中国のアンティークコインは、リーマンショックによる中国における古銭ブームによりその価値を大きく増しました。
近年のアンティークコイン市場において中国をはじめとするアジアのアンティークコインの価格上昇は無視できないものとなっており、今後価値の上昇が期待できるコインも眠っているといわれています。
そして、中国のアンティークコインは銀貨を中心に値上がりしていることから、金価格の高騰の影響を受けにくいことも理由になっていることがわかります。
この記事では中国のアンティークコイン特集としておすすめの金貨・銀貨を紹介します。
中国のアンティークコインについて
中国のアンティークコインが高騰したのは、リーマンショックから始まり、近年の中国における急激な経済成長が背景となっています。
急激な経済成長により多くの富裕層を生んだ中国は、投資が盛んになり、金融資産だけでなく現物資産への投資が注目されるようになり、その中でもアンティークコイン投資が話題になりました。
中国において、最初にアンティークコイン投資の対象になったのが自国の銀貨であり、大清銀幣を中心に大きな価格上昇が起きています。
現存しているコインの多くが状態の悪いものとなっており、一定の希少性があることから、状態の良い特定の銀貨は資産として高く評価され、高値で取引されています。
経済成長を背景に高騰した中国のアンティークコインですが、状態の良い特定のコインに希少性があるのは間違いありません。
中国を含めた世界中で注目されているアンティークコイン投資について知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
アンティークコイン投資とは? 3つのメリット・デメリットを解説
中国のおすすめ金貨
中国の金貨はモダンコインが中心ですが、おすすめ金貨を紹介します。
- 中国 パンダ金貨 500元 2008年
- 中国 十二支金貨 戌年 200元 1982年
中国 パンダ金貨 500元 2008年
概要 | 内容 |
発行国 | 中国 |
発行年 | 2008年 |
額面 | 500元 |
直径 | 32mm |
重量 | 31.1g |
品位 | 金999/1000 |
1982年から中国で毎年発行されている地金型金貨にはパンダ金貨があり、パンダのデザインが毎年変化することから世界中にコレクターが存在します。
アンティークコイン市場においても1980年代の発行からコレクター人気の高い金貨となっており、発行年によってはプレミアが付き高値で取引されることがあります。
中国を代表する金貨として広く知名度の高い地金型金貨となっています。
地金型金貨について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
金貨の種類とは? 地金型金貨・収集型金貨に分けて代表的なコインを紹介
中国 十二支金貨 戌年 200元 1982年
概要 | 内容 |
発行国 | 中国 |
発行年 | 1982年 |
額面 | 200元 |
直径 | 23mm |
重量 | 8g |
品位 | 金917/1000 |
中国では十二支金貨と呼ばれる干支をテーマにした重量8gの小型金貨を発行しており、上記は戌年となっています。
丸形の金貨だけでなく、花や扇の形をしたコインも存在しており、自由度の高いデザインの金貨を発行しています。
人気のある動物コインであり、種類も豊富であることからコレクションのしがいがありシリーズといえるでしょう。
中国のおすすめ銀貨
次に、中国のおすすめ銀貨を紹介します。
- 中国 大清銀幣 1元 1911年
- 中国 袁世凱 壹圓銀貨 1914~1921年
- 中国 孫文 1元銀貨 1932年
- 中国 中華ソビエト共和国 1元銀貨 1934年
中国 大清銀幣 1元 1911年
概要 | 内容 |
発行国 | 中国 |
発行年 | 1911年 |
額面 | 1元 |
直径 | 39mm |
重量 | 26.9g |
中国のアンティークコインで広く注目されているのが大清銀幣であり、1911年に発行された銀貨です。
実は表面のデザインの龍にバリエーションがあり、上記のコインは龍の尻尾が左に向かって曲がっていますが、右に曲がっているコインも存在します。
発行年は1900年代とアンティークコインとしては近代のコインに分類されますが、状態の良いコインが少ないことから中国国内を中心に一部の大清銀幣が高騰しました。
中国 袁世凱 壹圓銀貨 1914~1921年
概要 | 内容 |
発行国 | 中国 |
発行年 | 1914~1921年 |
額面 | 壹圓 |
直径 | 39mm |
重量 | 26.4g |
品位 | 銀890/1000 |
袁世凱は、初代中華民国の大統領であり、その左向き肖像が描かれた壹圓銀貨です。
清朝に仕えた軍人であり、辛亥革命では皇帝を退位させ、孫文に代わって臨時大総統となり、政権を握りました。
中国 孫文 1元銀貨 1932年
概要 | 内容 |
発行国 | 中国 |
発行年 | 1932年 |
額面 | 1元 |
直径 | 39mm |
重量 | 26.7g |
品位 | 銀880/1000 |
孫文は、中華民国の革命家であり、中国の「国父」「革命の父」と呼ばれる人物です。
こちらの銀貨は船の上に3羽の鳥が描かれている他の孫文の銀貨と比較しても特別な銀貨となっています。
中国 中華ソビエト共和国 1元銀貨 1934年
概要 | 内容 |
発行国 | 中国 |
発行年 | 1934年 |
額面 | 1元 |
直径 | 39mm |
重量 | 26.3g |
中華ソビエト共和国は、1931年11月、江西省瑞金を首都として中国共産党が樹立した政権のことです。
こちらの銀貨は中華ソビエト共和国で発行されたものであり、地球の上にハンマーと釜を描いています。
状態の良いコインがほとんど残っていないことから、こちらも一部の銀貨が高く取引されているようです。
中国のアンティークコインに関するよくある質問
中国のアンティークコインに関するよくある質問をまとめました。
- 中国のアンティークコインを購入する方法は?
- 中国のアンティークコインはどこで売却できる?
それぞれ詳しく見ていきましょう。
中国のアンティークコインを購入する方法は?
中国のアンティークコインは、アンティークコインの専門店を中心に購入できます。
素性の分からない個人のオークションサイトでは、偽物が流通していることが多く報告されているため、オークションの利用は推奨しません。
アンティークコインの購入はコイン専門店を利用するようにしましょう。
中国のアンティークコインはどこで売却できる?
中国のアンティークコインは、コイン専門店「コインライブラリー・プリンシパル」で買取を受け付けています。
詳しくはこちらのページからお問い合わせください。
まとめ
中国のアンティークコインは流通数自体は多いため、状態が良いことが高値になる前提になりますが、近年高騰をしています。
スラブ入りで真贋と状態が保証されている中国のアンティークコインがあれば、価値の上昇や高価買取が期待できる可能性があります。
アンティークコインの購入方法について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。