カロリーヌ・ボナパルト(ナポリ王妃)は、ナポレオン1世の妹の一人であり、ジョアシャン・ミュラ将軍(後のナポリ王)の妻です。
ナポレオンの妹の中では野心が強く、時には兄であるナポレオンを裏切り、さまざまな策略をめぐらせて自身と夫の立場を守ろうとしました。
この記事では、カロリーヌ・ボナパルトのアンティークコインでおすすめの種類を紹介し、夫との出会いからナポレオンによる第一帝政が終わるまでの歴史を解説します。
カロリーヌ・ボナパルト(ナポリ王妃)の生い立ちと歴史
父親 | シャルル・マリ・ボナパルト |
母親 | マリア・レティツィア・ボナパルト |
配偶者 | ジョアシャン・ミュラ |
子供 | アシル |
レティツィア | |
リュシアン | |
ルイーズ |
カロリーヌ・ボナパルトはナポリ王ジョアシャン・ミュラ(ジャッキーノ1世)の妃であり、ナポレオン・ボナパルトの妹の一人です。
それでは、カロリーヌの歴史を3つの章に分けて解説します。
- ジョアシャン・ミュラとの出会い
- ナポリ王妃の誕生
- ナポレオン一族の没落と裏切り
ジョアシャン・ミュラとの出会い
1782年、後にカロリーヌと名乗るマリア・アヌンツィアータ・ポナパルトは、父シャルル・ボナパルトとマリア・レティツィアの間にフランス領コルシカ島で生まれます。
ナポレオンに妹が多くいますが、その中でも一番年下が彼女でした。
10代の頃、コルシカ島からフランスに移住する際に、名前をフランス人らしくするためにマリアはカロリーヌと名乗るようになりました。
1796年に、彼女はジョアシャン・ミュラ将軍と出会い、気さくでカリスマ性のあるミュラとカロリーヌはお互いに恋に落ちます。
ナポレオンはこの交際に反対しましたが、母レティツィアと妻の連れ子であるオルタンスに頼み込まれたことで認めました。
1800年に当時18歳のカロリーヌと32歳のミュラは結婚しましたが、この結婚式にナポレオンは出席しなかったそうです。
カロリーヌとミュラの子供は4人いますが、長男のアシルが生まれる1カ月前に、ナポレオンを狙った爆弾が彼女の馬車の前で爆発する事件が発生しましたが、カロリーヌは冷静に目の前の物事に対処したといわれています。
ナポレオン1世について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ナポレオン1世の金貨・記念コイン・銀貨を紹介! 即位から帝政の終焉
ナポリ王妃の誕生
カロリーヌは、ミュラが功績を上げるにつれて贅沢な生活をするようになりました。
1804年に兄であるナポレオン1世がフランスでの実権を握ると、彼女は兄の機嫌を取るために愛人を紹介するようになり、見返りにナポレオン1世はエリゼ宮(後のフランス大統領官邸)をプレゼントしました。
カロリーヌは野心が強く、夫のミュラは功績を上げてベルク大公国の大公になったにも関わらず彼女は満足することはなく、2人のすれ違いは次第に喧嘩に発展するようになります。
彼女は自分の地位をより盤石なものにするために、ナポレオンの再婚相手であるローマ皇帝の娘マリー・ルイーズにすり寄り、兄のナポレオンが死亡したときに備えて夫を皇帝にするための味方を確保するためジュノー将軍と浮気をしますが、すべて失敗に終わっています。
1809年にナポレオンは、長兄のジョゼフをスぺイン王にして、空いたナポリ王と女王の座にミュラとカロリーヌを据えます。
カロリーヌはエリゼ宮からナポリに移り、ナポリ王妃となりました。
ナポレオン一族の没落と裏切り
カロリーヌとミュラの関係はすでに冷え切っており、ロシア遠征に夫が参加する中で摂政となり統治をするものの失敗し、浮気も発覚したことで国民感情を大きく悪化させました。
ナポレオン1世がロシア遠征に敗北をすると彼女は兄を切り捨てて、オーストリアと組んで自身の権力を守ろうとしましたが、無駄に終わり1815年に退位させられます。
ナポレオンの第一帝政の没落における3人の妹たちの行動は、エリザは百日天下の前に逮捕され、ポリーヌはナポレオンがエルバ島に流される際に兄妹の中でただ一人駆けつけ、カロリーヌは百日天下の際はナポレオンに協力していますが、ロシア遠征の後に妹たちの中で唯一裏切りを画策しています。
没落をきっかけにカロリーヌとミュラは離れ離れになり、後にミュラは軍事法廷で裁判にかけられ処刑されました。
一方で、カロリーヌは処刑されることはなく、イタリアのトリエステで余生のほとんどを過ごし、1839年に57歳で息を引き取っています。
カロリーヌ・ボナパルトのおすすめコイン
カロリーヌ・ボナパルトは、ナポリ王妃であった頃にフランスで作られたアンティークコインが現存しています。
今回は、その一部を紹介していきます。
カロリーヌ・ボナパルト 人頭牛と女神 銀メダル 1808年
発行国 | フランス |
発行年 | 1808年 |
額面 | - |
グレード | - |
直径 | 23mm |
重量 | 7.04g |
品位 | 不明 |
発行枚数 | 不明 |
状態 | - |
イヤリングと真珠のネックレスを身につけたカロリーヌ・ボナパルトの右向き肖像と、裏面には人頭牛と女神が描かれたメダルになります。
銀メダルと銅メダルの2種類が現存しており、材質や状態によっても資産価値が変動します。
カロリーヌ・ボナパルトのアンティークコインでよくある質問
それでは、カロリーヌ・ボナパルトのアンティークコインでよくある質問をまとめました。
- カロリーヌの銀貨・銅貨を購入するおすすめの方法は?
- 希少性の高いカロリーヌの記念コインの買取できる場所は?
それぞれ詳しく解説します。
カロリーヌの銀貨・銅貨を購入するおすすめの方法は?
カロリーヌの銀メダル・銅メダルは、稀に市場に出回るコインであり、十分に相場が形成されていません。
こちらの記念コインを正確な相場が形成されない信頼性の低いオークションサイトで購入すると、相場よりも高い価格で落札してしまう危険性があります。
そのため、アンティークコインは信頼性の高い業者から購入するのが安全です。
当サイト「コインライブラリー・プリンシパル」では、他社が仕入れ困難なコインを入手し、カタログやオークションログをもとにした、適正な価格に設定します。
希少性の高いカロリーヌの記念コインの買取できる場所は?
カロリーヌの記念コインや、ナポレオン一族のコインの買取を希望される方も当サイトをご利用ください。
当サイトではコインの鑑定・買取を実施しており、コインの出品にも対応しています。
コインの売却や出品にご興味がございましたら、こちらのページからお問い合わせお願いします。
まとめ
今回紹介したカロリーヌのアンティークコインは、価格が状態に依存しやすく、場合によっては数万円程度で買えることもあります。
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