プラチナ投資は、希少性の高い貴金属であるプラチナを投資対象とする投資であり、複数の投資手法が存在します。
金とプラチナではプラチナのほうが希少性は高いですが、現在の相場で金価格のほうが高いことから、プラチナが割安で放置されていると考えられています。
将来的な価格上昇が期待できることから、プラチナを投資対象として注目する人が増えていますが、どの投資手法で投資するべきか悩む方も多いことでしょう。
この記事では、プラチナ投資のおすすめの方法について、4種類の投資方法を徹底解説します。
プラチナへの投資方法
それでは、プラチナへの投資方法を5つ紹介していきます。
- 現物投資(インゴット、コインなど)
- 積立購入(プラチナ積立)
- 金融商品(投資信託・ETF)
- 差金決済取引(先物取引・CFD)
- 暗号資産(仮想通貨)
それぞれ詳しく見ていきましょう。
現物投資(インゴット、コインなど)
プラチナへの投資方法でもわかりやすい手法は、ご自身でプラチナのインゴットやコインを購入して保有することです。
金庫など安全に管理できる場所で保管を続け、価格が高騰したタイミングや現金が必要になったタイミングで買取に出すことで現金化できます。
投資額が大きくなるほど保有するプラチナの重量も大きくなるため、自宅での管理が大変になりやすいことから、金を含めて貴金属はインゴットで保有することが一般的ではなくなりつつあります。
しかし、確かに手元に資産があることがわかりやすく、安心できる投資方法ではあるため、実際にプラチナを保有する形で投資することは選択肢として有力です。
現物投資においてインゴットとコインのどちらの形で保有するべきかは、こちらの記事で解説しています。
金貨とインゴットはどっちを購入するべき? メリット・デメリットを比較
積立購入(プラチナ積立)
近年では、プラチナを実際に自身で管理することなく現物のプラチナを購入できる方法があります。
プラチナ積立は、貴金属店や証券会社などで提供しているサービスであり、月々の価格を決めてプラチナに積立投資します。
購入したプラチナは、サービスを提供する会社の資産とは別に保管する特定保管によって管理されます。
積立購入によって自宅では管理不可能な量のプラチナを購入してしまったとしても、代わりに管理してくれるため、保管に悩まされることはありません。
そのため、プラチナの投資方法としては積立によってリスクを分散できる点からも選ばれやすい手法となっています。
長期的にプラチナにリスク分散して投資を始めたい場合は、プラチナ積立などの積立の購入は適した方法です。
金融商品(投資信託・ETF)
プラチナ投資において、投資信託・ETFなどの金融商品も代表的な投資方法となっています。
投資信託は、投資家かから資金を集め、特定の投資対象に投資し、その収益を投資家に分配する金融商品です。
ETFは、投資信託の中でも金融商品取引所に上場している商品のことを指します。
金融商品もプラチナ積立と同様に、実際のプラチナは運用会社が管理することから保管の心配がありません。
投資信託やETFは少額から単発でプラチナを対象にした商品を購入できるため、管理の手間を考えずに気軽にプラチナに投資したい人に向いています。
差金決済取引(CFD)
差金決済とは、実際にプラチナの受け渡しをせずに買付価格と売却価格の差額で決済する投資方法です。
FXや先物取引などの投資方法は差金決済取引であり、共通して高いリターンとリスクを伴います。
CFDではプラチナを保有するのではなく、取引の開始から終了までのプラチナ価格の値動きを予測して、高い収益を狙う短期から中期向けの投資です。
また、収益を高めるためにレバレッジをかけることが可能であり、レバレッジをかけることで期待できる利益は高まりますが、リスクも大きく増加します。
ハイリターンではありますが、リスクが非常に高い方法となっているため、リスクを許容した上でプラチナの取引で積極的に利益を上げたい人に適しているといえるでしょう。
暗号資産(仮想通貨)
暗号資産(仮想通貨)の中には、ステーブルコインと呼ばれる米ドルや金などの価値が認められている資産に連動する価値を持つ種類が存在します。
プラチナと価格連動をする代表的な仮想通貨には、ジパングコインプラチナ(ZPGPT)が挙げられます。
新しい投資方法ではあるものの、現状では仮想通貨を通してプラチナに投資をする独自のメリットがほとんどない状況です。
さらに、ステーブルコインは過去にも不祥事や憶測などの影響で連動が外れてしまい、暴落が起きたケースや価値がなくなってしまったケースもあるためリスクもあります。
現状では安全性が低くメリットも少ないことから、プラチナ投資において選ぶ理由もないため、方法として存在することを理解しておきましょう。
プラチナ投資のおすすめの方法
目的別にプラチナ投資のおすすめの方法を紹介していきます。
- 長期的にリスクを分散して投資したい:プラチナ積立
- 短期間で収益を上げたい:差金決済取引
- 将来のプラチナ価格の影響をできる限り抑えて結果を出したい:現物投資
それぞれ詳しく見ていきましょう。
長期的にリスクを分散して投資したい:プラチナ積立
長期的にリスクを分散してプラチナへの投資を始めたい場合は、プラチナ投資が適しています。
