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公開日 2022.7.22更新日 2022.8.8

銀貨のおすすめの購入先は? 種類に合わせてどこで買うべきか解説

通貨・コレクション・投資などさまざまな用途がある銀貨ですが、種類によってもおすすめの購入先が変わってきます。

銀貨の適切な購入先について理解しておかなければ、店頭に訪れても欲しいコインが売られていない場合や、目的に合わない商品を購入する原因になります。

また、銀貨を投資用に保有したいと考えている方は、銀貨への投資には2種類の方法があるので、それぞれの特徴と保有すべき銀貨を把握することが重要です。

この記事では、銀貨の種類について解説した上でおすすめの購入先を紹介し、銀貨投資のおすすめの方法についても解説します。

銀貨の種類について

銀貨 種類

銀貨にはさまざまな種類があり、なかには銀貨といっても洋銀でできた銀貨も存在します。

洋銀は代用銀であり、銅と亜鉛とニッケルによって構成される銀の色をした鉄くずです。

よって、銀ではありませんので、銀を含有しない洋銀で作られた銀貨は銀としての価値はありません

このような銀を含有していない銀貨は含まず、銀貨の種類は大きく分けて3つ挙げられます。

  • 通貨用銀貨
  • 投資用銀貨(純銀コイン)
  • 収集用銀貨

通貨用銀貨

現在は日本円の硬貨も銅・亜鉛・ニッケルなどを素材にして作られますが、かつては銀を材料に硬貨は作られてきました。

現代では、一般的に流通している硬貨に銀が使われることは珍しいですが、銀貨が通貨として使えないわけではありません。

造幣局から発行される記念通貨は銀貨に額面が設定されており、普通の通貨として使用することが可能です。

現在の銀価格に額面が左右されることなく、設定された額面に基づいて使用できます。

しかし、記念銀貨は実際に使えるとしても、買い物などで使用されるケースは珍しく、コレクションとして保管される場合が多いといえるでしょう

投資用銀貨(純銀コイン)

銀貨は銅やニッケルを含む銀貨もあるため、銀を含有していたとしても必ずしも純銀であるとは限りません。

通貨として使用する場合や、コレクションとして保有する場合は銀の含有量を気にする必要はないかもしれませんが、その性質上、純銀でなくてはならない銀貨も存在します。

投資用に発行される銀貨は純銀コインとも呼ばれ、銀価格によってその価値が変動する銀貨です。

銀価格が上昇すればその価値も上昇するため、銀価格が高まることを期待して保有します

銀投資の方法の1つではありますが、貴金属への投資方法としては金貨よりマイナーであることから、店舗によっては投資用銀貨は販売されていないこともあります。

収集用銀貨

収集用銀貨は、希少性の高いアンティークコインを含めたコレクションの対象になる銀貨のことです。

額面が決まっている通貨用銀貨、銀価格と連動する投資用銀貨と比較して、該当するコインの種類が多く、その価値もコインによって大きく変動します。

なぜなら、いくらでも存在しており購入できる銀貨の価値は低いですが、100年以上前に発行されており、現存枚数が100枚以下であるということであれば、その価値は非常に高くなるからです。

収集用銀貨の価値は必ずしも銀の含有量に依存せず、ほとんど銀を含有していない銀貨であっても希少性が高く需要があれば、価値が高まる性質があります。

具体的には、1540年頃に発行されたヘンリー8世のテストン銀貨は当時は銀の含有量が少なかったことから悪鋳と呼ばれており、鼻が削れると銅が浮かび上がってくることからOld Coppernose(古びた銅の鼻)と呼ばれました。

しかし、現代では悪鋳と呼ばれたヘンリー8世の銀貨は、その経緯から多くが溶解され、現存枚数が少ないことから高い価値を持っているため、収集用銀貨の価値が必ずしも銀の含有量と比例しないことが分かります

