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公開日 2024.7.12更新日 2024.7.12

アンティークコインの偽物の見分け方は? 購入のリスクと対策方法

アンティークコインは、高価なコインであれば数千万円から場合によっては億を超えることもあるため、一定数の偽物が流通しています。

保有していたアンティークコインを買取に出した時、偽物であることが判明すれば、アンティークコイン投資を目的にコインを購入した場合は致命的です。

コレクションが目的であっても、様々な事情からコインを現金化せざるを得なくなった場合は当てが外れることになるため、アンティークコインの購入では偽物を購入するリスクをいかに対策するかが重要になります。

この記事では、アンティークコインの偽物の見分け方について解説し、 偽物を購入するリスクと対策方法をご紹介します。

アンティークコインの偽物の見分け方

アンティークコイン

一般的なアンティークコインの偽物を見分けるためのポイントを紹介していきます。

後ほど詳しく購入に関して考えられるリスクを解説していきますが、あくまでここで紹介する見分け方はプロの鑑定士であればすぐに見分けられる粗悪な偽物に対してのみ有効な方法です。

精巧な偽物に関しては一般的な方法では見分けられないこともあるため、アンティークコインのリスクを軽減して購入するのであれば最低限必要な知識と判断し、過信することがないようにしてください。

  • カタログや鑑定機関のデータと図柄を比較する
  • 重量などのデータを調べて比較する
  • 鑑定機関に鑑定してもらう

カタログや鑑定機関のデータと図柄を比較する

アンティークコインにはカタログがあり、「ワールドコインズカタログ」などではアンティークコインの本物の図柄を閲覧可能です。

PCGS(Professional Coin Grading Service)などのアンティークコインの鑑定機関では、鑑定したコインのデザインを公開しており、プロの鑑定士が本物と認めた図柄が公開されています。

つまり、粗悪な偽物であれば、購入するコインを本物の図柄を比較することで、本物と偽物を判別できます。

アンティークコインの鑑定に知識がない状態で図柄を比較してわかる偽物であれば、PCGSなどで鑑定していない場合も多いです。

リスクを避けるなら、鑑定データのないコインは避けるべきです。

ある程度知識を有しており、リスクを理解した上でオークションサイトなどで鑑定データのないコインを取引する場合に行うべきことになります。

重量などのデータを調べて比較する

カタログや鑑定機関など信頼できる情報源から重量などのデータを調べて比較する方法は有効です。

なぜなら、金貨の贋作を製造する上で金の価値がほとんどの割合を占めるコインの贋作を作る場合に、金を使って金貨の贋作を製造しても利益を上げられないことからメリットがありません。

具体的な手口としては、金メッキを使用し、別の素材を代用して作ると考えられます。

そのため、図柄が精巧な偽物であっても素材が異なることから重量に差が出やすいです。

素材が異なる贋作であれば重量の比較で判別がつきやすくなり、成分を分析できれば金以外の素材が使用されているため簡単に判別できます。

購入時点で重量を比較できる状態になければ使えない方法ではありますが、地金型金貨や銀貨のように貴金属の価値で取引されているコインの偽物に対しては有効です。

ただし、貴金属の価値以外にも高いプレミアが付くアンティークコインにおいては、素材や重量を含めた精巧な偽物を製造することも考えられるため、コインの種類によっては確実に見分けられるわけではありません。

貴金属の価値で取引される地金型金貨やアンティークコインのようにコレクションで集められる収集型金貨の違いについてはこちらの記事で紹介しています。

金貨の種類とは? 地金型金貨・収集型金貨に分けて代表的なコインを紹介

鑑定機関に鑑定してもらう

購入する前にできる見分け方ではありませんが、アンティークコインの真贋を見分けるなら、PCGSやNGCなどの信頼性の高い鑑定機関にコインを送って鑑定してもらいましょう。

すでに購入してしまっているアンティークコインで精巧な偽物を含めて見分けるためにはプロの目利きが必要です。

相続や贈与でアンティークコインを入手した場合など、保有しているコインの真贋を判別するなら鑑定機関における鑑定は有力な選択肢になります。

PCGSでは16世紀までに発行されたコイン、NGCは全世代のコインの鑑定を受け付けており、鑑定料を支払い郵送でコインの鑑定をしてもらうことが一般的です。

アンティークコインの偽物の購入リスク

アンティークコイン

アンティークコインの購入において、落とし穴になりやすい偽物の購入リスクについて解説します。

  • オークションなど信頼性の低い購入先からコインを購入する
  • 知名度の高いコインほど偽物の報告数・流通数が多い
  • 鑑定機関のスラブ付きであっても偽物の可能性がある

オークションなど信頼性の低い購入先からコインを購入する

アンティークコインの偽物に関するトラブルが発生しやすいのは、オークションなど素性のわからない信頼性の低い購入先からコインを購入した場合です。

アンティークコインは長く保有することを前提に購入するため、偽物であることが発覚した時にはすでに購入先と連絡がつかない状態になっている可能性があります。

欲しいコインがあったとしても信頼できない購入先から購入するリスクは高いため、取引に慣れていないアンティークコイン初心者は普段利用しているオークションサイトからアンティークコインを購入するのは避けたほうが良いでしょう。

コインの売買を誰でもできることから、相場を把握していない人が相場からかけ離れた価格でアンティークコインを出品しているケースもあるため、偽物を含めて健全な取引が難しいといえます。

