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公開日 2023.10.31更新日 2023.10.31

シレジアのアンティークコイン特集 おすすめの金貨・銀貨を紹介

シレジアは、ポーランド南西部からチェコ北東部、ドイツの一部でもある歴史的な地域の名称であり、この地域ではさまざまな金貨・銀貨が発行されてきました。

かつてのシレジアの帰属はボヘミア王国でしたが、ハプスブルク家がボヘミア王位の獲得などの時代背景から、神聖ローマ帝国に帰属します。

交易の要衝となり、支配者も変化してきた地域であるため、発行されたアンティークコインも幅広くなっていることが特徴です。

この記事では、シレジアのアンティークコイン特集としておすすめの金貨・銀貨を紹介します。

シレジアのアンティークコイン

シレジアのアンティークコイン

シレジアは、現在のポーランド、チェコ、ドイツに属している歴史的地名であり、交易の要衝となった地域です。

かつてはチェコ共和国の前身とも呼べるボヘミア王国に帰属していた地域であり、天然資源が豊富であることから、多くの支配者から求められ、現在も一部の争いが続いている帰属問題が争われた場所でした。

かつてオーストリアとプロイセン王国はシレジアの争奪戦争をおこない、プロイセンが占領した歴史もあります。

交易の要衝となった地域であったことから、シレジアではさまざまなアンティークコインが発行された歴史があります。

ボヘミア、ポーランド、ドイツのアンティークコインはこちらの記事で紹介しています。

シレジアのおすすめ金貨

シレジアのおすすめ金貨を紹介します。

  • シレジア 1ダカット金貨 1541-1546年
  • シレジア ヨハン・ゲオルク 2ダカット金貨 1618-1621年
  • シレジア カール2世 9ダカット金貨 1612年

それぞれ詳しく見ていきましょう。

シレジア 1ダカット金貨 1541-1546年

シレジア 1ダカット金貨 1541~1546年 シレジア 1ダカット金貨 1541~1546年

概要 内容
発行 シレジア
発行年 1541-1546年
額面 1ダカット

シレジアのなかでもグラッツと呼ばれた地域で発行された1ダカット金貨です。

表面には、中心に咲く3つの花を中心に、左側に雄牛、右側に湾曲した棒が描かれており、裏面にはボヘミアを象徴するボヘミアライオンが描かれています

また、グラッツは現在ではポーランドの地域にあたります。

シレジア ヨハン・ゲオルク 2ダカット金貨 1618-1621年

シレジア ヨハン・ゲオルク 2ダカット金貨 1618-1621年 シレジア ヨハン・ゲオルク 2ダカット金貨 1618-1621年

概要 内容
発行 シレジア
発行年 1618-1621年
額面 2ダカット
直径 29mm
重量 7g
品位 986/1000金

ヨハン・ゲオルクは、神聖ローマ帝国のブランデンブルク選帝侯であった人物です。

ブランデンブルク州とベルリン、現在のポーランドの一部の地域を担当し、領地としていました。

表面はヨハン・ゲオルクの全体を描いた肖像となっており、裏面には楕円形の盾に紋章が描かれています

シレジア カール2世 9ダカット金貨 1612年

シレジア カール2世 9ダカット金貨 1612年 シレジア カール2世 9ダカット金貨 1612年

概要 内容
発行 シレジア
発行年 1612年
額面 9ダカット
重量 31.39g
品位 986/1000金

カール2世はオーストリア大公であり、神聖ローマ皇帝フェルディナント1世と皇后アンナの三男です。

鎧で覆われた胸像が描かれ、大きなひだ付きの襟を纏っていることが特徴になります

重量は31.39gとこの時代では珍しい大型金貨です。

シレジアのおすすめ銀貨

シレジアのおすすめ銀貨を紹介します。

  • シレジア ゲオルク・フリードリヒ 1ターラー銀貨 1543-1603年
  • シレジア アルブレヒト・フォン・ヴァレンシュタイン 3クロイツァー銀貨 1630-1631年
  • シレジア フェルディナント 2 世 1ターラー銀貨 1627年

