リュシアン・ボナパルトは、ナポレオン・ボナパルト（ナポレオン1世）の弟であり、フランスの政治家でもあります。
ナポレオンが実権を握ることに成功したブリュメール18日のクーデターの功労者であり、ナポレオン1世の専制君主の素質に最も早く気付いた人物です。
この記事ではリュシアン・ボナパルトの金貨・銀貨について解説し、生い立ちと歴史についても紹介します。
リュシアン・ボナパルト（カニノ公）の生い立ちと歴史
画像引用：https://www.napoleon.org/en/history-of-the-two-empires/biographies/lucien-bonaparte-prince-of-canino-1775-1840-minister/
| 父親 | シャルル・マリ・ボナパルト |
| 母親 | マリア・レティツィア・ボナパルト |
| 配偶者 | クリスティーヌ・ボイヤー |
| アレクサンドリーヌ＝ジャコブ・ド・ブレシャン | |
| 子供 | シャルル・リュシアン・ボナパルト |
| ポール・ナポレオン・ボナパルト | |
| ルイ・リュシアン・ボナパルト | |
| ピエール＝ナポレオン・ボナパルト | |
| アントワーヌ |
リュシアン・ボナパルトはカニノ公とも呼ばれる政治家であり、ナポレオン1世の弟です。
それでは、リュシアン・ボナパルトの歴史を3つの章に分けて解説します。
- ナポレオン・ボナパルトの本質を見抜く
- ブリュメール18日のクーデターを成功させる
- クーデター成功後のナポレオン1世との関係
それぞれ詳しく解説します。
ナポレオン・ボナパルトの本質を見抜く
リュシアン・ボナパルトは、シャルル・ボナパルトとマリア・レティツィアの間に生まれたナポレオン・ボナパルトの弟にあたる人物です。
ナポレオンと同様に、ブリエンヌ兵学校に入学しますが、入学後に父シャルル・ボナパルトが死亡したことをきっかけに中退し、エクス＝アン＝プロヴァンス神学校で学び始めます。
しかし、革命の影響で中退して、コルシカ島に戻りジャコバン派に加入して政治活動にまい進するものの、この活動がきっかけで家族ごと島から追い出され、フランスに移住することになります。
少年時代のリュシアンはすでに6つ上の兄ナポレオン・ボナパルトの本質を見抜いており、専制君主の素質があり、王位につけば独裁者になると語っていました。
ブリュメール18日のクーデターを成功させる
リュシアン・ボナパルトに関する有名な歴史上の出来事には、ブリュメール18日のクーデターが挙げられます。
1799年11月、ナポレオン・ボナパルトによる総裁政府を打倒したクーデターであり、実質的にフランス革命が終了した出来事であり、ナポレオンが実権を握った日でもあります。
五百人議会にナポレオンが軍隊を引き連れて登場し、議長のリュシアンは巧みに場をコントロールします。
リュシアンは「議会に紛れているイギリスの手先を一掃せよ」と演説したことで、兵士は議会に突撃し、抵抗する議員を瞬く間に追い出しました。
ナポレオンが第一統領になってすぐにリュシアンは内務大臣になりました。
クーデター成功後のナポレオン1世との関係
画像引用：https://www.fujibi.or.jp/our-collection/profile-of-works.html?work_id=1111
ブリュメール18日のクーデターの功労者とも呼べるリュシアンですが、その後のナポレオンとの関係は悪化したといわれています。
内務大臣を辞めさせられますが、ナポレオン1世との関係の悪化はこれだけに止まりません。
1800年にリュシアンは妻クリスティーヌ・ボイヤーを亡くしますが、1803年にアレクサンドリーヌ＝ジャコブ・ド・ブレシャンと再婚します。
またしてもこの結婚はナポレオン1世の反感を買い王位継承権をはく奪され、和解のために離婚して政略結婚を勧めるもリュシアンはこれを拒否しました。
その後、イギリス船に拘束され、拘留されることになりますが帰国したのは1814年で、ナポレオンがライプツィヒの戦いに敗れ退位した年です。
ナポレオン1世の百日天下には協力していますが、ナポレオン1世からすれば他の兄妹と比較してもクーデター後の功績はけっして大きいものであったとはいえません。
余生はイタリアで過ごしており、1840年に65歳で亡くなります。
リュシアンの子供は数多く存在しますが、ナポレオン3世の第二帝政時代に政治家や王族になった人物も複数います。
ナポレオン1世について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ナポレオン1世の金貨・記念コイン・銀貨を紹介！ 即位から帝政の終焉
リュシアン・ボナパルトの希少性の高い金貨・銀貨は存在する？
リュシアン・ボナパルトは他のナポレオン一族とは異なり、周辺諸国で肖像が描かれた通貨が発行されていません。
よって、ナポレオン一族の中でもリュシアン・ボナパルトの希少性の高いアンティークコインは存在しません。
ナポレオン一族はアンティークコインの中でも人気の高いテーマであるため、存在していれば資産価値のあるコインになった可能性は高いでしょう。
リュシアン・ボナパルトの金貨・銀貨を紹介することはできませんが、他のナポレオン一族の希少価値の高いコインも紹介していますので、下記の記事も参照してください。
ナポレオン3世の金貨・記念コイン4選！ 帝政を含むその歴史とは？
ジョゼフ・ボナパルトのアンティークコインを2種類紹介します！
リュシアン・ボナパルトのアンティークコインでよくある質問
それでは、リュシアン・ボナパルトのアンティークコインでよくある質問をまとめました。
- リュシアン・ボナパルトのアンティークコインを購入するおすすめの方法は？
- リュシアンを含むナポレオン一族の金貨・銀貨を高く売るには？
それぞれ詳しく解説します。
リュシアン・ボナパルトのアンティークコインを購入するおすすめの方法は？
リュシアン・ボナパルトの希少性の高いコインは先ほども説明した通り、存在しないため購入できません。
ただし、ナポレオン一族のコインは人気テーマであるため、さまざまなコインが市場に出回っています。
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リュシアンを含むナポレオン一族の金貨・銀貨を高く売るには？
ナポレオン一族の金貨・銀貨はアンティークコインの中でも人気テーマであるため、高値での買取が期待できます。
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まとめ
リュシアン・ボナパルトは、他の兄妹とは異なりナポレオン1世と上手く関係を築くことができなかったため、ブリュメール18日のクーデター以降は大きな功績を上げることはできませんでした。
今日に至って資産価値のあるアンティークコインは存在しませんが、ナポレオン一族のコインは他にも多数存在するので、金貨・銀貨を保有するなら別の人物を検討したいところです。
