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公開日 2024.6.3更新日 2024.6.11

金投資とプラチナ投資はどっちがおすすめ? 特徴と価値を徹底比較!

貴金属の投資においてメジャーな方法は金投資になりますが、プラチナ投資とどちらを選ぶべきか迷う方もいることでしょう。

どちらも異なる理由で需要を持っている金属であるため、唐突に無価値になることが考えにくく、投資先に適した金属です。

そのため、同じ貴金属であっても値動きが異なるため、投資の目的も変わってきます。

この記事では、金投資とプラチナ投資の特徴と価値を比較し、どっちがおすすめであるかを解説していきます。

金投資とプラチナ投資とは?

最初に、金投資とプラチナ投資について簡単に解説していきます。

金投資

金投資は、金を延べ棒、インゴット、コインなどに換えるか、金を投資対象にした投資信託などの投資商品に投資することを指します。

19世紀において、金は普遍的に価値がある資産であると認められており、一定量の金を標準的な通貨の単位とする金本位制度が施行された歴史もあります。

世界経済の発展とともに金本位制は事実上廃止されましたが、依然として金の価値が高いことは変わりなく、20世紀において金は通貨として使用するのではなく、資産として保有され投資対象になりました。

金を資産として認める価値観は一朝一夕で認められたものではなく、長い歴史の中で一定の需要と希少性がある金属として育まれた歴史があります。

そのため、現代では安全資産として金融市場が不安定な状態に陥るたびに購入されています。

金投資についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。

金投資のおすすめの方法を紹介! 希少性の高い金貨への投資について

プラチナ投資

プラチナ投資も、金と同様に現物で保有できる状態に換えて資産として保有するか、投資商品にすることで投資をする方法です。

21世紀の産業を支えるプラチナは、2008年のリーマンショックの高値更新を機会に投資対象として注目されるようになりました。

しかし、その需要は古代エジプトの時代からあり、装身具に用いられていたことから、けっして歴史のない金属ではありません。

金と比較すると投資対象としての知名度や需要は低いものの、今後も経済の動向によって価値が高まることが期待される資産となっています。

金と比較するとリスクの高い投資方法であると考えられることも多く、ハイリスクハイリターンな投資であるといわれています。

プラチナ投資について詳しく知りたい方はこちらの記事で紹介しています。

プラチナ投資のメリット・デメリットは? 将来性とおすすめの方法を紹介

金投資とプラチナ投資の特徴・価値を比較

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金投資とプラチナ投資の比較表は以下の通りです。

プラチナ
希少性
資産価値
宝飾需要
産業需要
投資需要
値動きの法則 株式と逆の相関関係 株式と相関関係

それぞれ詳しく見ていきましょう。

希少性

金とプラチナでは、採掘量と埋蔵量を比較したとき、金のほうが多いことからプラチナの希少性のほうが高いです。

プラチナ
年間産出量 約2,500トン 約200トン
埋蔵量 約54,000トン 約16,000トン

希少性の比較においては、プラチナのほうが勝ることから、供給量が伸びにくいという点ではプラチナに軍配が上がります。

また、プラチナは南アフリカが世界の産出量の大半を占めており、産出される国が限定的であることも理解しておきたいところです。

資産価値

金とプラチナで1gあたりの価格を比較したとき、希少性で勝るのはプラチナではありますが、金価格のほうが2024年現在の時点では高く設定されています。

プラチナ
価格 12,991 円 5,879円
最高値 13,477円(2024年) 7,589円(2008年)

しかし、2011年までは希少性と相関するようにプラチナが金の価値を上回っていました。

資産価値の逆転が起きた理由は、金は投資対象として安全資産であると考えられているため、投資需要が高まっていることが挙げられます。

2008年のリーマンショック以降、プラチナ価格は暴落も経験し価値が安定しないことが投資家から警戒されており、金と同様に安全資産としては認められないことから現時点では金と比較して投資需要が高まっていない現状があります。

宝飾需要

金とプラチナでは、一般的に金のほうが宝飾需要が高くなっています。

プラチナも日本では結婚・婚約指輪を中心に宝飾需要がありますが、2013年以降に中国における宝飾需要は低下しています。

利益のために純度の低い宝飾品を作る流れが広がったことがきっかけです。

プラチナは貴金属として希少性が高過ぎることから、他の安い金属への代用が起きやすいことも理由となっています。

一方で、金はアクセサリーに使用されることで、金融市場が整備されていない国では貯金になると考えられているため、宝飾品において高い純度が求められます。

産業需要

プラチナは産業需要が金よりも高い金属となっています。

金は医療分野などにおいて、一定の産業需要がありますが、貴金属の中では産業需要が全体として多くありません。

ディーゼルエンジンなど自動車触媒を中心に、ガラス、電子材、石油にも使用される産業需要のある貴金属です。

投資需要

投資需要は言い換えれば、貴金属に対する投資を目的とした市場の大きさとなります。

金は投資対象として知名度が高く、市場規模も大きいのに対して、プラチナ市場は金市場と比較すると規模も小さくなっています。

そのため、投資の選択肢も金は広いのに対して、プラチナは金と比較すると狭くなりやすい状況です。

値動きの法則

希少性・資産価値・需要を踏まえると、金とプラチナの値動きの法則が見えてきます。

株式と比較した時、金は安全資産と考えられていることから、株式が売られているときに買いが入りやすく、株式と逆の相関関係になることが多くなっています。

一方で、プラチナは産業需要の高さから企業の動向に価格が左右されやすいことから、株式と相関関係の値動きをすることが多いです。

また、金と比較してプラチナは値動きが激しくなることも多く、ハイリスクハイリターンな資産であることが知られています。

プラチナ投資の今後の値動きについてはこちらの記事で紹介しています。

プラチナ投資の今後はどうなる? 価格変動の要因を徹底解説!

