リベリアはアフリカ西部にある国ですが、バラエティ豊かなコインが発行されていることが特徴です。
アメリカ合衆国で解放された黒人奴隷の定住先として建国され、現在では独立共和国となった経緯から豊富な種類のコインのなかでも、アメリカを中心に世界的に有名な人物のコインが広く発行されています。
アンティークコインの収集が初めての初心者の方も知っている有名な偉人や著名な人物が描かれたコインが発行されているので、興味を持ちやすい国といえるでしょう。
この記事では、リベリアのアンティークコイン特集としておすすめの金貨・銀貨を紹介します。
リベリアのアンティークコインとは
リベリア共和国は、西アフリカに存在する共和制国家であり、シエラレオネ、ギニア、コートジボワールと国境を接します。
解放されたアフリカ系アメリカ人を定住させる目的で、アメリカ植民地協会によって建国された歴史があります。
1847 年にアメリカの支援を受けて独立共和国となりました。
アビシニアとともにヨーロッパの植民地支配を受けていないアフリカ領土でもあります。
リベリアでは、1833年ごろから銅貨が発行されており、国家として成立した歴史が古いことから、アフリカの国のなかでもコインの年代の幅と種類が豊富です。
また、デザインはアメリカ合衆国の大統領をはじめ、アメリカに関連する人物を中心に世界中の偉人や著名人などがデザインに選ばれており、さまざまな人が興味を持ちやすいコインの収集先です。
リベリアのアンティークコインを金貨・銀貨にわけて紹介します。
リベリアのおすすめ金貨
リベリアのおすすめ金貨を紹介します。
- リベリア アイルトン・セナ 追悼50ドル金貨 1996年
- リベリア ジョージ・ワシントン 25ドル金貨 2000年
- リベリア タイタニック号 100ドル金貨 1998年
それぞれ詳しく見ていきましょう。
リベリア アイルトン・セナ 追悼50ドル金貨 1996年
概要 | 内容 |
発行 | リベリア |
発行年 | 1996年 |
額面 | 50ドル |
直径 | 17mm |
発行枚数 | 10,000枚 |
アイルトン・セナは、ブラジルのレーシング・ドライバーであり、F1選手権で計3度のワールドチャンピオンを獲得しました。
史上最高のF1ドライバーといわれており、現在でも彼を慕う声は多くあり、アイルトン・セナの関連グッズの販売も続けられています。
彼を追悼するために作られた金貨がこちらの50ドル金貨であり、肖像とともにレーシング・ドライバーを象徴するF1カー、ヘルメットが描かれています。
裏面はリベリアの国章が描かれており、アメリカ合衆国で解放された奴隷がリベリアにやってくる様子の象徴です。
国章の上部の文章は「The love of liberty brought us here(自由への熱愛が我々をここに導いた)」と書かれています。
リベリアではこのように国の垣根を超えて、著名人が描かれた金貨がいくつも発行されています。
ブラジルのアンティークコインを知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ブラジルのアンティークコイン特集 おすすめの金貨・銀貨を紹介
リベリア ジョージ・ワシントン 25ドル金貨 2000年
概要 | 内容 |
発行 | リベリア |
発行年 | 2000年 |
額面 | 25ドル |
直径 | 11mm |
重量 | 0.73g |
発行枚数 | 20,000枚 |
品位 | 999/1000金 |
ジョージ・ワシントンは、アメリカ合衆国初代大統領であり、リベリアではジョン・F・ケネディ、ジョージ・ブッシュ、リンドン B. ジョンソンなどの大統領の肖像が描かれた金貨を発行しています。
ジョージ・ワシントンの胸像の後ろには、アメリカを象徴するホワイトハウスが描かれています。
共通してリベリア国章が描かれており、発行年は国章を挟む形で分割されているのが特徴です。
アメリカのアンティークコインを収集している方であれば、リベリアは注目したいコインの収集先といえるでしょう。
アメリカのアンティークコインを知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
アメリカ アンティークコインの歴史と価値【8種類の金貨・銀貨】
リベリア タイタニック号 100ドル金貨 1998年
概要 | 内容 |
発行 | リベリア |
発行年 | 1998年 |
額面 | 100ドル |
直径 | 21mm |
重量 | 6.22g |
発行枚数 | 7,500枚 |
品位 | 999/1000金 |