アンティークコインの相場を調べる方法についてはこちらの記事で紹介しています。

アンティークコイン相場の調べ方は? 全体の価格推移も含めて解説

知名度の高いコインほど偽物の報告数・流通数が多い

アンティークコインを専門に取り扱うコイン専門店において、注意喚起のため実際に偽物が確認された事例が公開されることもあります。

基本的には知名度の高いコインほど、偽物の報告数も多く流通数が多いため、有名なコインを購入するときほど慎重に検討したいところです。

実際にアメリカが発行する地金型金貨・銀貨である、イーグル金貨・銀貨では偽物が多く確認されています。

アンティークコインを取引する場合も、話題に上がりやすい人気の高いコインほどリスクが高くなるため注意が必要です。

鑑定機関のスラブ付きであっても偽物の可能性がある

PCGSなどの鑑定機関に鑑定してもらったコインは専用のスラブケースに入っており、正しく鑑定されたことを証明するため信頼性が高いことは間違いありません。

しかし、スラブ付きのコインであっても、確実に偽物ではない証明にはなりません。

なぜなら、アンティークコインをスラブを含めて贋作する事例が発生しているからです。

スラブは本物でもコインは偽物のケースもあれば、すべてが偽物のケースも存在しており、スラブ付きであっても偽物の可能性があります。

自分で鑑定機関に送って鑑定してもらう以外は鑑定の確実性がないため、鑑定済みでスラブケースに入っていれば安心ということにはなりません。

アンティークコインの偽物の対策方法

アンティークコインの偽物について解説しましたが、ご自身で見分けることが難しく、スラブケースを含めて確実に信用できることはないことから、リスクを考えるほど購入するべきではないと考えるかもしれません。

しかし、アンティークコイン市場を健全化させたいと考えており、信頼できるアンティークコイン専門店もあるため、アンティークコインの偽物の最大の対策方法は信頼できる購入先を選ぶことになります。

このようなコイン専門店の特徴は、購入後の保証制度が充実していることです。

信頼できるコイン専門店では、万が一にも後から偽物であることが発覚した場合は、全額を返金する保証制度が付いています。

アンティークコインの精巧な偽物はプロであっても判別がつかないこともありますが、この保証制度を実現するには正確な鑑定に自信があり、偽物の販売に対して責任を負うことができる専門店に限られます。

そのため、上記のように保証制度が充実しているコイン専門店は信頼性の高い購入先といえるでしょう。

オークションなどで取引する場合は、偽物のリスクが高くなりやすい人気のコインも信頼できる購入先であれば安心して購入できます。

アンティークコインに対して深い知識がない場合、コインを購入するたびに確実に偽物を見分けることは難しいため、信頼できるコイン専門店を探して購入するほうがリスクを抑えてアンティークコインを購入しやすいです。

アンティークコインの購入方法については詳しくこちらのページで紹介しています。

アンティークコインの購入方法は?人気のおすすめコインも紹介

アンティークコインの偽物に関するよくある質問

コインライブラリー・プリンシパル

アンティークコインの偽物に関するよくある質問をまとめました。

  • 偽物を判断する上で必要なPCGS・NGCの利用方法を教えてほしい
  • アンティークコインの偽物を避けるためのおすすめの購入先は?

それぞれ詳しく見ていきましょう。

偽物を判断する上で必要なPCGS・NGCの利用方法を教えてほしい

アンティークコインの偽物を判断する上で必要になるのは、アンティークコインの鑑定機関であるPCGS・NGCです。

ご自身で鑑定を依頼して郵送するか、コイン専門店が提供している鑑定代行サービスを利用するのが良いでしょう。

また、PCGSでは実際に鑑定されたコインであれば鑑定番号を入力することで、鑑定したアンティークコインを確認できます。

以下のページで鑑定番号を入力することで、コインに関する情報を確認可能です。

コインの基準価格や価格推移まで調べることができるため、購入時・買取時を含めて相場を把握するのにも役立ちます。

アンティークコインの偽物を避けるためのおすすめの購入先は?

アンティークコインの偽物を避けるための保証制度が充実しているコイン専門店には、当サイト「コインライブラリー・プリンシパル」があります。

当サイトでは、全て真贋保証と適正価格でアンティークコインを取り扱っており、万が一購入したコインが偽物であった場合に永久的に全額買戻しを保証しています。

カタログやオークションログを元に相場に沿った価格でコインを提供しているため、適正価格でコインを入手可能です。

また、アンティークコインを購入する目的にも寄り添う姿勢でコインを販売しており、アンティークコイン投資を目的にアンティークコインを購入する場合は、総合的な資産運用のアドバイスを含めてサポートを受けられます。

アンティークコイン市場では、アンティークコインの専門的な知識を持たない人も自由に売買できるオークションサイトで広く取引されている現状がありますが、一方で相場とはかけ離れた価格の出品や偽物の被害が目立つ状況です。

コインライブラリー・プリンシパル」では、アンティークコインの売買の健全化を図るために、偽物のリスクを含めてアンティークコインを安心して購入できるようになっています。

アンティークコイン投資や資産運用のサポートを含めて相談したい方はこちらのページからお問い合わせお願いします。

まとめ

アンティークコインの偽物の見分け方や購入のリスクについて解説しましたが、年々アンティークコインの偽物は精巧になっているため、プロでも鑑定に時間を要するケースが増えていることから、知識が全くない状態で見分けることが難しくなっています。

そのため、アンティークコインは信頼できるコイン専門店を選んで購入する時代であり、サポート体制が充実しているコイン専門店を選ぶことをおすすめします。

当サイト「コインライブラリー・プリンシパル」は、アンティークコイン投資を実践する場合を含めたサポート体制が充実しているため、初めてアンティークコインを購入する方も安心して購入できるコイン専門店です。

アンティークコイン投資について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

アンティークコイン投資とは? 初心者もわかるメリット・デメリット

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