ニュージーランドは、1841年~1907年までイギリスの植民地であった影響から、イギリス王室のコインが発行されてきました。
そのため、イギリスの君主の肖像が描かれたコインの裏面には、ニュージーランドの国鳥であるキーウィをはじめ、動物が描かれた個性的なコインがあります。
コインの種類によっては高価格で取引されるほど希少であり、アンティークコイン初心者にも人気な動物コインも多いことから鑑賞していて楽しいデザインが見つかるはずです。
この記事では、ニュージーランドのアンティークコイン特集としておすすめの金貨・銀貨を紹介します。
ニュージーランドのアンティークコイン
ニュージーランドは、南西太平洋のオセアニアのポリネシアに位置する立憲君主制国家であり、酪農が盛んな自然豊かな国です。
国鳥であるキーウィ鳥はニュージーランドにしか生息しておらず、その珍しさと丸みのある親しみやすい姿から人気があります。
日本でも目にする果物のキウイはキーウィ鳥がモデルです。
キーウィ鳥は国鳥であるため、ニュージーランドで発行されるコインにも描かれています。
キーウィ鳥だけでなく、自然豊かなニュージーランドのイメージにふさわしい動物コインも多数発行されています。
動物コインはアンティークコイン初心者にも親しみやすいデザインとなっていますが、高価格で取引されているコインも存在するのでアンティークコインに関わる多くの方がチェックしたいところです。
ニュージーランドはアンティークコインを収集する国としてメジャーではないため、投資家層に人気の高いイギリス王室のコインであっても、短期的な高騰を気にせず購入できます。
ここから、ニュージーランドの金貨・銀貨をそれぞれ紹介します。
ニュージーランドのおすすめ金貨
ニュージーランドのおすすめ金貨を紹介します。
- ニュージーランド エリザベス2世 トコエカキーウィ 10ドル金貨 2023年
- ニュージーランド エリザベス2世 マウイと魚 10ドル金貨 2018年
- ニュージーランド エリザベス2世 エドモンド・ヒラリー 10ドル金貨 2008年
それぞれ詳しく見ていきましょう
ニュージーランド エリザベス2世 トコエカキーウィ 10ドル金貨 2023年
概要 | 内容 |
発行国 | ニュージーランド |
発行年 | 2023年 |
額面 | 10ドル |
直径 | 26mm |
重量 | 7.77g |
発行枚数 | 500枚 |
品位 | 999/1000金 |
ニュージーランドの国鳥キーウィは実は単一の種類ではなく、細かく分類すればいくつかの種類が存在しています。
ニュージーランドのキーウィを全種類描くという趣旨のもと発行されたこちらのキーウィは、ハーストトコエカと呼ばれる種類のキーウィです。
表面にはエリザベス2世の肖像、裏面には自然のなかのトコエカキーウィの様子が鮮明に描かれています。
発行枚数も500枚と非常に少なく、高い希少性があるニュージーランドの金貨といえるでしょう。
エリザベス2世のコインについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
エリザベスコインの価値は? 記念コインと投資用コインでそれぞれ紹介
ニュージーランド エリザベス2世 マウイと魚 10ドル金貨 2018年
概要 | 内容 |
発行国 | ニュージーランド |
発行年 | 2018年 |
額面 | 10ドル |
直径 | 30mm |
重量 | 15.55g |
発行枚数 | 150枚 |
品位 | 999/1000金 |
マウイとは、ポリネシア神話において太平洋に浮かぶ数々の島とそこに住む人々を創造したとされる最大の半神英雄であり、ニュージーランドのマオリ族の間で語り継がれてきました。
エリザベス2世の肖像のコインの裏面にはマウイと魚をテーマにしたデザインが描かれています。
発行枚数が150枚であるため、より希少性の高い金貨といえるでしょう。
ニュージーランド エリザベス2世 エドモンド・ヒラリー 10ドル金貨 2008年
概要 | 内容 |
発行国 | ニュージーランド |
発行年 | 2008年 |
額面 | 10ドル |
直径 | 20.6mm |
重量 | 7.77g |
発行枚数 | 1953枚 |
品位 | 999/1000金 |
エドモンド・ヒラリーは、ニュージーランド出身の登山家であり、テンジン・ノルゲイとともに人類初であるエベレストの登頂に成功した人物でもあります。
その功績からニュージーランドの5ドル紙幣にも採用されており、2008年の亡くなった年にはこちらの金貨が発行されました。
エドモンドヒラリーの肖像には、左にシダ植物が描かれており、右には登頂したエベレストが描かれています。
