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公開日 2022.2.16更新日 2022.3.1

ルイ・ボナパルト(オランダ王)のおすすめアンティークコインを紹介

ルイ・ボナパルト(オランダ王:在位1806-1810)は、ナポレオン・ボナパルトの数多くいる兄弟の一人であり、ナポレオン1世の妻ジョゼフィーヌの娘と結婚し3人の子供がいます。

ナポレオンの命令でホラント王国(後のオランダ)の王になりますが、ナポレオンの傀儡にならずオランダ人に献身的な政策を取った王でした。

この記事ではルイ・ボナパルトのおすすめのアンティークコインを紹介し、後の歴史にも影響する3人の子供についても解説します。

ルイ・ボナパルト(オランダ王)の生い立ちと歴史

ルイ・ボナパルト(オランダ王)

画像引用:https://jcc-coin.com/antiquecoin/products/detail.php?product_id=5861

父親 シャルル・マリ・ボナパルト
母親 マリア・レティツィア・ボナパルト
配偶者 オルタンス・ド・ボアルネ
子供 ナポレオン・シャルル
ナポレオン・ルイ
シャルル・ルイ=ナポレオン(ナポレオン3世)

ルイ・ボナパルトはオランダ王(ホラント王)ローデウェイク1世であり、ナポレオン・ボナパルト(ナポレオン1世)の弟でナポレオン3世の父親でもあります。

それでは、ルイ・ボナパルトの歴史を3つの章に分けて解説します。

  • オルタンスとの結婚
  • ナポレオン1世によりオランダ王(ホラント王)に即位する
  • 2人の息子ナポレオン・ルイとナポレオン3世

オルタンスとの結婚

1778年に、シャルル・ボナパルトとマリア・レティツィアの間に生まれた五男であり、ナポレオン・ボナパルトの弟です。

兄の妻ジョゼフィーヌの連れ子であるオルタンス・ド・ボアルネと結婚しました。

2人の間には最終的にナポレオン3世を含む3人の子供が誕生します。

また、ジョゼフィーヌに似て社交性の高いオルタンスと内向的なルイは性格が合わず、夫婦仲は悪かったといわれています

ナポレオン1世によりオランダ王(ホラント王)に即位する

1804年に兄ナポレオン・ボナパルトは、ナポレオン1世に即位しイギリスの侵略を企てますが、その足掛かりとしてオランダを支配しようとしました。

1806年、現在のオランダにあたるホラント王国に、弟ルイ・ボナパルトを派遣し、ホラント王ローデウェイク1世として即位します。

ナポレオン1世の命令で、ルイ以外にも多くのナポレオンの親族が王として即位しましたが、実質的には傀儡政権となっていたケースが多かったようです。

しかし、ルイはナポレオン1世の傀儡ではなく、オランダ人のための政策を取ったといわれています

経済復興を行い、カトリック教会の復権に取り組みました。

1810年には、イギリスの進軍の影響でオランダ王を退位せざるを得ない状況になり、ボスニアに亡命しました。

ナポレオン1世について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

ナポレオン1世の金貨・記念コイン・銀貨を紹介! 即位から帝政の終焉

2人の息子ナポレオン・ルイとナポレオン3世

ルイ・ボナパルトには3人の息子がおり、長男ナポレオン・シャルルは4歳で死亡しています。

ルイが退位したあとのホラント王国では、ナポレオン・ルイがホラント王に即位し、ローデウェイク2世を名乗りますが、わずか10日間の在位期間でフランス帝国に併合され、シャルル=フランソワ・ルブランが総督となります。

1810年には、ルイとオルタンスは離婚し、三男のシャルル・ルイ=ナポレオンはオルタンスが育てることとなりました。

1815年にワーテルローの戦いに敗れると、ナポレオンは退位させられ、再びブルボン朝が始まります。

息子のナポレオン・ルイは1831年に麻疹で亡くなり、自身も1846年にその生涯を終えます。

オルタンスに育てられた末っ子のシャルル・ルイ=ナポレオンがナポレオン3世と呼ばれ、第二帝政が始まるのは1852年、その頃にはルイを含むナポレオンの兄弟にあたる人物は、末弟ジェロームを除いて亡くなっていました

ルイ・ボナパルト(オランダ王)のおすすめ記念コイン

ルイ・ボナパルトのアンティークコインは、オランダ王に在位していた頃に発行されたコインが挙げられます。

在位期間が短いため、種類はけっして多くはありませんが、資産価値のあるアンティークコインを紹介します。

ルイ・ボナパルト 50スタイバー銀貨 1808年

ルイ・ボナパルト 50スタイバー銀貨 1808年 ルイ・ボナパルト 50スタイバー銀貨 1808年

発行国 オランダ(ホラント王国)
発行年 1808年
額面 50スタイバー
グレード
直径 36mm
重量 26.34g
品位 0.912
発行枚数 2,465,807枚
状態

ルイ・ボナパルトがオランダ王に在位していた時期に発行されたスタイバー銀貨であり、スタイバーはユーロが導入されるまでオランダで使用されていた通貨になります。

ローデウェイク1世を名乗っていた時代のルイ・ボナパルトの右向き肖像画描かれています。

銀貨かつ発行枚数が非常に多いため、価値が高くなるかどうかはコインの状態に大きく依存しやすいでしょう。

ルイ・ボナパルト(オランダ王)のアンティークコインでよくある質問

ルイ・ボナパルトのアンティークコインに関するよくある質問をまとめました。

  • ルイ(オランダ王)の銀貨を購入するおすすめの方法
  • ルイ(オランダ王)のコインを高く売るには?

ルイ(オランダ王)の銀貨を購入するおすすめの方法

ルイ・ボナパルトの銀貨は発行枚数が多いため、市場に出回ることも多いです。

しかし、状態によって価格も異なるため、アンティークコインの相場について詳しくない方は高値で売りつけられてしまう危険性があります。

よって、ルイ・ボナパルトのコインに限らず、相場に沿った価格で商品を提供する信頼できる業者を通して購入することをおすすめします。

当サイトの「コインライブラリー・プリンシパル」では、外国紙幣評価書、カタログ・オークションログを元にした適切な価格設定でコインを提供しています。

ルイ(オランダ王)のコインを高く売るには?

ルイ・ボナパルトのコインの買取を希望する場合も、当サイトで鑑定から現金化まで任せられます。

当サイトにコインを出品することも可能ですので、コインをできる限り高く売りたい方にもおすすめです。

詳しくはこちらのページをご参照ください。

まとめ

ルイ・ボナパルトは、他のナポレオンの数多くの兄弟と同じようにナポレオンの復権を見ることができなかった親族の一人ですが、息子のナポレオン3世が帝政を復活させることになります。

今回紹介した銀貨は状態のよいものであってもアンティークコイン初心者にも手が届きやすい価格であり、ナポレオンシリーズの記念コインを収集するならおすすめです。

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この記事の著者

アンティークコイン ジャーナル編集部

英国王室シリーズから古代コインまで、幅広い年代のコインの紹介だけではなく、試鋳貨、造幣局による違い、彫刻家、リストライク、などアンティークコインの魅力や楽しめる知識をフラットに情報提供している。編集長は、英国王室コインと、動物コインシリーズが好き。

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