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公開日 2024.7.2更新日 2024.7.2

銀投資とプラチナ投資の特徴は? どちらに投資するべきか解説

投資対象となる貴金属で最もメジャーであるのは金(Gold)ですが、他には銀(Silver)、プラチナ(Platinum)があります。

安全資産やインフレ対策として知られる金ですが、他の貴金属にも異なる魅力があるため、目を向けてみましょう。

その中でも銀とプラチナは金にはない魅力があるため、金と分散して投資するか、銀やプラチナの魅力を活かせる投資方法を選ぶことで資産運用に役立ちます。

この記事では、銀投資とプラチナ投資の特徴を解説し価値を比較した上で、おすすめの投資方法について紹介していきます。

金投資とプラチナ投資の比較についてはこちらの記事をチェックしてください。

金投資とプラチナ投資はどっちがおすすめ? 特徴と価値を徹底比較!

銀投資とプラチナ投資とは?

銀投資 おすすめ

まずは、銀投資とプラチナ投資について簡単に解説していきます。

銀投資とは?

銀は、過去から現在の社会に至るまで一定の価値が認められ続けてきた資産であり、唐突に需要がなくなることが考えにくい貴金属です。

インゴットやコインなどの現物、投資信託などの金融商品、先物取引など様々な形で取引されています。

貴金属としては安価で取引されているため、収益を高めるためにレバレッジをかける差金決済取引などで投資されることが主流です。

そのため、金と同様に安全資産と考えられているものの、金融市場の状況によって投機筋が介入することも多く、銀投資は値動きが激しくリスクが高いといわれることがあります。

農産物や原油など他にコモディティと価値が連動しやすく、工業で広く利用されているため、値動きにリスクはあっても無価値にはなり得ない物価上昇に強い資産です。

銀投資について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

銀投資のおすすめの方法は? 金ではなく銀を選ぶ理由についても解説

プラチナ投資とは?

プラチナは金以上に高い希少性を持ち、金よりも希少性の低い銀と比較すれば希少性と価値に大きな差がある貴金属です。

銀とは異なり通貨として使用されてきた歴史はないものの、その需要は遡れば古代エジプトの装身具の作成に必要とされてきました。

プラチナも銀と同様に値動きの激しい貴金属であり、宝飾需要よりも産業需要が高いことから、株式に連動する値動きをすることで知られています。

産業需要では自動車触媒を中心に使用されており、ガラス、電子材、石油、体に入っても拒絶反応を起こしにくいため医療分野にも使用されてきました。

他の貴金属と同様に唐突に需要がなくなることが考えにくいため、希少性の高さを含めて高い価値を持つ金属となっています。

プラチナ投資について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

プラチナ投資のメリット・デメリットは? 将来性とおすすめの方法を紹介

銀投資とプラチナ投資の特徴・価値を比較

銀投資 将来性

銀とプラチナを以下の項目で比較しました。

プラチナ
希少性
資産価値
宝飾需要
工業・産業需要
投資需要
値動きの法則 株式と逆の相関関係 株式と相関関係

それぞれ詳しく見ていきましょう。

希少性

プラチナは、南アフリカを中心に限られた国で年間約200トンの産出量に、約16,000トンの埋蔵量である希少性の高い金属です。

銀は様々な国で産出されており、埋蔵量は約40万トンとなっていることから、希少性において桁が違うことがわかります。

しかし、採掘可能年数は20年程度と言われていることから、プラチナと比較した場合の希少性は低いですが、銀に希少性がないわけではなく、将来的には高まる可能性があると考えられています。

