ナポレオン2世は、フランスの英雄ナポレオン1世を父に持ち、ナポレオン2世以外にもローマ王、ライヒシュッタット公爵など数々の称号を持っています。
しかし、その数多くの称号は形式的なものが多く、当人も21歳という若さで他界してしまうことから悲劇的な人生であると語られることが多いです。
この記事ではナポレオン2世の希少価値が高いアンティークコインを紹介し、その生い立ちと歴史について解説します。
ナポレオン2世の生い立ちと歴史について
それでは、ナポレオン2世の生い立ちと歴史について解説します。
父親 | ナポレオン1世 |
母親 | マリー・ルイーゼ |
王朝 | ボナパルト朝 |
フランスの英雄ナポレオン1世とオーストリア皇女マリー・ルイーゼとの間に生まれました。
ナポレオン2世の歴史を3つの章に分けて解説します。
- ナポレオン2世の誕生
- ナポレオンによる支配の終焉
- 21歳で死去
ナポレオン2世の誕生
ナポレオン1世は皇帝としての嫡子を欲し、自身の皇帝としての地位を盤石なものとするために、ナポレオン1世との子供が産めなかったジョゼフィーヌ・ド・ボアルネと離婚し、オーストリアの皇女であるマリー・ルイーゼと再婚します。
1811年に2人の間に誕生した子供がナポレオン2世であり、難産であったため当初は死産になることが心配されていたようです。
1813年にナポレオン2世は母マリーを摂政に立てた上でローマ王の称号が与えられました。
生まれながらにしてローマ王としての地位を持ったナポレオン2世ですが、その後の生涯は悲劇的でした。
ナポレオンによる第一帝政の終焉
盤石と思われたナポレオン1世によるヨーロッパ支配は、次第に陰りが見え始め、劣勢に立たされていきます。
ライプツィヒの戦いに敗北し、ナポレオン1世の退位が決定すると父はエルバ島に島流しにされ、母とナポレオン2世はオーストリアに出国しました。
ナポレオン2世はオーストリアでは、ライヒシュッタット公爵と呼ばれようになります。
しかし、1815年にエルバ島に島流しにされたナポレオン1世は脱出して、パリに戻り復位しましたが、ワーテルローの戦いに敗北したことでナポレオンによる第一帝政は終焉を迎えます。
ナポレオン1世は後継者としてナポレオン2世を指名したため、同年6月から7月まで名目上は即位しており、ナポレオン2世はたった1ヶ月ほどではありますがフランス皇帝となっています。
21歳で死去
ナポレオン2世の歴史が悲劇的と呼ばれる理由は、21歳という若さで病気で亡くなったことにあります。
死ぬ間際も自らの虚弱さを嘆き、父ナポレオン1世と比較し、不甲斐ない自分を呪いながら1832年にその生涯を終えました。
ナポレオン2世の死後、帝政を復活させたのはナポレオン3世であり、ナポレオン3世はナポレオン1世の甥にあたる人物です。
つまり、ナポレオン2世が死亡した時点で、ナポレオン1世の嫡子となる血筋は途絶えたことになります。
ナポレオン2世はオーストリアで埋葬されましたが、後世においてはナポレオン1世の眠るパリの地下墓所に改葬されています。
この命令を出したのは、ナポレオン1世を尊敬していたドイツ総統アドルフ・ヒトラーであり、ドイツがオーストリアを併合し、フランスを占領していたという状況がナポレオン2世の棺をパリに持ち出すという難題を可能にしました。
ナポレオン2世の希少性が高いアンティークコイン
悲劇的な人生を送り端正な顔立ちをしていることから、現代においてもナポレオン2世のファンは多いです。
しかし、在位期間はわずか1ヶ月で、21歳で生涯を終えたことからアンティークコインの種類は少なく、希少性も高くなっています。
ナポレオン2世のアンティークコインを1種類紹介します。
ナポレオン2世 5フラン試作銀貨 1816年
発行国 | フランス |
発行年 | 1816年 |
額面 | 5フラン |
グレード | 不明 |
直径 | 38mm |
重量 | 47.83g |
品位 | 25g |
発行枚数 | 不明 |
状態 | 不明 |
試鋳貨幣とは、新貨幣を発行する前に試作される貨幣のことであり、こちらはナポレオン2世の肖像画描かれた試作銀貨になります。
コインの表面はナポレオン2世が5歳の時の肖像であり、裏面には5Francsと刻印されています。
ナポレオン2世のアンティークコインでよくある質問
最後にナポレオン2世のアンティークコインでよくある質問をまとめました。
- ナポレオン2世のレアなコインはどのように購入するのがおすすめ?
- ナポレオン2世のコインやフランスのアンティークコインの買取はどこで依頼できる?
それぞれ詳しく解説します。
ナポレオン2世のレアなコインはどのように購入するのがおすすめ?
ナポレオン2世のアンティークコインは非常に希少価値が高く、種類も非常に少ないです。
ナポレオン1世やナポレオン3世のコインは取り扱っている業者も多いので、古物商許可証を取得した信頼できる業者からナポレオンに関する商品の入荷を待つのがよいでしょう。
また、ナポレオン関連のコインは人気も高いため、入荷してもすぐに売り切れてしまうことも考えられるので、こまめなチェックが重要になります。
ナポレオン2世のコインやフランスのアンティークコインの買取はどこで依頼できる?
ナポレオン2世のコインを保有している方や、ナポレオンを含むフランスのアンティークコインを保有している方は「コインライブラリー・プリンシパル」において買取を受け付けています。
古物商許可証を取得し、コインの購入・鑑定・買取に対応しており、当サイトにコインを出品することも可能です。
お問い合わせフォームでは、当サイトでは掲載していないコインの情報や、コインの出品に関しても質問できるのでお気軽にお問い合わせください。
まとめ
ナポレオン2世はその悲劇的な人生と端正な顔立ちから人気も高く、そもそもアンティークコインがほとんど発行されていないことから希少価値も高くなっています。
また、フランスの英雄であるナポレオンは、アンティークコインについて詳しくない方でも知っている人物であるため人気も高く、ナポレオン関連のコインは需要が高いです。