サンマリノは、国土の周囲のすべてがイタリアに囲まれた国であり、観光地として人気が高いことからコインの発行が主要な産業となっています。
イタリアとは異なる独自の通過が流通するようになった後に、サンマリノで発行されたコインは、近年では高い人気を集めています。
発行枚数も限定されており、希少性があることから、新たに注目したいコインの収集先といえるでしょう。
この記事では、サンマリノのアンティークコイン特集としておすすめの金貨・銀貨を紹介します。
サンマリノのアンティークコイン
サンマリノは、南ヨーロッパに位置する国土をイタリアに囲まれた共和国であり、世界で5番目に小さな国家となっています。
現存する最古の共和国であり、その歴史は4世紀から続いてきました。
豊かな自然の美しさ、文化遺産である中世の建築物が残っていることから、観光地として高い人気があります。
サンマリノは観光作業が基幹となっているため、独自のコインや切手などが発行され、コレクターを魅了してきました。
また、欧州連合の金融政策に従って 2002 年に公式通貨としてユーロが採用されるまで、1864 年から 2002 年までサンマリノでは独自通貨が流通しています。
イタリアのアンティークコインはこちらの記事で紹介しています。
イタリア アンティークコインの価値と歴史【10種類の金貨・銀貨】
サンマリノのおすすめ金貨
サンマリノのおすすめ金貨を紹介します。
- サンマリノ リバティヘッド 10スクディ金貨 1978年
- サンマリノ リバティヘッド 5スクディ金貨 1976年
- サンマリノ 10リラ金貨 1925年
サンマリノ リバティヘッド 10スクディ金貨 1978年
| 概要 | 内容 |
| 発行国 | サンマリノ |
| 発行年 | 1978年 |
| 額面 | 10スクディ |
| 直径 | 33mm |
| 発行枚数 | 20,000枚 |
| グレード | MS65 |
| 品位 | 917/1000金 |
| 状態 | FDC |
1978年にサンマリノで発行された金貨です。
スクディはスクードの複数形で、16～19世紀にイタリアで使われた通貨単位や、金貨・銀貨そのものを指します。
表面が左向きの女神頭像、裏面がティターノ山の頂上に建つ砦（グアイダ、チェスタ、モンターレ）とその上に刺さるダチョウの羽です。
2002年以前のサンマリノを代表する金貨であり、近年ではオークションでもよく見かけるようになっている人気のコインです。
サンマリノ リバティヘッド 5スクディ金貨 1976年
| 概要 | 内容 |
| 発行国 | サンマリノ |
| 発行年 | 1976年 |
| 額面 | 5スクディ |
| 直径 | 27mm |
| 発行枚数 | 8,000枚 |
| グレード | MS65 |
| 品位 | 917/1000金 |
| 状態 | FDC |
10スクディ金貨と同様にリバティヘッド（女神の頭像）を描いた5スクディ金貨です。
裏面のデザインは同様ですが女神のデザインが異なっています。
10スクディ金貨と同様にオークションへの出品が確認されており、一定の流動がある人気の金貨です。
サンマリノのリバティヘッド金貨はこちら
サンマリノ 10リラ金貨 1925年
| 概要 | 内容 |
| 発行 | サンマリノ |
| 発行年 | 1925年 |
| 額面 | 10リラ |
| 直径 | 19mm |
| 重量 | 3.22g |
| 発行枚数 | 20,000枚 |
| 品位 | 900/1000金 |
スクディが発行される前にサンマリノで発行されていたサンマリノ・リラです。
直立している教会の神父を思わせる姿の男性と、デザインは異なるものの3つの砦にダチョウの羽根が刺さっている様子が描かれています。
こちらもリラが発行されていた時代に発行された代表的な金貨であり、以前からオークションなどに流通していますが、その価値は上昇傾向にあります。
サンマリノのおすすめ銀貨
サンマリノのおすすめ銀貨を紹介します。
- サンマリノ 20リラ銀貨 1932年
- サンマリノ 500リラ銀貨 1972年
- サンマリノ 野生動物保護 1,000リラ銀貨 1993年
サンマリノ 20リラ銀貨 1932年
| 概要 | 内容 |
| 発行 | サンマリノ |
| 発行年 | 1932年 |
| 額面 | 20リラ |
| 直径 | 35.5mm |
| 重量 | 15g |
| 発行枚数 | 10,000枚 |
| 品位 | 800/1000銀 |
サンマリノで発行されていた20リラ銀貨であり、パターンがいくつかあるため種類が豊富であり、発行されていた期間が長いことからサンマリノのアンティークコインのなかでも流通数の多い銀貨です。
老人がティターノ山の頂上に建つ3つの砦を持つ様子が描かれており、裏面のデザインはダチョウの羽根がリアリティのある形で細かく書かれています。
サンマリノのアンティークコインのなかでも入手しやすく、代表的なコインといえるでしょう。
サンマリノ 500リラ銀貨 1972年
| 概要 | 内容 |
| 発行 | サンマリノ |
| 発行年 | 1972年 |
| 額面 | 500リラ |
| 直径 | 29mm |
| 重量 | 11g |
| 発行枚数 | 290,697 枚 |
| 品位 | 835/1000銀 |
サンマリノで発行された500リラ銀貨であり、子どもが女性を抱きかかえる様子が描かれています。
裏面の3つの砦も、コインごとにデザインが異なることがわかります。
発行枚数の多さから希少性は低いですが、サンマリノを代表する銀貨のひとつです。
サンマリノ 野生動物保護 1,000リラ銀貨 1993年
| 概要 | 内容 |
| 発行 | サンマリノ |
| 発行年 | 1993年 |
| 額面 | 1,000リラ |
| 直径 | 31.4mm |
| 重量 | 14.6g |
| 発行枚数 | 35,000枚 |
| 品位 | 835/1000銀 |
野生動物の保護シリーズとしてサンマリノで発行された、キツツキとチョウゲンボウを描いた銀貨です。
飛行するキツツキと枝にとまるチョウゲンボウが描かれており、サンマリノ共和国の紋章の下にはBINO BINI（ビノ・ビニ）と書かれており、これは彫刻を行ったデザイナーの名前です。
サンマリノでは一部ではあるものの鳥類をはじめとする動物コインが発行されています。
サンマリノのアンティークコインに関するよくある質問
サンマリノのアンティークコインに関するよくある質問をまとめました。
- サンマリノのアンティークコインはどこで購入できる？
- サンマリノの金貨・銀貨を売却する方法は？
それぞれ詳しく見ていきましょう。
サンマリノのアンティークコインはどこで購入できる？
サンマリノのアンティークコインは、コイン専門店を中心に取り扱われています。
素性のわからない個人が出費できるオークションサイトでも出品されていますが、出品者の信頼性、コインの真贋・相場を博して落札するようにしてください。
サンマリノのコインは、コイン専門店でも広く取り扱われるようになってきているため、信頼できるコイン専門店で購入するのが確実です。
サンマリノの金貨・銀貨を売却する方法は？
サンマリノの金貨・銀貨は、当サイト「コインライブラリー・プリンシパル」を通して売却可能です。
当サイトでは、サンマリノをはじめとするイタリアを含む世界中のアンティークコインの買取を実施しています。
売却したいコインがある場合は、こちらのページからお問い合わせお願いします。
まとめ
サンマリノのアンティークコインは、コイン収集家の間で人気が集まっているコインであるため、注目しておきたい収集先です。
その価値も年々高まっているコインが多いため、まだ価格が大きく上昇していない段階で購入することも検討したいところです。
アンティークコインの購入方法はこちらの記事で紹介しています。