ニュージーランドを代表する偉人が描かれた金貨であることから、一定の希少性が認められて取引されています。
ニュージーランドのおすすめ銀貨
ニュージーランドのおすすめ銀貨を紹介します。
- ニュージーランド ジョージ5世 ワイタンギクラウン銀貨 1935年
- ニュージーランド ジョージ5世 1フローリン銀貨 1935年
- ニュージーランド ジョージ6世 3ペンス銀貨 1946年
ニュージーランド ジョージ5世 ワイタンギクラウン銀貨 1935年
概要 | 内容 |
発行国 | ニュージーランド |
発行年 | 1935年 |
額面 | 1クラウン |
直径 | 38.8mm |
発行枚数 | 468枚 |
状態 | Toned Proof FDC |
1840年にニュージーランド北島ワイタンギにおいて、先住民族マオリ族とイギリス王権との間で締結されました。
ジョージ5世の治世25年を記念した物でワイタンギ条約締結のコインから「ワイタンギクラウン」という通称で呼ばれており、プルーフ貨幣は1935年にわずか468枚のみ製造されています。
ワイタンギ条約でのマオリ族と英国兵が握手をしているデザインが実に印象的なコインです。
イギリスコインの値上がりも享受でき、その中でも人気のジョージ5世のコイン、更には発行枚数も少なくProofとなりますので、今後更に値上がりが期待できる1枚かもしれません。
ジョージ5世のアンティークコインについてはこちらの記事で紹介しています。
ジョージ5世の人気コインを4つ紹介! 生い立ちと歴史についても解説
ニュージーランド ジョージ5世 1フローリン銀貨 1935年
概要 | 内容 |
発行国 | ニュージーランド |
発行年 | 1935年 |
額面 | 1フローリン |
直径 | 28.58mm |
重量 | 11.31g |
発行枚数 | 755,000 枚 |
品位 | 500/1000銀 |
1933年~1936年に発行されたジョージ5世の1フローリン銀貨であり、キーウィ鳥とともに描かれています。
プルーフによる発行や年代によって発行枚数が異なるため、1936年発行の銀貨は15万枚しかないことから希少性が高くなります。
発行年によって入手難易度が変わるニュージーランドのアンティークコインのなかでも代表的な銀貨です。
ニュージーランド ジョージ6世 3ペンス銀貨 1946年
概要 | 内容 |
発行国 | ニュージーランド |
発行年 | 1946年 |
額面 | 3ペンス |
直径 | 16.3mm |
重量 | 1.4g |
発行枚数 | 6,080,000枚 |
品位 | 500/1000銀 |
1937年~1946年まで発行されたジョージ6世の3ペンス銀貨には、マオリ族のパトゥ(短いこん棒)が描かれています。
発行年も長く発行枚数も多いことから、プルーフで発行された銀貨や特殊なデザインで発行された銀貨の価値が高くなっています。
その中でも年号の両端に付いている点が右端に付いていないコインも一部発行されており、このような銀貨は一定の希少性を持つといえるでしょう。
ニュージーランドのアンティークコインに関するよくある質問
ニュージーランドのアンティークコインに関するよくある質問をまとめました。
- ニュージーランドのアンティークコインはどこで購入できる?
- ニュージーランドの金貨・銀貨を売却する方法は?
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ニュージーランドのアンティークコインはどこで購入できる?
ニュージーランドのアンティークコインは、コイン専門店を中心にイギリス王室関連のコインとして販売されています。
オークションなどでも出品されることはありますが、素性がわからない個人から高価なコインを購入するのはリスクが高いです。
コイン初心者の方がアンティークコインを購入する場合は、信頼できるコイン専門店で購入することをおすすめします。
ニュージーランドの金貨・銀貨を売却する方法は?
ニュージーランドの金貨・銀貨は、当サイト「コインライブラリー・プリンシパル」で買取を受け付けています。
ニュージーランドに限らず、イギリス王室のコインを含めて世界中のコインの買取を受け付けているので、売却したいコインがあるならご相談ください。
詳しくはこちらのページからお問い合わせお願いします。
まとめ
ニュージーランドのアンティークコインは、イギリス王室シリーズが発行されており、国鳥であるキーウィ鳥を描くなどの個性もあります。
イギリス王室のコインを収集している方や動物好きな方におすすめとなっているので、お気に入りのコインを見つけた方は購入を検討しましょう。
アンティークコインの購入方法はこちらの記事で紹介しています。