダンコインと区別することもあります。

モダンコインは、古代コインとアンティークコインとは異なり、そのときの需要などで価値が大きく上下することもあります

発行目的で分けるアンティークコインの種類

次に、コインの発行目的でアンティークコインの種類を分けて紹介します。

  • 通貨
  • 記念コイン
  • 地金型金貨

それぞれ詳しく見ていきましょう。

通貨

アンティークコインの多くは、かつて通貨として使用されたコインが現代まで破損・溶解されずに現代まで残ったものです。

通貨として使用されたことから、多くの場合は摩耗している場合も多く、同じコインでも状態のいいコインのほうが希少性が高くなりやすいです。

ただし、通貨は多くの人に使用してもらう性質から大量に発行されるため、コインの種類によっては古くに発行されていてもあまりプレミアがつかない場合もあります

しかし、発行された目的が通貨であっても、歴史的な背景でそのほとんどが溶解されたなどの事実があれば、価値が高まる可能性も。

現存している枚数が多くても状態のいいコインが希少な場合は、そこに価値が見出されることもあります。

記念コイン

記念コインは、祝い事の度に古来から発行されており、限定的に発行されるという性質からアンティークコインの中でも価値が高まりやすいコインになります。

現代で発行される記念コインの多くは、十分な数が作られることが多くなったため、価値が高まりにくくなっています。

しかし、過去に発行されたコインであれば、十分な数が作られておらず、現存枚数も少なくなっていることから、高い希少性を持つこともあるのです。

アンティークコインの世界では、世界でわずか10枚以下しか造られなかった非常に希少なコインが存在します。

発行枚数の少ない記念コインは、希少性が高まりやすいといえるでしょう

地金型金貨

現代では金投資用に発行されている金そのものの価値で取引することを目的に作ったコインを地金型金貨と呼びます。

金本位制が終了し、金を通貨として使用しなくなってから、現代では投資用のコインとして純金や純銀のコインが発行されるようになりました。

こちらのコインは、毎日発表される貴金属価格を参考に取引される仕組みです。

基本的には、貴金属価格のみが考慮され、特別にプレミアが付くことは少ないですが、一部の希少な地金型金貨には貴金属価格に上乗せする形でプレミアが付くこともあります

素材で分けるアンティークコインの種類

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金・銀・銅の素材で分けるアンティークコインの種類について解説します。

  • 金貨
  • 銀貨
  • 銅貨

それぞれ詳しく見ていきましょう。

金貨

金貨とは金で作られたコインのことであり、金自体が高い希少性を持ちます。

金という金属は劣化しにくい性質から状態のいいコインが多く、アンティークコインの中でも高い人気を誇り、収集の対象となっています。

金自体に価値があることから、地金型金貨のように金そのものの価値で取引されることも珍しくありません。

また、アンティークコインが造られた時代によっては、金そのものが非常に希少なことも多く、必然的に金貨の希少性も高いことが多いです。

高い価値を持つアンティークコインの多くが金貨であるのは、金そのものの価値が高いことが理由になります

銀貨

銀貨は、古来から通貨として広く発行されてきたコインであり、現代でも銀は一定の希少性を有します。

地金型金貨と同様に投資用銀貨もありますが、金価格と銀価格には大きな差があり、銀の希少性は高くないことから金と比較すると投資先としてはメジャーではありません。

しかし、アンティークコインとして希少性を計る場合は、銀貨であっても金貨よりも希少性が認められることもあります。

そのため、アンティークコイン投資においては、金貨だけでなく希少性の高い銀貨も投資対象になることがあります

銅貨

銅貨は、貴金属としての価値はほとんどないため、アンティークコインとしての希少性のみで価値が決まります。

通貨としての銅貨は大量に発行されているだけでなく、劣化しやすいことから価値を付けることは難しいですが、記念コインで発行された銅貨は一定の価値を有することもあります。

銅貨は基本的には収集を目的に購入される場合や、一部のコインがアンティークコイン投資の対象になることもありますが、金貨や銀貨のように貴金属の価値で投資対象になることがないコインです

