パプアニューギニアのアンティークコインは、極楽鳥をはじめとする動物コインが多いのが特徴になります。
極楽鳥は、世界でもパプアニューギニアとオーストラリアの一部の地域にしか生息していないパプアニューギニアを象徴する国鳥です。
美しい極楽鳥の姿が細かく掘られており、アンティークコイン収集でも代表的なコインとして知られています。
この記事では、パプアニューギニアのアンティークコイン特集としておすすめの金貨・銀貨を紹介します。
パプアニューギニアのアンティークコインについて
パプアニューギニア独立国は、ニューギニア島の東半分および周辺の島からなる立憲君主制国家です。
元々あったパプアとニューギニアが合併してできた国であり、植民地時代と自治政府期を経て1975年に独立しています。
パプアニューギニアのアンティークコインといえば国鳥である極楽鳥のデザインであり、掘りの細かさ、コインの美しさ、どれを取っても完成度の高いデザインとしてアンティークコイン収集家から人気を集めています。
極楽鳥とは、森の精霊とも呼ばれる色鮮やかな鳥たちのことであり、オスには求愛行動をするときに展開する飾り羽があるのが特徴です。
知能指数が鳥のなかでは非常に高いことが明らかになっており、オスたちは求愛行動をするために必要な特徴的なダンスを成鳥になる数年をかけて練習することが知られています。
極楽鳥の独特な進化と特有の求愛行動は、極楽鳥にとって天敵のいない環境であることが重要であり、パプアニューギニアはこの条件を満たした数少ない地域ということです。
オーストラリアの一部の地域にも生息が確認されていることから特有の生物ではありませんが、パプアニューギニアを象徴する極楽鳥は非常に魅力的な鳥として世界中から愛されています。
パプアニューギニアのおすすめ金貨
パプアニューギニアのおすすめ金貨を紹介します。
- パプアニューギニア 極楽鳥 500キナ金貨 2020年
- パプアニューギニア 独立1周年 100キナ金貨 1976年
- パプアニューギニア ゴライアストリバネアゲハ 100キナ金貨 1978年
それぞれ詳しく見ていきましょう。
パプアニューギニア 極楽鳥 500キナ金貨 2020年
概要 | 内容 |
発行国 | パプアニューギニア |
発行年 | 2020年 |
額面 | 500キナ |
直径 | 38.6mm |
発行枚数 | 400枚 |
状態 | Proof FDC |
パプアニューギニアを象徴するアンティークコインがこちらのデザインの極楽鳥が描かれた金貨になります。
ドイツ領ニューギニアで1894年から1895年にかけて発行されたデザインですが、非常に人気が高く、古くから世界中のアンティークコイン収集家から注目されていました。
参考までにドイツで発行された10マルク金貨のオリジナルは、ヘリテージオークションで約1,000万円の落札事例があります。
パプアニューギニアのアンティークコインの根強い人気を受けて、復刻金貨の新発行貨として認定・発行されました。
復刻金貨が発行されるのはウナとライオン、スリーグレイスなどの非常に人気の高いコインが中心であるため、こちらのデザインの極楽鳥もアンティークコイン収集家の間ではこの2つに並ぶほど人気を博していたことがわかります。
英国王立造幣局による復刻であり、デザイナーは彫刻家オットー・シュルツ、こちらの金貨は過去にも復刻が販売されていますが、こちらの金貨は刻印の再現が非常に優れていると高い評価を受けました。
パプアニューギニア 独立1周年 100キナ金貨 1976年
概要 | 内容 |
発行国 | パプアニューギニア |
発行年 | 1976年 |
額面 | 100キナ |
直径 | 28.4mm |
重量 | 9.57g |
発行枚数 | 8,370枚 |
品位 | 900/1000金 |
パプアニューギニアの独立1周年を記念して造られた中心に穴が開いた金貨になります。
日本では5円硬貨や50円硬貨があることから穴あき硬貨が特別に珍しいという印象は薄いかもしれませんが、世界的に見れば穴あきの硬貨は珍しいです。
表面と裏面、それぞれの極楽鳥のデザインが大きく異なっており、表面には「Bank of Papua New Guinea」裏面には「FIRST ANNIVERSARY OF INDEPENDANCE(独立一周年記念)」と描かれています。
2022年のヘリテージオークションでは、状態の良い金貨が1,000ドル程度で落札されています。
パプアニューギニア ゴライアストリバネアゲハ 100キナ金貨 1978年
概要 | 内容 |
発行国 | パプアニューギニア |
発行年 | 1978年 |
額面 | 100キナ |
直径 | 27mm |
重量 | 9.57g |
発行枚数 | 5,151枚 |
品位 | 900/1000金 |
こちらは極楽鳥と世界最大の蝶といわれているゴライアストリバネアゲハが描かれた金貨になります。
世界最大の蝶はアレクサンドラトリバネアゲハといわれており、翅の長さではゴライアストリバネアゲハが劣るものの、翅の面積がアレクサンドラトリバネアゲハよりも大きいことから実際に鑑賞するとゴライアストリバネアゲハのほうが巨大な印象を受ける人も少なくありません。