資産価値

1gあたりの銀価格が171円に対して、プラチナ価格は5,703円となっており、数十倍の価格差があります。

金価格とプラチナ価格は、2011年を境に逆転し、現在では金価格のほうが高い状態が続いています。

しかし、銀価格とプラチナ価格に関しては、どちらかの価値が現在の常識を覆すほど暴騰・暴落しない限りは、価格の逆転が起こることは考えられません。

近い将来であれば銀価格は数百円程度、プラチナ価格は数千円程度を維持し続けると予測されます。

宝飾需要

銀はインド・タイ・中国などで宝飾需要があり、年間5,000トン以上が宝飾に使用されています。

一方で、プラチナは50トン程度が宝飾需要であり、日本では結婚・婚約指輪に利用されています。

ただし、プラチナは2010年代までは中国を中心に宝飾需要があったものの、コスト削減のために代替の金属が使用されるようになり、過去と比較すると宝飾需要が落ちている金属です。

どちらもメインは工業・産業需要となっていますが、一定の宝飾需要があります。

工業・産業需要

銀は近年では太陽光発電を中心に、需要が増加しており、高い工業需要を持つ金属です。

一方で、プラチナはディーゼルエンジンの自動車触媒をメインに使用されているものの、ディーゼル車の製造数が落ちていることから需要が減少しています。

しかし、水素自動車(FCV)のエンジンにはプラチナがディーゼル車以上に使用されることが期待されているため、将来的に需要が高まる材料があります。

現時点で需要が大きく増加している銀と、将来性に期待できる材料があるプラチナは、工業・産業分野において注目を集めている金属です。

投資需要

銀は一定の投資需要を持っており、先物市場を含めて相場が形成されています。

一方で、プラチナは銀と比較すると投資需要は少なく、市場規模が小さいことが特徴です。

投資対象として最も投資需要が高く、大規模な市場を形成しているのは金ですが、投資需要に関しては投資対象としての知名度によって差が生まれやすいです。

値動きの法則

銀は農産物や原油など他にコモディティと価値が連動しやすく、金に追従する値動きをすることも多い資産です。

伝統的な金融資産である株式とは逆の相関関係になる値動きになりやすく、金と同様に金融資産のリスクをヘッジする投資対象となっています。

一方で、プラチナは産業需要の高さから、自動車関連の会社を中心に企業の株に連動しやすく、株式と相関関係になる値動きをしやすい資産です。

銀とプラチナは値動きの法則が正反対になりやすいですが、どちらも値動きは激しい投資対象として知られています。

銀投資とプラチナ投資はどっちがおすすめ

1オンス銀貨 価格推移

銀投資とプラチナ投資はどちらがおすすめであるか解説していきます。

銀投資がおすすめである人

銀投資は、株式と逆の相関関係になりやすい値動きや、金に追従する値動きをすることから、金融資産を中心に保有していてリスクをヘッジしたい人に向いています。

金と比較した時、金価格がすでに大きく上昇している局面にある場合に銀価格に割安感があるなら、追従して価格が上昇する可能性もあるため、市場の状況によっては金よりも利益が期待できる場合があります。

また、後ほど詳しく解説しますが、投資方法によっては金よりも銀を選ぶほうが安全に資産運用ができる方法もあるため、広い視野で見ることも重要です。

プラチナと比較した場合は、株式と逆の値動きをしやすいことから、金融資産以外の資産を保有することでリスクを分散させる効果が期待できます。

プラチナ投資がおすすめである人

プラチナ投資は、産業需要において水素自動車(FCV)の普及など不確実な期待が材料となっていることから、将来的な価格上昇について不透明な部分があります。

株式と相関関係になる値動きをするため、経済が上向くほどプラチナの価値が高まりやすいと考えられます。

思惑や割安感のある状態で購入し、価格上昇を期待する株式のような性質を持った貴金属です。

リスクを承知の上で、将来的に高い利益を期待したい方にプラチナ投資はおすすめになります。

銀とプラチナに投資するおすすめの方法

銀とプラチナに投資する方法として、共通しておすすめであるのがアンティークコイン投資です。

アンティークコイン投資では金貨の人気が高くなっていますが、銀貨・プラチナ貨にもそれぞれメリットがあります。

アンティークコインの銀貨は、希少性の高さから銀価格からかけ離れた価格で取引されることがあります。

場合によっては、希少性の差から金貨と銀貨の価値が並ぶことも考えられるでしょう。

この時、金貨と銀貨が同じ価格であっても、買取価格には金・銀そのものの価値である地金価格が含まれています。

仮に30gの重さで100万円の金貨があったと仮定して、金価格が10,000円と仮定すれば30万円は金そのものの価値となり、全体の30%が金価格の変動に依存することになります。