金貨・銀貨・銅貨の3種類のコインの価値について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

金貨・銀貨・銅貨の3種類のコインの特徴と価値について解説

状態で分けるアンティークコインの種類

コインの価値は状態で大きく変わりますが、最後にその状態に分けてアンティークコインの種類を紹介します。

  • 未使用
  • 極美品
  • 美品

それぞれ詳しく見ていきましょう。

未使用

コインの図柄に摩耗が認められず、製造時に近い状態であると認められた場合は未使用となります。

未使用のなかでも最上の状態を示すのは完全未使用であり、同じ未使用であっても状態によって鑑定結果は数値で優劣が分けられます。

未使用や完全未使用のコインは、アンティークコインのなかでも状態がよく、高い価値が付けられやすいコインです

極美品

多少の摩耗がある場合でも、図柄がしっかりと残っており、鑑賞できるのであれば極美品のコインとして扱われます。

コインの発行された年代にもよりますが、アンティークコインの種類によっては極美品であってもトップクラスに状態が良いこともあります。

ただし、同じ種類のコインにおいて未使用品が相対的に多いなかで極美品であればマイナス材料になることもあるので、極美品であるから価値が高いとは限りません

美品

摩耗がはっきりと確認可能であっても、図柄が判別できるのであれば、美品として扱われます。

美品は、決定的な欠点を抱えていることもあるので、極美品や未使用もあるコインであれば、価値が非常に低くなる場合もあります。

高額コインを収集する際に、一部のコレクターは収集用に安くコインを購入するために美品を購入することもあります。

鑑賞用としてギリギリ堪えられるレベルであることから、どうしても欲しいコインを安く購入するために美品の販売を探すのは、妥協できるのであれば収集における一つのテクニックといえるでしょう

なお、鑑定によって美品以下の評価を付けられることもありますが、この場合はコインによっては価値がつかないこともあります。

アンティークコインの価値や状態について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

アンティークコインの価値は? 買取価格を左右するグレードについても解説

アンティークコインの種類に関するよくある質問

コインライブラリー・プリンシパル

アンティークコインの種類に関するよくある質問をまとめました。

  • アンティークコインと呼ばれるコインに明確な基準はありますか?
  • さまざまな種類のアンティークコインが購入できる場所は?

それぞれ詳しく見ていきましょう。

アンティークコインに明確な基準はありますか?

アンティークコインは、100年以上前に発行されたコインや、中世から近代に発行されたコインなどさまざまな基準が存在しますが、呼称にあたって明確な基準はありません

数十年前に発行された希少性のあるコインもアンティークコインと呼ばれる場合もありますが、モダンコインと区別して呼ぶ場合もあります。

また、アンティークコインを投資対象とするアンティークコイン投資において対象となるコインは、一定の希少性を有しており、将来的に価値が高まる可能性が高い銘柄を指します。

アンティークコイン投資について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

アンティークコイン投資とは? 3つのメリット・デメリットを解説

さまざまな種類のアンティークコインが購入できる場所は?

年代・発行目的・素材にとらわれず、世界中のアンティークコインが購入できる場所は、当サイト「コインライブラリー・プリンシパル」です。

アンティークコインの購入目的はさまざまあると思いますが、幅広いバリエーションのコインを揃えることにより、自身に合ったコインを見つけやすくなります。

収集以外に投資を目的にアンティークコインを購入したい場合も、アンティークコインだけでなく、投資にも知見を持ったスタッフからアドバイスを受けられるので安心してコインを選べます

また、コインの購入だけでなく、買取も受け付けているので、詳しくはこちらのページからお問い合わせお願いします。

まとめ

アンティークコインの種類は主に年代・発行目的・素材などで分けられ、コインの状態によって価値が大きく変化します。

具体的にどのようなコインがあるのか知りたい方は、下記のボタンから「コインライブラリー・プリンシパル」で取り扱いのあるコインを確認してみましょう。

アンティークコインの購入方法について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

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この記事の著者

アンティークコイン ジャーナル編集部

英国王室シリーズから古代コインまで、幅広い年代のコインの紹介だけではなく、試鋳貨、造幣局による違い、彫刻家、リストライク、などアンティークコインの魅力や楽しめる知識をフラットに情報提供している。編集長は、英国王室コインと、動物コインシリーズが好き。

アンティークコイン ジャーナル編集部

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