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公開日 2022.1.14更新日 2022.4.11

ナポレオン1世の金貨・記念コイン・銀貨を紹介! 即位から帝政の終焉

ナポレオン1世は、数々の戦争においてフランスを勝利に導いた英雄であり、ボナパルト朝の皇帝でもあります。

皇帝として即位し、実質的な独裁政権を樹立するとナポレオン1世はヨーロッパの支配を進めていきました。

この記事では、ナポレオン1世の金貨・記念コイン・銀貨を紹介し、その生い立ちから第一帝政の終焉に至るまでの道のりを解説いたします。

ナポレオン1世(ナポレオン・ボナパルト)の生い立ちと歴史について

ナポレオン1世

それでは、ナポレオン一世の生い立ちと歴史について見ていきましょう。

配偶者 ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ
マリー・ルイーズ・ドートリッシュ
王朝 ボナパルト朝
家名 ボナパルト家
子供 ナポレオン2世
レオン伯シャルル
アレクサンドル・ヴァレフスキ

カルロ・マリア・ブオナパルテとマリア・レティツィア・ラモリーノの数多くの子供の一人として生まれました。

ナポレオン1世の歴史を5つの章に分けて解説します。

  • ナポレオン・ボナパルトの誕生
  • 軍人としての台頭からフランス革命の終結
  • 皇帝ナポレオン1世の誕生
  • ナポレオン1世のヨーロッパ支配
  • ライプツィヒ・ワーテルローの戦いによる第一帝政の終焉

ナポレオン・ボナパルトの誕生

1769年に、イタリア半島にあるフランス領のコルシカ島で父カルロ・マリア・ブオナパルテとその妻マリア・レティツィア・ラモリーノの12人の子供のうち4番目に生を受けました。

出生時には、ナブリオーネ・ブオナパルテでしたが、後にナポレオン・ボナパルトに改名します。

ブオナパルテ家は、1729年のコルシカ独立闘争においてフランスに寝返った見返りとして、フランス貴族と同等の地位を得ており、この寝返りによってナポレオン・ボナパルトはフランス本国で教育が受けられるようになります。

1779年にブリエンヌ陸軍幼年学校に入学し、1784年にパリの陸軍士官学校で優秀な成績を収め、フランス軍人としての道を歩んでいくこととなりました

軍人としての台頭からフランス革命の終結

ナポレオン1世 戦争

1796年のイタリア遠征でオーストリア軍を破り、カンポ=フォルミオの和約を締結したことで、ネーデルラントとイオニア諸島を獲得したことで国民から名声を得るようになります。

1798年には、イギリスのインド支配を妨害するためにエジプト遠征を決行しましたが、総裁政府の裏をかいた帰還を行ない、ブリュメール18日のクーデターによって総裁政府を打倒します。

ナポレオン・ボナパルトは、1799年に革命暦第8年憲法を布告しすることでフランス革命を終結させます

統領政府を発足し、自ら第一統領となり実質的な独裁政権を樹立しました。

統領政府は、中央銀行となるフランス銀行を設立し、1804年にはナポレオン法典を発布し、法の下の平等、信仰や労働の自由、私的所有権の絶対と契約の自由などフランス革命の成果を固定するための活動を進めます。

皇帝ナポレオン1世の誕生

ナポレオン1世 帝政

画像引用:https://www.fujibi.or.jp/our-collection/profile-of-works.html?work_id=1124

後世では一方的な侵略戦争と評されるナポレオン1世によって展開された一連の戦争をナポレオン戦争と呼びますが、フランス国民からは高い支持を受けます。

1804年には、ナポレオン1世として即位し皇帝となり、ナポレオンによる第一帝政が開始されました。

同年12月に、ノートルダム寺院で戴冠式が行われ、フランスは第一共和政に移行します。

ナポレオン1世の即位において、有名なエピソードはベートーヴェンの第三交響曲が挙げられ、この即位に失望したベートーヴェンがナポレオン1世への献辞を記した交響曲の最初のページを破り捨てたという話があります。

第一帝政に移行した後も、戦争を止めることはなく、トラファルガーの海戦でイギリスに敗北、アウステルリッツの三帝会戦ではオーストリアとロシアの連合軍に勝利、イエナの戦いでプロイセン軍に勝利しベルリンを占領しました

ナポレオン1世のヨーロッパ支配は着実に進んでいくことになります。

ナポレオン1世のヨーロッパ支配

ナポレオン1世 皇帝

画像引用:https://www.fujibi.or.jp/our-collection/profile-of-works.html?work_id=1111

ナポレオン帝政による支配は、オランダとイタリアまで広がりました。

ドイツ・スペイン・ポーランドにも傀儡政権を置いていたため、ナポレオンによるヨーロッパ支配は盤石となっていきます。

しかし、ヨーロッパ各地で反ナポレオンの民衆蜂起が起こり、1808年のスペインの反乱を鎮圧するためにナポレオンは大軍を送り込むも撤退を余儀なくされました

この時期からナポレオン1世のヨーロッパ支配に陰りが見え始めます。

また、ナポレオン1世は1810年に王妃であるジョセフィーヌと離婚し、オーストリアの皇女であるマリア=ルイザと再婚したことにより、ナポレオンの地位を絶対の物にしようと画策していました。

ライプツィヒ・ワーテルローの戦いによる第一帝政の終焉

1812年にロシア遠征の失敗により、反ナポレオンの運動はさらに激しさを増します。

1813年10月にナポレオン1世による支配からの解放戦争であるライプツィヒの戦いが開戦し、プロイセン、オーストリア、ロシア、スウェーデンの連合軍に敗れたことをきっかけにナポレオン1世は退位し、エルバ島に島流しにされます。

エルバ島に島流しにされたナポレオン1世は、1815年に再起をかけてイギリス・プロイセンの連合軍と戦うワーテルローの戦いを決行しますが、敗北したことによりセントヘレナ島に島流しにされたまま1821年に死亡します。

その後、ナポレオン3世による第二帝政が始まるため、フランスにおけるナポレオンによる支配は正確には終わったわけではありません。

しかし、戦いの歴史でもあった第一帝政時代は、ライプツィヒ・ワーテルローの戦いによる敗北とナポレオン1世の死をもって終わりを迎えたといえるでしょう

ナポレオンにおける第二帝政について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

ナポレオン3世の金貨・記念コイン4選! 帝政を含むその歴史とは?