一方で、銀価格が150円であった場合に30gの重さで100万円の銀貨があったと仮定しても、銀そのものの価値は4,500円程度となることから銀の価値の影響は0.45%程度となり、銀価格の変動の影響をほとんど受けません。

そのため、資産防衛を重視してアンティークコインに投資する人は、希少性の高い銀貨を好むことがあります。

プラチナ貨は金と同様にプラチナ価格の影響を受けやすいですが、先行きが不透明なプラチナに対する投資手段として優秀である点がメリットに挙げられます。

仮にプラチナの価値が思うように上昇しなかった場合でも、長期的に保有することでコインの希少性が高まれば、資産の価値が守られやすいからです。

将来的に期待できる材料が多いことから、プラチナ貨を保有することでアンティークコイン投資で大きな利益が期待できる可能性があります。

アンティークコイン投資において、銀貨とプラチナ貨は金貨にはない投資対象としての魅力があるため、銀貨やプラチナ貨の購入も検討してみましょう。

アンティークコイン投資についてはこちらの記事で紹介しています。

アンティークコイン投資とは? 初心者もわかるメリット・デメリット

銀投資とプラチナ投資に関するよくある質問

コインライブラリー・プリンシパル

銀投資とプラチナ投資に関するよくある質問をまとめました。

  • 銀投資とプラチナ投資とは異なる特徴を持つ金投資の魅力は?
  • 銀貨・プラチナ貨のアンティークコインに投資する方法は?

それぞれ詳しく見ていきましょう。

銀投資とプラチナ投資とは異なる特徴を持つ金投資の魅力は?

金投資は、プラチナと金の間の希少性を持ち、安全資産として知られている投資対象であり、貴金属の投資では最もメジャーです。

経済不安が広がる中で購入されやすく、近年では最高値を更新し続けている貴金属となっています。

銀と同様に伝統的な金融資産とは逆の相関関係になる値動きをすることから、リスク分散にも適しています。

投資対象として知名度が高く、市場規模も大きいことから、銀・プラチナと比較すると価値が安定しており、リスクを避けたい人に向いている貴金属です。

金投資についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

金投資のおすすめの方法を紹介! 希少性の高い金貨への投資について

銀貨・プラチナ貨のアンティークコインに投資する方法は?

銀貨は、金貨と同様にアンティークコインを専門に取り扱うコイン専門店で購入しやすいコインです。

一方で、プラチナ貨は種類が非常に少なく、コイン専門店でも取り扱われていないことがあります。

当サイト「コインライブラリー・プリンシパル」では、金貨・銀貨・銅貨・プラチナ貨を取り扱っており、素材からコインを選ぶことが可能です。

銀貨・プラチナ貨を売却して現金化したい場合も買取を受け付けているため、詳しくはこちらのページからお問い合わせお願いします。

まとめ

銀投資とプラチナ投資の特徴について解説し比較していきましたが、どちらにも魅力があるため、金投資以外の選択肢を考える上で参考にしてください。

どちらに投資する場合も、アンティークコイン投資はメリットのある投資方法となっているため検討してみましょう。

アンティークコインの購入方法についてはこちらの記事で紹介しています。

アンティークコインの購入方法は?人気のおすすめコインも紹介

銀貨・プラチナ貨を購入・売却する

この記事の著者

アンティークコイン ジャーナル編集部

英国王室シリーズから古代コインまで、幅広い年代のコインの紹介だけではなく、試鋳貨、造幣局による違い、彫刻家、リストライク、などアンティークコインの魅力や楽しめる知識をフラットに情報提供している。編集長は、英国王室コインと、動物コインシリーズが好き。

アンティークコイン ジャーナル編集部

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