プラチナの価格が将来的に上昇すると仮定するなら、購入機会を分散させることで高値で購入するリスクを抑えつつ、購入価格を平均化させることで結果を出しやすくなります。
ただし、プラチナ積立は長期的にプラチナ価格が下落する場合は、損をする可能性があるため、プラチナの将来性と価格動向を考えてから投資したほうが良いです。
積立投資は投資初心者でも結果を出しやすい投資方法ではあるものの、投資先を間違えればリスクもあるため、必ずしも成功するとは考えないようにしましょう。
プラチナ価格の今後についてはこちらの記事で紹介しています。
短期間で収益を上げたい:差金決済取引
差金決済取引でプラチナを取引する場合は、レバレッジをかけることで短期間で収益を上げられる可能性があります。
プラチナは2000年代に暴落を経験した投資対象であるため、短期の取引では非常にリスクが高くなっています。
プラチナの差金決済取引で発生する損失を理解した上で、プラチナを対象にした取引で利益を上げたい場合は、差金決済取引が最も短期的なリターンを高めやすい方法です。
プラチナ投資のリスクはこちらの記事をチェックしてください。
プラチナ投資のリスクは? デメリットを避けるための投資方法をご紹介
将来のプラチナ価格の影響をできる限り抑えて結果を出したい:現物投資
プラチナ投資の将来の値動きは、産業需要の大きい金属であることから、長期的に予測することが難しい投資対象です。
そのため、長期投資の対象にプラチナを選ぶ場合は、積立投資による購入タイミングの分散以外で、リスクを分散したいところです。
プラチナの価値が今後高まることを期待しつつ、万が一にも価値が高まらなかった場合にも備えられる投資対象好ましいといえます。
よって、プラチナの価値だけでなく希少性の高さから値上がりが期待できるアンティークコインへの現物投資がおすすめです。
プラチナを使用して製造したコインの中には発行枚数が限られており、希少性が高い種類も存在します。
このようなプラチナコインは、プラチナの価値以外にも希少性による価値を持っているため、プラチナ価格が伸び悩んだ場合でも長期的には結果を出しやすくなっています。
具体的には、ロイヤルミントで発行されるアンティークコインのテーマとしても人気の高いイギリス王室シリーズの発行枚数が限られたプラチナコインであれば、長期的に価値が高まりやすいといえるでしょう。
金貨がメジャーであるアンティークコイン投資ではありますが、銀貨にも将来性が期待できるコインは多く、種類は非常に少ないですがプラチナ貨にも投資対象として魅力的なコインがあります。
アンティークコイン投資についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
アンティークコイン投資とは? 初心者もわかるメリット・デメリット
プラチナ投資の方法に関するよくある質問
プラチナ投資の方法に関するよくある質問をまとめました。
- プラチナの将来性が期待される理由は何ですか?
- 希少性が高いプラチナのアンティークコインに投資する方法を教えてください
それぞれ詳しく見ていきましょう。
プラチナの将来性が期待される理由は何ですか?
プラチナの将来性が期待されるのは、金以上に採掘量や埋蔵量が少ないことから希少性が高く、今後も産業を中心に需要が増加することが見込まれるからです。
これらの理由があるからこそ、プラチナは投資対象として唐突に無価値になることが考えにくいため、一定の信頼性があると判断されています。
ただし、将来的に価格が上昇するには、需要の増減や供給の安定が必要であり、需要に関しては産業の発展状況に依存しやすく、供給に関しては産出国が南アフリカに偏っていることからリスクがあります。
一方で、水素自動車の自動車触媒において、ディーゼル車に使用されている自動車触媒以上にプラチナを使用することが予測されていることから、将来においてプラチナ価格が高騰する材料といえます。
将来性に期待できる材料は確かにありますが、リスクにも目を向けると長期的に確実に価格が上昇するとは考えにくい状況です。
希少性が高いプラチナのアンティークコインに投資する方法を教えてください
プラチナのアンティークコインは、アンティークコインを取り扱うコイン専門店で購入することで入手できます。
従来の金貨・銀貨と同様に購入(投資)する方法は変わりませんが、プラチナ貨は数が非常に少ないため、取り扱っていないコイン専門店も多くあります。
当サイト「コインライブラリー・プリンシパル」では数が少ないものの、プラチナ貨の取扱実績があります。
また、すでにプラチナ貨を持っていて売却したい場合も当サイトにおいて現金化を受け付けています。
詳しくはこちらのページからお問い合わせください。
まとめ
プラチナ投資の方法について紹介しましたが、おすすめの方法はそれぞれの投資スタイルによって異なるものの、長期的に手堅く投資したい場合はアンティークコインへの現物投資が適しています。
プラチナの価値だけでなく、コインそのものの希少価値に対しても投資することから、将来的に安定した価格上昇が期待しやすいことが魅力です。
アンティークコインの購入方法についてはこちらの記事で紹介しています。