ヨーロッパのアンティークコインの値上がりが激しいなかで、割安で放置されていることからアジアのコインが注目されています。
ラーマ9世の時代に発行され、シリキット王妃生誕36年を記念して発行されたタイのバーツ金貨もその一つです。
タイでは絶対な人気を誇っており、2025年現在も入院状態が続いていますが存命しています。
この記事では、アジアのコインのなかでも特に注目したいシリキット王妃が描かれるタイのバーツ金貨を紹介します。
この記事のポイント
・シリキット王妃の生誕36年を記念して発行されたタイのバーツ金貨の種類を紹介
タイ、シリキット王妃生誕36年記念のバーツ金貨

| 概要 | 内容 |
| 発行国 | タイ |
| 発行年 | 1968年 |
| 額面 | 600バーツ |
| 表面 | 左向きのシリキット王妃の胸像 |
| 刻印(表面) | พระบรมราชินีนาถ พระชนมายุครบสามรอบ |
| 裏面 | シリキット王妃の戴冠モノグラム 花輪に囲まれ、周囲に碑文が刻まれている |
| 刻印(裏面) | รัฐบาลไทย ๑๒ สิงหาคม พ.ศ.๒๕๑๑ ๖๐๐ บาท |
| 直径 | 27mm |
| 重量 | 15.04g |
| 発行枚数 | 45,829枚 |
| 品位 | 900/1000金 |
| 状態 | UNC+ |
ラーマ9世と共に国民から愛された妃シリキットの生誕36年を記念して作られた金貨です。
タイでは干支による12年周期にお祝いをする風習があるため、シリキット王妃誕生3周期を記念して作られています。
プミポン国王の愛称で親しまれるラーマ9世の地方視察にも積極的に足を運び、いつも笑顔で気安く振る舞いました。
タイではプミポン前国王と共に国民から絶大な人気を誇り、アジアコインのなかでも積極的に取引されています。
バーツ金貨の額面は600バーツだけでなく、300バーツ・150バーツがありますが、発行枚数が少ない600バーツ金貨が特に希少です。
特に300バーツ以上の額面の金貨は、近年になって相場が上昇傾向にあります。
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シリキット王妃の歴史と現在の健康状態
シリキット王妃の歴史と現在の健康状態に関する内容を以下にまとめました。
- シリキット王妃の生い立ちと家族の歴史
- 摂政としての功績と子どもたち
- 健康状態の変化と近年の動向
それぞれ詳しく見ていきましょう。
シリキット王妃の生い立ちと家族の歴史

28歳の時のシリキット王妃
タイ王室のシリキット王妃(モーラーチャウォンセー・シリキット・キティヤカーラ)は、1932年8月12日に誕生しました。
父はナッカトラ・マンガラ・キティヤカーラ王子、母はブア・スニドヴォンです。
タイの名門王族キティヤカーラ家の出身で、幼少期から恵まれた環境で育ちました。
幼稚園からラジニー学校に通い、その後サン・フランシス・ザビエル修道女学校で教育を受けるなど、早くから高い教養を身につけていました。
戦後、父の外交任務に同行してヨーロッパ各地で生活したことがきっかけで、当時スイスに留学していたプミポン国王(ラーマ9世)と出会います。
二人は親交を深め、1950年4月28日に結婚。
5月5日に国王の戴冠式が執り行われ、正式にタイ王妃となりました。
シリキット王妃は以後、タイ国民から敬愛される存在として、長年にわたり王室の公務と慈善活動を担います。
摂政としての功績と子どもたち

