カンボジアは、ノロドム王をはじめとする君主の肖像を描いた金貨を中心にアンティークコインが存在します。
近年では動物コインも発行されており、カンボジアを象徴する世界遺産「アンコール・ワット」が描かれた金貨が人気です。
アンティークコインの収集先としてはメジャーではないものの、希少性の高さとデザインの美しさから世界中で取引されています。
この記事では、カンボジアのアンティークコイン特集としておすすめの金貨・銀貨を紹介します。
カンボジアのアンティークコイン
カンボジア王国は、東南アジアに位置する立憲君主制国家であり、タイ、ラオス、ベトナムと国境を接します。
1863年にフランスの保護国となり、1887年にはフランス領の一部になったカンボジアが目まぐるしく変化する時代にカンボジアフランのコインが発行されていました。
1953年には完全にフランスから独立し、その後はカンボジアの独自通貨であるリエルが発行されるようになっています。
近年に発行された金貨も発行枚数が少なく、かつて発行されたカンボジアフランにも希少性があることから、注目が集まる前に収集したいコインといえるでしょう。
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カンボジアのおすすめ金貨
カンボジアのおすすめ金貨を紹介します。
- カンボジア ノロドム1世 4フラン金貨 1875~1899年
- カンボジア アプサラダンサー 50,000リエル金貨 1974年
- カンボジア インドシナトラ 30,000リエル金貨 2023年
それぞれ詳しく見ていきましょう。
カンボジア ノロドム1世 4フラン金貨 1875~1899年
概要 | 内容 |
発行 | カンボジア |
発行年 | 1875~1899年 |
額面 | 4フラン |
直径 | 34.5mm |
重量 | 27.68g |
ノロドム1世は、1860年~1904年にかけてカンボジアの王であった人物です。
1860年に発行されたオリジナルと1875 年~1899年に発行されたリストライク品が存在しており、こちらの金貨はリストライク品です。
バーミンガム、ブリュッセルなどでオリジナルが発行された後に、ブリュッセルの個人工房でリストライクされた経緯があります。
最終的にはノロドム1世自身によってプノンペンで鋳造されるようになり、国家行事ではこちらの金貨が配布されるようになり、1899年まで発行が続けられました。
そのため、オリジナル、リストライクを合わせて正確な発行枚数を把握することは難しいですが、状態のいい金貨は希少であることから数万ドルで取引されることもあるカンボジアを代表するアンティークコインです。
カンボジア アプサラダンサー 50,000リエル金貨 1974年
概要 | 内容 |
発行 | カンボジア |
発行年 | 1974年 |
額面 | 50,000リエル |
直径 | 24mm |
重量 | 6.71g |
発行枚数 | 5,550枚 |
品位 | 900/1000金 |
アプサラダンスとはカンボジアの伝統芸能であり、伝統衣装を身にまとった女性が独特な動きで踊ることで、神話や宗教を表現しています。
こちらの金貨ではカンボジアのアプサラダンサーを描いており、裏面にはカンボジア国章が描かれています。
カンボジアの文化が描かれた特有の金貨であることから注目が集まりやすく、カンボジアの金貨のなかでもオークションなどで頻繁に取引されているコインです。
カンボジア インドシナトラ 30,000リエル金貨 2023年
概要 | 内容 |
発行 | カンボジア |
発行年 | 2023年 |
額面 | 30,000リエル |
直径 | 33mm |
重量 | 31.15g |
発行枚数 | 100枚 |
品位 | 999/1000金 |
インドシナトラとは、東南アジアで見られるトラであり、絶滅の危機に瀕している動物です。
森林の葉にかこまれたインドシナトラで描かれ、裏面にはアンコール・ワットを描いています。
発行枚数は100枚と希少であるため、人気の高い動物コインであることから需要もあるため、保有を続ければ値上がりする可能性もある注目度の高い金貨です。
カンボジアのおすすめ銀貨
カンボジアのおすすめ銀貨を紹介します。
- カンボジア ロン・ノル 10,000リエル銀貨 1974年
- カンボジア ノソサウルス 20リエル銀貨 1994年
- カンボジア ウンピョウ 3,000リエル銀貨 2023年
それぞれ詳しく見ていきましょう。
カンボジア ロン・ノル 10,000リエル銀貨 1974年
概要 | 内容 |
発行 | カンボジア |
発行年 | 1974年 |
額面 | 10,000リエル |
直径 | 42mm |
重量 | 38.03g |
発行枚数 | 1,300枚 |
ロン・ノルはクメール共和国の大統領、カンボジア王国の首相を務めた人物であり、カンボジアを代表する政治家です。
ロン・ノルの胸像が描かれるこちらの銀貨は、銀貨としては発行枚数が少ない1,300枚であることから、希少性があります。
そのためカンボジアのアンティークコインのなかでもコレクターの間で流通のある銀貨です。
カンボジア ノソサウルス 20リエル銀貨 1994年
概要 | 内容 |
発行 | カンボジア |
発行年 | 1994年 |
額面 | 20リエル |
直径 | 37.5mm |
重量 | 16.00g |
品位 | 999/1000銀 |
ノソサウルスは、先史時代に存在した海棲爬虫類であり、カンボジアの先史時代の動物コインシリーズで発行されています。
海の近くで休むノソサウルスの様子が描かれていますが、現代に生きる動物ではアザラシに近い生態をしていたことが明らかになっています。
カンボジアの銀貨のなかでも一定の流通がある銀貨です。
カンボジア ウンピョウ 3,000リエル銀貨 2023年
概要 | 内容 |
発行 | カンボジア |
発行年 | 2023年 |
額面 | 3,000リエル |
直径 | 37.5mm |
重量 | 31.1g |
発行枚数 | 12,100枚 |
品位 | 999/1000銀 |
ウンピョウは、アジアに生息するネコ科の動物であり、絶滅危惧種として知られています。
種類はカラー版やプレデターズ メタリック版と豊富な種類が発行されています。
それぞれ発行枚数が異なり、通常のタイプは10,000枚、カラータイプは2,000枚、プレデターズ メタリックは100枚あわせて12,100枚です。
カンボジアのアンティークコインに関するよくある質問
カンボジアのアンティークコインに関するよくある質問をまとめました。
- カンボジアのアンティークコインはどこで購入できる?
- カンボジアの金貨・銀貨を売却する方法は?
それぞれ詳しく見ていきましょう。
カンボジアのアンティークコインはどこで購入できる?
カンボジアのアンティークコインは、アンティークコインを中心に取り扱うコイン専門店で購入できます。
オークションサイトでも購入できますが、落札する際は出品者の信頼性や、コインの真贋を判断して取引するようにしましょう。
アンティークコインの取引に慣れていない場合は、コイン専門店でアンティークコインを購入するのがおすすめです。
カンボジアの金貨・銀貨を売却する方法は?
カンボジアの金貨・銀貨は、当サイト「コインライブラリー・プリンシパル」を通して売却できます。
カンボジアを含めた世界中のアンティークコインを取り扱っているため、現金化したい希少なコインがあれば査定を検討してください。
詳しくはこちらのページからお問い合わせお願いします。
まとめ
カンボジアはノロドム1世のコインや、発行枚数の少ない人気の金貨が流通しており、注目したいアンティークコインの収集先となっています。
動物コインも数多く発行されていることから、興味を持ちやすく、希少性が高いことからコレクションにも適した隠れた理想の収集先といえるでしょう。
アンティークコインの購入方法はこちらの記事で紹介しています。