ナポレオン1世の金貨・記念コイン・銀貨

優れた軍事戦略により数々の戦いに勝利してきたナポレオン1世は、フランスの英雄とも呼ばれる人物であり、世界史においても非常に知名度の高い人物です。

ここでは、ナポレオン1世の金貨・記念コインを3つ紹介します。

  • ナポレオン1世 20フラン金貨 1811年
  • ナポレオン1世 戴冠式記念 金メダル 1805年
  • ナポレオン1世 5リラ銀貨 1812年

ナポレオン1世 20フラン金貨 1811年

ナポレオン1世 20フラン金貨 1811年 ナポレオン1世 20フラン金貨 1811年

発行国 フランス
発行年 1811年
額面 20フラン
グレード MS63
直径 21mm
重量 不明
品位 不明
発行枚数 3,705,489枚
状態 未使用

ナポレオン1世の20フラン金貨であり、非常に人気の高いコインとなっています。

ナポレオン1世のコインの肖像にはいくつかのタイプがあり、こちらのタイプは初期に発行された月桂冠をがある一枚です。

1801年~1804年には第一執政時代として金貨を発行しており、皇帝に即位した1804年~1807年は月桂冠なしの金貨が発行されています。

上記のコインは1811年に発行されているため、1807年~1814年の月桂冠ありの金貨です。

1814年に皇帝退位後はフランス沖のエルバ島に追放されますが、1815年に脱出し再び皇帝になった際にも金貨を発行しています。

発行枚数が多いため、希少価値が非常に高いわけではありませんが、誰でも知る英雄ということもあり、販売してすぐに買い手が見つかることも多く需要の高いコインです。

ナポレオン1世 戴冠式記念 金メダル 1805年

ナポレオン1世 戴冠式記念 金メダル 1805年 ナポレオン1世 戴冠式記念 金メダル 1805年

発行国 フランス
発行年 1805年
額面
グレード AU
直径 32.02mm
重量 28.44g
品位 不明
発行枚数 不明
状態 準未使用

ナポレオン1世の戴冠を記念して作られた貴重な金メダルになります。

表面には月桂冠を被ったナポレオン1世、裏面にはナポレオン1世とそれを支える2人の人物が描かれています。

同時期に銀メダルも発行されていますが、デザインは同一です。

ナポレオン1世 5リラ銀貨 1812年

ナポレオン1世 5リラ銀貨 1812年 ナポレオン1世 5リラ銀貨 1812年

発行国 イタリア
発行年 1812年
額面 5リラ
グレード MS65
直径 37mm
重量 25.0g
品位 900Silver
発行枚数 不明
状態 未使用

ナポレオン王国とも呼ばれるイタリア王国は、1805年~1814年にイタリア半島に存在した国家の1つです。

表面がナポレオン1世の肖像、裏面がイタリア王国の国章がデザインされており、ミントマークのMはイタリア王国の首都ミラノで鋳造されたことを示しています。

ナポレオン1世のアンティークコインでよくある質問

最後に、ナポレオン1世のアンティークコインでよくある質問をまとめました。

  • ナポレオン1世のアンティークコインを購入するならどこがおすすめ?
  • ナポレオン1世のアンティークコインを高く売れる場所は?

それぞれ詳しく解説します。

ナポレオン1世のアンティークコインを購入するならどこがおすすめ?

ナポレオン1世のアンティークコインは、金貨・記念メダル・銀貨ともに人気の高い商品です。

また、知名度の高い英雄であることからアンティークコインに詳しくない方も手を出しやすいため、信頼性の低い相手とやり取りをする場合は偽物にも気をつける必要もあります。

ナポレオン1世のアンティークコインを購入するなら信頼できる業者から購入することをおすすめします。

コインライブラリー・プリンシパル」は、古物商許可証を取得し、真贋を鑑定した上で、相場に沿った価格でアンティークコインを提供します。

ナポレオン1世のアンティークコインを高く売れる場所は?

ナポレオン1世のアンティークコインを相場よりも低い価格で売らないためにも、信頼できる業者を通して売却することをおすすめします

当サイトでは、アンティークコインの出品も受け付けており、知名度の高いナポレオン1世のコインは買い手も見つかりやすいです。

詳しく知りたい方は、お問い合わせフォームからご質問をお願いいたします。

まとめ

ナポレオン1世はフランスにおける英雄であり、ナポレオンの第一帝政と呼ばれる時代は戦いの連続でもありました。

最後の戦争となるワーテルローの戦いに至るまで、ナポレオン1世は最後まで戦い続けた皇帝です。

英雄ナポレオン1世のコインは人気と需要の高いため、購入できる機会を逃すことなく、確実に入手しておきたい商品です。

ナポレオン1世のコインを購入・売却する

この記事の著者

アンティークコイン ジャーナル編集部

英国王室シリーズから古代コインまで、幅広い年代のコインの紹介だけではなく、試鋳貨、造幣局による違い、彫刻家、リストライク、などアンティークコインの魅力や楽しめる知識をフラットに情報提供している。編集長は、英国王室コインと、動物コインシリーズが好き。

アンティークコイン ジャーナル編集部

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