2007年当時のシリキット王妃
1956年、プミポン国王が一時的に仏門に入った際には、王妃が摂政として国務を代行しました。
この期間、国内の安定維持に尽力した功績が高く評価され、国民からの信頼をさらに強めることとなりました。
また、国王との間には4人の子どもが誕生し、そのうちの一人が現在の国王であるワチラロンコンが後にラーマ10世になります。
プミポン国王の崩御後も、シリキット王妃は王母として位置づけられ、依然としてタイ王室の象徴的存在であり続けています。
シリキット王妃は、文化と伝統を守る活動に力を注ぎ、特にタイ絹(タイシルク)の普及と品質向上において重要な役割を果たしました。
彼女が推進したプロジェクトは、タイ国内の織物産業の発展に大きく寄与したとされます。
また、タイ絹の魅力を世界に発信した功績により、国際的にも高い評価を受けています。
1960年には「インターナショナル・ベストドレッサー・リスト」の殿堂入りを果たし、その優雅な装いは世界のファッション界でも注目されました。
さらに、伝統衣装や織物文化を後世に残すために、シリキット王妃テキスタイル博物館を設立し、タイの文化遺産の保存にも尽力します。
慈善活動にも積極的で、タイ赤十字の名誉総裁として災害支援や医療活動に携わってきました。
彼女の名前を冠した病院や研究施設、文化施設は国内に数多く存在し、その影響力は今なお健在です。
タイでは王妃の誕生日である8月12日が国民の祝日とされ、母の日として全国的に祝われています。
このことからも、シリキット王妃が国母として国民に深く敬愛されていることがわかるでしょう。
健康状態の変化と近年の動向
一方で、王妃の健康状態は2010年代以降、徐々に懸念されるようになりました。
2012年7月、王妃は体調を崩してバンコクのシリラジ病院に搬送され、検査の結果、虚血性脳梗塞を発症していたことがわかります。
この出来事を境に、公の場に姿を見せる機会は急激に減少し、その後は長期的な療養生活に入りました。
脳梗塞の治療後には一時的に回復したものの、2015年には脳への血流が十分でないとする声明が発表されるなど、神経系の健康が不安視される状況が続きました。
さらに、2016年には肺炎を発症し、一時的に入院していたことも報じられました。
近年では呼吸器系の疾患や感染症で入退院を繰り返しており、2019年には呼吸器感染症のため再び治療を受けた情報もあります。
それでも王妃は治療を続けながら回復に努めており、2020年代に入ってからも王室筋による発表では体調は安定しているとされています。
2025年現在、一部で健康状態をめぐる噂が流れることもありますが、王室や政府の公式発表では死亡説などは否定されており、静養を続けているとみられます。
シリキット王妃は、長年にわたって文化・福祉・教育に貢献してきた存在であり、タイ国民にとって精神的支柱ともいえる存在です。
彼女が残した功績は王室史において極めて大きく、その影響は今もなお国内外に広がっています。
彼女の人生は、タイの近代史そのものであり、王妃の存在が今後もタイ文化と王室の象徴として語り継がれていくことは間違いないでしょう。
シリキット王妃生誕36年記念 バーツ金貨の種類
シリキット王妃生誕36年記念に発行されたバーツ金貨の種類は以下のとおりです。
- タイ シリキット王妃生誕36年記念 150バーツ金貨 1968年
- タイ シリキット王妃生誕36年記念 300バーツ金貨 1968年
- タイ シリキット王妃生誕36年記念 600バーツ金貨 1968年
それぞれ詳しく見ていきましょう。
タイ シリキット王妃生誕36年記念 150バーツ金貨 1968年

| 概要 | 内容 |
| 発行国 | タイ |
| 発行年 | 1968年 |
| 額面 | 150バーツ |
| 直径 | 17mm |
| 重量 | 3.75g |
| 発行枚数 | 202,000枚 |
| 品位 | 900/1000金 |
150バーツ金貨は、大きさがもっとも小さく、発行枚数も20万枚を超えることから、現時点では希少性の高い金貨とは認識されていません。
プレミア価値がほとんどないため、シリキット王妃の金貨を入手するなら入手しやすい金貨といえるでしょう。
タイ シリキット王妃生誕36年記念 300バーツ金貨 1968年