タイタニック号は、20世紀初頭に建造されたイギリス船籍のオーシャン・ライナーであり、数多くの犠牲者を出した沈没事故で有名であり、この事故をモデルに映画も作られています。
エドワード・ジョン・スミス船長の肖像とともに、タイタニック号が細部まで細かく描かれています。
現在でも映画などのサブカルチャーにより、多くの人が思いを馳せるタイタニック号ですが、リベリアではこのように人物を含めバラエティ豊かな題材で金貨が発行されているのです。
リベリアのおすすめ銀貨
リベリアのおすすめ銀貨を紹介します。
- リベリア リパブリック 50セント銀貨 1896年
- リベリア ダイアナ妃 20ドル銀貨 1997年
- リベリア コバルトヤドクガエル 10ドル銀貨 2005年
それぞれ詳しく見ていきましょう。
リベリア リパブリック 50セント銀貨 1896年
概要 | 内容 |
発行 | リベリア |
発行年 | 1896年 |
額面 | 50セント |
直径 | 30mm |
重量 | 11.6g |
発行枚数 | 5,000枚 |
品位 | 925/1000銀 |
リベリア共和国で発行された50セントの標準流通銀貨です。
1896年から発行されており発行枚数は5,000枚、最後に発行された1906年は24,000 枚となっており、プルーフの発行もあります。
プルーフかつ状態の良い銀貨であれば、2,000ドル以上の価格がついたこともある希少な銀貨です。
リベリア ダイアナ妃 20ドル銀貨 1997年
概要 | 内容 |
発行 | リベリア |
発行年 | 1896年 |
額面 | 50セント |
直径 | 30mm |
重量 | 11.6g |
発行枚数 | 5,000枚 |
品位 | 925/1000銀 |
ダイアナ妃は、イギリス王室の王妃であった人物であり、イギリスだけでなく世界中で人気を集めていました。
リベリアでは、ダイアナ妃に関連するコインもいくつか発行されています。
ヨーロッパの植民地支配を受けていないことから、イギリス王室に関連するコインの発行はダイアナ妃を中心に限定的です。
ダイアナ妃のアンティークコインを知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ダイアナの3つの人気金貨をご紹介! 生い立ちからその生涯も解説します!
リベリア コバルトヤドクガエル 10ドル銀貨 2005年
概要 | 内容 |
発行 | リベリア |
発行年 | 2005年 |
額面 | 10ドル |
直径 | 39mm |
重量 | 25g |
発行枚数 | 2,500枚 |
品位 | 925/1000銀 |
リベリアでは人物のほかに動物コインも数多く発行されており、コバルトヤドクガエルを始めとする色鮮やかなカエルをカラー付きの銀貨で描いています。
コバルトヤドクガエルは南アメリカやブラジルの国境付近に生息しているカエルであり、世界で最も美しいカエルといわれることがあります。
動物コインを収集している方でもカエルやヘビといった両生類や爬虫類に興味がある方は、リベリアはおすすめのコインの収集先です。
リベリアのアンティークコインに関するよくある質問
リベリアのアンティークコインに関するよくある質問をまとめました。
- リベリアのアンティークコインはどこで購入できる?
- リベリアの金貨・銀貨を売却するならどこがいい?
それぞれ詳しく見ていきましょう。
リベリアのアンティークコインはどこで購入できる?
リベリアのアンティークコインは、コイン専門店を通して購入できます。
素性のわからない個人が出品できるオークションサイトなどに出品されていることもありますが、利用するならコインの真贋と信頼できる出品者であるかどうかを確認するようにしましょう。
コインの取引に慣れていない方は、信頼できるコイン専門店からアンティークコインを購入するほうが確実です。
リベリアの金貨・銀貨を売却するならどこがいい?
リベリアの金貨・銀貨は、当サイト「コインライブラリー・プリンシパル」に売却できます。
当サイトでは、リベリアのアンティークコインを含めて世界中のコインの買取を受け付けています。
詳しくはこちらのページからお問い合わせお願いします。
まとめ
リベリアで発行されるアンティークコインは非常に種類が幅広く、アンティークコイン収集家の多くが興味を持ちやすいコインが揃っています。
人物、タイタニック号などの特定の題材や、動物コインなどご自身の興味があるジャンルからリベリアでコインを探してみると良いでしょう。
アンティークコインの購入方法はこちらの記事で紹介しています。