金投資とプラチナ投資はどっちがおすすめ

金投資とプラチナ投資はどちらがおすすめであるか、それぞれ詳しく解説していきます。

金投資がおすすめである人

金投資がおすすめである人は、株式や投資信託などの金融資産のみを保有しており、逆相関となる資産を保有することでリスクヘッジを計りたい人に向いています。

株式が下落している局面では金価格が上昇すると考えられ、反対に金価格が下落している場面では株式の価値が上昇すると考えられることから、金融資産のみを保有するよりもリスクが分散します。

世界の富裕層の間では、金融資産以外にも実物資産を保有することがリスク管理において基本であるため、伝統的な金融資産の値動きに連動しない資産への投資が求められるといえるでしょう。

プラチナ投資がおすすめである人

プラチナ投資は、株式と相関する値動きをすることから、金と同時に保有することでリスクヘッジが可能であるため、貴金属などの実物資産への投資だけで完結させたい人におすすめです。

プラチナは金と比較すれば安定性はないかもしれませんが、株式を保有したときに発行する企業が倒産すれば無価値になるリスクがあるのに対して、プラチナは直ちに無価値になるようなリスクを持っているわけではないからです。

上記を理由に株式などの金融資産に投資したくないと考えていても、金のリスクヘッジするために株式と相関する値動きをする資産に投資したい場合はプラチナは優れます。

金とプラチナに投資するうえでおすすめの方法は?

金とプラチナ、どちらに投資する場合であってもおすすめの方法はアンティークコイン投資です。

アンティークコイン投資は古くに発行されたコインなど希少性が認められるコインを保有し、長期的にその価値の成長を見守る投資方法になります。

アンティークコインでは、昔から希少性が認められていたことから、金貨がアンティークコイン投資において人気ではあります。

しかし、銀貨でも希少性の高いコインは価値が評価され、プラチナ貨もコイン自体の希少性が高まれば安定した価値の成長が期待可能です。

貴金属の価値だけでなく、コインが持つ希少性の高さや状態の良さで評価されるため、金貨・プラチナ貨関係なく投資できるアンティークコインがおすすめです。

アンティ―クコイン投資について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

アンティークコイン投資とは? 初心者もわかるメリット・デメリッ

金投資とプラチナ投資に関するよくある質問

コインライブラリー・プリンシパル

金投資とプラチナ投資に関するよくある質問をまとめました。

  • 金とプラチナ以外で投資対象になる金属は?
  • 銀投資はおすすめですか?

それぞれ詳しく見ていきましょう。

金とプラチナ以外で投資対象になる金属は?

金とプラチナ以外では、銀も現物で保有する投資対象になる事で知られています。

金とプラチナと同様に延べ棒、インゴット、コインなどの形で現物で保有可能です。

プラチナと同様に銀は産業需要の高い金属ではありますが、金に追随する値動きをすることが多いのが特徴になっています。

また、アンティークコイン投資では銀貨だけでなく、希少性が高ければ銅貨が対象になる事もあります。

銀投資はおすすめですか?

銀投資は、プラチナと同様に値動きが激しいことからハイリスクな投資方法であり、金に連動する値動きをすることから、金とプラチナのどちらの性質も持った投資対象といえます。

ただし、金やプラチナと比較して1gあたりの価値は非常に低く、現物で一定の価値を有する資産として保有するには保管場所に困りやすいです。

1gあたりの価値は非常に低い性質は、アンティークコイン投資において、投資するコインが貴金属そのものの価格変動の影響を受けにくいメリットもあります。

やり方によっては銀への投資もおすすめになることがあります。

銀投資についてはこちらの記事で解説しています。

 銀投資のおすすめの方法は? 金ではなく銀を選ぶ理由についても解説

まとめ

金とプラチナ投資の特徴や価値を比較して、どちらがおすすめであるか解説してきましたが、どちらも異なる値動きをすることから人によって異なるといえます。

コイン自体の希少性を理由に投資するアンティークコイン投資では、金貨とプラチナ貨のどちらに投資をしたとしても、長期的に希少性が高まり価値が上昇していくかどうかがポイントです。

貴金属への投資では金投資がメジャーではありますが、プラチナ投資もあるため目を向けてみましょう。

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この記事の著者

アンティークコイン ジャーナル編集部

英国王室シリーズから古代コインまで、幅広い年代のコインの紹介だけではなく、試鋳貨、造幣局による違い、彫刻家、リストライク、などアンティークコインの魅力や楽しめる知識をフラットに情報提供している。編集長は、英国王室コインと、動物コインシリーズが好き。

アンティークコイン ジャーナル編集部

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