| 概要 | 内容 |
| 発行国 | タイ |
| 発行年 | 1968年 |
| 額面 | 300バーツ |
| 直径 | 21mm |
| 重量 | 7.5g |
| 発行枚数 | 101,000枚 |
| 品位 | 900/1000金 |
300バーツ金貨は、中間に位置する大きさで150バーツ金貨と比較して発行枚数が半減しています。
近年でも広く取引されており、少しずつ相場が上がっている金貨です。
タイ シリキット王妃生誕36年記念 600バーツ金貨 1968年


| 概要 | 内容 |
| 発行国 | タイ |
| 発行年 | 1968年 |
| 額面 | 600バーツ |
| 直径 | 27mm |
| 重量 | 15.04g |
| 発行枚数 | 45,829枚 |
| 品位 | 900/1000金 |
600バーツ金貨はシリキット王妃の金貨のなかでもっとも大きく、発行枚数も少ない希少金貨です。
大きさから鑑賞性も高く、オークションなどでも人気のコインになります。
将来的な価値の上昇がもっとも期待されるでしょう。
シリキット王妃生誕36年記念 バーツ金貨の価値

シリキット王妃生誕36年記念 バーツ金貨は品位が金(900/1000)で共通しており、重量と発行枚数の違いは以下のとおりです。
| 金貨の種類 | 重量 | 発行枚数 |
| 150バーツ金貨 | 3.75g | 202,000枚 |
| 300バーツ金貨 | 7.5g | 101,000枚 |
| 600バーツ金貨 | 15.04g | 45,829枚 |
発行枚数の多さから150バーツ金貨~300バーツ金貨が数百ドル程度で取引されています。
600バーツ金貨も1,000ドルを超えない価格で取引されることが多い状態にありましたが、近年では価格が高騰しています。
アジアの金貨はヨーロッパの金貨と比較して値上がりが進んでいないため、現在の時点でも割安となる水準です。
600バーツ金貨を中心にシリキット王妃の金貨の相場は時間をかけて大きく上昇する可能性もあるでしょう。
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シリキット王妃生誕36年記念 バーツ金貨に関するよくある質問

タイのバーツ金貨に関するよくある質問をまとめました。
- シリキット王妃生誕36年記念 バーツ金貨はどこで購入できる?
- シリキット王妃生誕36年記念 バーツ金貨を売却できる場所は?
それぞれ詳しく見ていきましょう。
シリキット王妃生誕36年記念 バーツ金貨はどこで購入できる?
シリキット王妃生誕36年記念 バーツ金貨は、アンティークコイン専門店やオークションを通じて購入できます。
オークションでは相場とかけ離れた価格で取引されることもあるため、落札には注意が必要です。
相場に沿った価格で安心して購入したい場合は、アンティークコインショップを通じて購入するようにしましょう。
シリキット王妃生誕36年記念 バーツ金貨を売却できる場所は?
シリキット王妃生誕36年記念 バーツ金貨は、当サイト「コインライブラリー・プリンシパル」を通して売却可能です。
アジアのアンティークコインをお持ちの方は買取を検討しましょう。
詳しくはこちらのページからお問い合わせお願いします。
まとめ
シリキット王妃生誕36年記念のバーツ金貨は、タイの王室文化と歴史を象徴するアンティークコインのひとつです。
ラーマ9世の時代に発行されたこの金貨は、王妃の節目となる年を祝うために鋳造され、現在でも高い人気を誇っています。
発行枚数が限られている600バーツ金貨は特に希少性が高く、近年では国内外のコレクターから注目を集めています。
ヨーロッパのアンティークコイン市場が高騰するなかで、アジアの金貨はまだ割安な水準にあるといわれています。
そのため、シリキット王妃を描いたタイの金貨は、歴史的価値だけでなく、今後の資産価値の上昇も期待できる魅力的なコレクションです。
タイ王室の優雅な伝統と王妃の功績を感じられるこの記念金貨は、アジアアンティークコインの代表的存在として、長く語り継がれていくでしょう。
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