チュニジア共和国は、オスマン帝国の属領時代からフランスの保護領時代を経ており、長期間に渡ってさまざまな種類のコインが発行されてきました。
市場に流通するコインとしては、共和国として独立した後に発行されたコインが多いですが、1800年代に発行された希少な金貨にも着目したいところです。
ヨーロッパの金貨・銀貨は値上がりしていますが、アフリカ大陸の金貨は希少でありながら価値が上昇していない金貨も多くあるため、入手したいコインがあるなら価格が安い現在の時点で購入したいところです。
この記事では、チュニジアのアンティークコイン特集としておすすめの金貨・銀貨を紹介します。
チュニジアのアンティークコイン
チュニジアは1957年に成立した共和国であり、1956年に成立したチュニジア王国から王政を廃止する形で誕生します。
現在ではチュニジア・ディナールが基軸通貨となっていますが、フランスの保護領時代にはフランが流通していたこともありました。
主なアンティークコインの歴史としては大きく分けて3つにわけられます。
| 種類 | 内容 |
| ピアストル（リアル） | 1567～1891年 |
| フラン | 1891～1957年 |
| ディナール | 1958年以降 |
独立後のチュニジアのコインが欲しい場合は1958年以降のディナール金貨、希少性が高く値上がりが期待できるコインを探している方は1567～1891年のピアストル金貨がおすすめです。
チュニジアのおすすめ金貨・銀貨を紹介します。
チュニジアのおすすめ金貨
チュニジアのおすすめ金貨を紹介します。
- チュニジア モハメド・ベイ 100ピアストル金貨 1855-1859年
- チュニジア ハビーブ・ブルギーバ 共和国10周年 40ディナール金貨 1967年
- チュニジア アフマド2世 100フラン金貨 1932年
チュニジア モハメド・ベイ 100ピアストル金貨 1855-1859年
| 概要 | 内容 |
| 発行国 | チュニジア |
| 発行年 | 1855-1859年 |
| 額面 | 100ピアストル |
| 直径 | 33mm |
| 重量 | 19.49g |
| 品位 | 900/1000金 |
| 状態 | EF |
良い状態で残っているのは珍しいチュニジアの100ピアストル金貨であり、高い希少価値を持ちます。
花輪のなかにはイスラム圏におけるスルタンの名称が記載されています。
値上がりが期待できる希少性の高い金貨を探している方は上記のような状態の良いピアストル金貨を探してみましょう。
チュニジア ハビーブ・ブルギーバ 共和国10周年 40ディナール金貨 1967年
| 概要 | 内容 |
| 発行国 | チュニジア |
| 発行年 | 1967年 |
| 額面 | 40ディナール |
| 重量 | 76g |
| 発行枚数 | 3,031枚 |
| 品位 | 900/1000金 |
ハビーブ・ブルギーバは、チュニジア共和国初代大統領を務めた人物で、共和国10周年金貨に左向き肖像が描かれました。
裏面には、ケルアンのウクバ・モスクにあるイスラムの宗教施設にある塔であるミナレットが描かれています。
プルーフセットで販売されており、ほかにも2ディナール、5ディナール、20ディナール金貨が発行されています。
40ディナールはそのなかでも発行枚数が少なく希少性の高い大型金貨であることから、チュニジアの金貨のなかでは日本でも流通していることがあります。
チュニジアのコインを代表する金貨といえるでしょう。
チュニジア アフマド2世 100フラン金貨 1932年
| 概要 | 内容 |
| 発行国 | チュニジア |
| 発行年 | 1932年 |
| 額面 | 100フラン |
| 直径 | 21mm |
| 重量 | 6.55g |
| 発行枚数 | 3,000枚 |
| 品位 | 900/1000金 |
チュニジアで発行された100フラン金貨であり、発行枚数の少なさから一定の希少性を持ちます。
チュニジアの100フラン金貨と描かれたシンプルなデザインであり、フランスの彫刻家であるルシアン・ジョルジュ・バゾールによって描かれています。