それぞれ詳しく見ていきましょう。

シレジア ゲオルク・フリードリヒ 1ターラー銀貨 1543-1603年

シレジア ゲオルク・フリードリヒ 1ターラー銀貨 1543-1603年 シレジア ゲオルク・フリードリヒ 1ターラー銀貨 1543-1603年

概要 内容
発行 シレジア
発行年 1543-1603年
額面 1ターラー
直径 41mm
重量 28.4g

ゲオルク・フリードリヒはプロイセンの摂政であり、1539年に生まれ1603年に死亡しており、死亡した年まで銀貨が発行されてきました。

鎧を着たゲオルク・フリードリヒの胸像が描かれ、4つの紋章を分離するように十字が描かれています

シレジアのイェーガーンドルフ公国で発行された銀貨であり、現在のチェコ共和国の一部に位置する国です。

シレジア アルブレヒト・フォン・ヴァレンシュタイン 3クロイツァー銀貨 1630-1631年

シレジア アルブレヒト・フォン・ヴァレンシュタイン 3クロイツァー銀貨 1630-1631年 シレジア アルブレヒト・フォン・ヴァレンシュタイン 3クロイツァー銀貨 1630-1631年

概要 内容
発行 シレジア
発行年 1630-1631年
額面 3クロイツァー
直径 41mm
重量 28.4g

アルブレヒト・フォン・ヴァレンシュタインは、三十年戦争中にカトリック側で戦ったボヘミアの軍事指導者です。

アルブレヒトの胸像に、3つの盾の紋章が裏面で中心に集まっているデザインが描かれています

同じ地域のコインであれば、裏面の紋章などは共通しているのが一般的ですが、シレジアのコインは紋章のデザインも幅広いです

シレジア フェルディナント 2 世 1ターラー銀貨 1627年

シレジア フェルディナント 2 世 1ターラー銀貨 1627年 シレジア フェルディナント 2 世 1ターラー銀貨 1627年

概要 内容
発行 シレジア
発行年 1627年
額面 1ターラー

フェルディナント2世は、神聖ローマ帝国の皇帝であり、 こちらの銀貨はシレジア王立造幣局 で発行された銀貨です。

フェルディナント2世の右向き肖像に、神聖ローマ帝国の国章が裏面に描かれています

シレジア王立造幣局はブロツワフに位置し、現在のポーランドにあります。

神聖ローマ帝国のアンティークコインはこちらの記事で紹介しています。

神聖ローマ帝国のアンティークコイン特集 おすすめの金貨・銀貨を紹介

シレジアのアンティークコインに関するよくある質問

コインライブラリー・プリンシパル

シレジアのアンティークコインに関するよくある質問をまとめました。

  • シレジアのアンティークコインはどこで購入できる?
  • シレジアの金貨・銀貨はどこで売却できる?

それぞれ詳しく見ていきましょう。

シレジアのアンティークコインはどこで購入できる?

シレジアのコインは、アンティークコインを専門に取り扱うコイン専門店で取り扱われることがあります。

オークションサイトに出品されているコインを落札する場合は、出品者の信頼性やコインの真贋・相場を見きわめて十分に気をつけて取引するようにしましょう。

アンティークコインの取引に慣れていない場合は、信頼できるコイン専門店でコインを購入するほうが、安心してコインを取引可能です

シレジアの金貨・銀貨はどこで売却できる?

シレジアの金貨・銀貨は、当サイト「コインライブラリー・プリンシパル」を通して売却可能です。

シレジアに限らず、ポーランド、チェコ、ドイツなどのヨーロッパのコインを含めた世界中の希少なアンティークコインの買取をしています

詳しくはこちらのページからお問い合わせお願いします。

まとめ

シレジアは、交易の要衝となった地域であることから、バラエティ豊かなアンティークコインが発行されてきました。

流通数はけっして多くありませんが、コイン専門店を中心に取り扱われていることがあるため、お気に入りのコインを探してみましょう。

アンティークコインの購入方法はこちらの記事で紹介しています。

アンティークコインの購入方法は?人気のおすすめコインも紹介

この記事の著者

アンティークコイン ジャーナル編集部

英国王室シリーズから古代コインまで、幅広い年代のコインの紹介だけではなく、試鋳貨、造幣局による違い、彫刻家、リストライク、などアンティークコインの魅力や楽しめる知識をフラットに情報提供している。編集長は、英国王室コインと、動物コインシリーズが好き。

アンティークコイン ジャーナル編集部

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