世界最大の蝶として、アレクサンドラトリバネアゲハと並び称されているのがゴライアストリバネアゲハです。
コインの形は七角形となっており、先ほどの穴あきの金貨も含めてユニークな形のコインが発行されていることがわかります。
表面の刻印は国名と年号、裏面の刻印は額面のみとなっており、シンプルでありながらデザインを鑑賞しやすい金貨といえるでしょう。
パプアニューギニアのおすすめ銀貨
パプアニューギニアのおすすめ銀貨を紹介します。
- パプアニューギニア 極楽鳥 10キナ銀貨 2020年
- パプアニューギニア ミドリニシキヘビ 5キナ銀貨 1998年
- パプアニューギニア リボンスウィートリップス 1997年
それぞれ詳しく見ていきましょう。
パプアニューギニア 極楽鳥 10キナ銀貨 2020年
概要 | 内容 |
発行国 | パプアニューギニア |
発行年 | 2020年 |
額面 | 10キナ |
直径 | 38.6mm |
発行枚数 | 400枚 |
状態 | Proof FDC |
こちらは最初に紹介した500キナ金貨と同じデザインの銀貨になります。
金貨と銀貨ではコインの見栄えも異なるため、アンティークコイン収集においては好きなタイプのコインを収集するのが良いでしょう。
また、価格も銀貨のほうが安く入手しやすいため、材質を気にせずクオリティの高い極楽鳥の美しいデザインを収集したい方はこちらを探してみるのも良いかもしれません。
ただし、金貨も銀貨も発行枚数はそれぞれ400枚となっていることから、どちらのコインも長期的には価値が上昇する可能性があります。
パプアニューギニア ミドリニシキヘビ 5キナ銀貨 1998年
概要 | 内容 |
発行国 | パプアニューギニア |
発行年 | 1998年 |
額面 | 5キナ |
直径 | 38.6mm |
重量 | 31.43 g |
品位 | 925/1000銀 |
Chondropython Viridis(英名:Green Tree Python)は、和名ではミドリニシキヘビと呼ばれる鮮やかな緑色の鱗をまとったヘビのことです。
日本にも飼育用として一定数の流通があり、珍しいモルフなどを除けば数万円程度購入できます。
極楽鳥やゴライアストリバネアゲハと比較すると距離の近い生物となっており、鱗の掘り方も非常に細かく綺麗なデザインとなっているので、実際に飼っている方も含めて爬虫類好きの方におすすめの銀貨です。
パプアニューギニア リボンスウィートリップス 1997年
概要 | 内容 |
発行国 | パプアニューギニア |
発行年 | 1997年 |
額面 | 5キナ |
直径 | 38.6mm |
重量 | 28.28g |
発行枚数 | 10,000枚 |
品位 | 925/1000銀 |
リボンスウィートリップスは、パプアニューギニアの近海に生息している魚であり、体にラインのような模様があるのが特徴の黄色い体色をした魚です。
サンゴ礁に生息していることから、コインのデザインもサンゴ礁で2匹のリボンスウィートリップスが泳ぐ様子が描かれています。
このようにパプアニューギニアのコインは、極楽鳥をはじめとするさまざまな生き物が描かれているため、動物コインの収集をしている方におすすめになります。
パプアニューギニアのアンティークコインに関するよくある質問
パプアニューギニアのアンティークコインに関するよくある質問をまとめました。
- パプアニューギニアのアンティークコインはどこで買える?
- パプアニューギニアの金貨・銀貨を売却する方法は?
それぞれ詳しく見ていきましょう。
パプアニューギニアのアンティークコインはどこで買える?
パプアニューギニアのアンティークコインは極楽鳥の金貨・銀貨を中心にコイン専門店で購入できます。
素性のわからない個人が出品できるオークションサイトにも出回っていますが、人気のコインであるがゆえに偽物などが出品される可能性も高いので注意が必要です。
コイン専門店では、万が一にもコインが偽物であった場合に全額買戻しを保証する永久買戻し保証を付帯している専門店もあるので、安心してお買い求めいただけます。
パプアニューギニアの金貨・銀貨を売却する方法は?
パプアニューギニアの金貨・銀貨の売却先を探している方は、当サイト「コインライブラリー・プリンシパル」にて買取を受け付けています。
極楽鳥の金貨・銀貨の取扱経験も豊富であり、パプアニューギニアに限らず世界中のアンティークコインの買取を実施しています。
詳しくはこちらのページからお問い合わせください。
まとめ
パプアニューギニアのアンティークコインについて紹介しましたが、特に極楽鳥の金貨・銀貨はアンティークコイン収集家のなかでも人気のコインです。
取り扱いがあってもすぐに売り切れてしまうことも多いので、定期的にコイン専門店の在庫状況をチェックする必要があります。
アンティークコインの購入方法について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。