発行されてから期間が経っていないため、大きな希少価値は認められていません。
フランスのアンティークコインについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
フランス アンティークコインの歴史と価値【12種のコイン・メダル】
チュニジアのおすすめ銀貨
チュニジアのおすすめ銀貨を紹介します。
- チュニジア マフムード2世 1ピアストル銀貨 1825-1839年
- チュニジア ハビーブ・ブルギーバ フェニキアの船 1ディナール銀貨 1969年
- チュニジア アフマド2世 20フラン銀貨 1935-1937年
チュニジア マフムード2世 1ピアストル銀貨 1825-1839年
| 概要 | 内容 |
| 発行国 | チュニジア |
| 発行年 | 1825-1839年 |
| 額面 | 1ピアストル |
| 直径 | 32mm |
| 重量 | 11.6g |
チュニジアでも古い時期に発行された大型銀貨であり、貴金属価格よりも大きな価値が認められて取引されています。
イスラム圏の君主は偶像崇拝が禁止されていることから肖像が描かれたコインが発行されておらず、サインが描かれたシンプルなデザインの銀貨が多いのが特徴です。
そのため、発行枚数から認められる希少性と状態の良さによってアンティークコインの価値が決まるといえるでしょう。
チュニジア ハビーブ・ブルギーバ フェニキアの船 1ディナール銀貨 1969年
| 概要 | 内容 |
| 発行国 | チュニジア |
| 発行年 | 1969年 |
| 額面 | 1ディナール |
| 直径 | 40mm |
| 重量 | 20g |
| 発行枚数 | 15,000枚 |
| 品位 | 925/1000銀 |
ハビーブ・ブルギーバの1ディナール銀貨は裏面のデザインが異なるシリーズが複数枚発行されています。
こちらの銀貨では、古代フェニキアの船が描かれています。
種類はハビーブ・ブルギーバの肖像が描かれたものに関しては、大きくわけて10種類程度となっていることから、収集しがいのあるシリーズです。
チュニジア アフマド2世 20フラン銀貨 1935-1937年
| 概要 | 内容 |
| 発行国 | チュニジア |
| 発行年 | 1935-1937年 |
| 額面 | 20フラン |
| 直径 | 35mm |
| 重量 | 20g |
| 発行枚数 | 1,250,000 |
| 品位 | 680/1000銀 |
チュニジアで発行された20フラン銀貨であり、フランスの時代に発行されたものです。
デザインも金貨同様にチュニジアの国名と額面が表記されたものになります。
表面はアラビア語、裏面はフランス語となっていますが、どちらも同じことが表記されています。
チュニジアのアンティークコインに関するよくある質問
チュニジアのアンティークコインに関するよくある質問をまとめました。
- チュニジアのアンティークコインの購入方法は？
- チュニジアの金貨・銀貨の売却方法は？
チュニジアのアンティークコインの購入方法は？
チュニジアのアンティークコインは、コイン専門店を中心に取り扱われています。
素性がわからない個人が出品できるオークションサイトで購入するのはリスクが高いです。
コイン専門店などの信頼できる取引先で購入することをおすすめします。
チュニジアの金貨・銀貨の売却方法は？
チュニジアの金貨・銀貨は、当サイト「コインライブラリー・プリンシパル」で買取を受け付けています。
チュニジアに限らずアフリカ大陸のコインを含めた世界中のコインの買取を受け付けているのが特徴です。
詳しくはこちらのページからお問い合わせお願いします。
まとめ
チュニジアでは、ハビーブ・ブルギーバ大統領の肖像が描かれたコインのシリーズや、希少性の高い金貨・銀貨が存在します。
ご自身の目的に合わせてアンティークコインを購入して、収集・投資などを行いましょう。
アンティークコインの購入方法についてはこちらの記事で紹介しています。