銀貨の一部は長期的な保有で価値の上昇が期待できることから、投資用銀貨ではなく収集用銀貨が資産運用に用いられることもあります。

銀貨のおすすめの購入先

銀貨 購入先 おすすめ

ここまで銀貨の種類について紹介しましたが、銀貨の種類によって適切な購入先が異なります。

銀貨の種類ごとのおすすめの購入先は以下の通りです。

  • 記念銀貨などの通貨用銀貨は造幣局・コイン専門店
  • 投資用銀貨は貴金属店
  • 収集用銀貨はコイン専門店

それぞれ詳しく解説します。

記念銀貨などの通貨用銀貨は造幣局・コイン専門店

新しく発行される記念銀貨を購入する場合は、造幣局に申し込むことで購入できます。

近年では、「近代通貨制度150周年記念銀貨」や「郵便制度150周年記念銀貨」が造幣局から発行されており、購入者を募集していました。

造幣局から発行される銀貨は額面が設定されている通貨用銀貨です。

ただし、造幣局での銀貨の販売は種類や販売期間が限定的であり、機会を逃すと購入できなくなります。

記念銀貨は収集用銀貨として集められることも多いため、過去に販売された銀貨はコイン専門店で販売されていることがあります

オークションから探すこともできますが、コインが相場に沿った適切な価格で販売されているか、贋作でないかどうかも含めて出品者の情報も確認しながら慎重に検討しましょう。

投資用銀貨は貴金属店

投資用銀貨は、一部の貴金属店で販売されています。

規模の大きいデパート・百貨店でも販売されている可能性がありますが、投資用銀貨は金貨と比較してメジャーでないことから在庫がない場合も多いので、銀貨を販売している貴金属店を利用するのが確実です。

また、投資用銀貨の値段は銀価格に基づいて決まるため、価格が一定ではなく毎日変化します。

問い合わせの日付が変われば値段も変わってきますので、資金は余裕をもって用意しておきましょう

収集用銀貨はコイン専門店

収集用銀貨のおすすめの購入先はコイン専門店になります。

コイン専門店は、アンティークコインなどの収集用銀貨の販売に特化した購入先です。

素性の分からない個人が簡単に出品できるオークションサイトよりも信頼性が高いことから、信頼できるコイン専門店からコインを購入すれば贋作や相場よりも高い価格での購入を避けられるため適しています。

また、収集用銀貨をコレクションではなく、アンティークコイン投資を目的に購入する場合はコインの売却を考える必要があるため、買取を依頼できるコイン専門店から購入するメリットが大きくなります

銀貨投資のおすすめの方法は?

銀貨投資 おすすめ

コインのなかでも銀貨を購入したいと考える理由は、さまざまあると思いますが、コレクションではなく投資を目的に銀貨を保有を検討している方もいることでしょう。

銀貨投資の方法と保有するべき銀貨を2つまとめました。

  • 銀投資(投資用銀貨)
  • アンティークコイン投資(収集用銀貨)

それぞれ詳しく解説した上で、どちらのほうがおすすめかを明らかにしていきます。

銀投資(投資用銀貨)

投資用銀貨を購入する場合は銀投資になり、銀価格の変動による利益が期待されます。

銀価格は金価格に連動する性質がありますが、その価格の変動幅は金価格よりも大きいです。

よって、金投資よりも安定性に欠けるため、銀投資は上級者向けの投資方法といえます

資産運用の経験が豊富で、経済への理解や金融リテラシーが高い人を除いて銀投資で安定して利益を得るのは難しいといえるでしょう。

万人向けの投資方法とは言い難いため、投資初心者には推奨しません。

銀投資や銀貨投資について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

銀貨の投資方法は? 価値の推移と投資できる銀貨を一覧形式で紹介

アンティークコイン投資(収集用銀貨)

将来的に価値の上昇が期待される収集用銀貨を保有する場合は、アンティークコイン投資であり、プレミア価値の上昇による利益が期待されます。

長期的に保有することで価格の上昇が期待されることから、銀投資よりも初心者向けの投資方法です。

純銀コインにもいくつかの種類がありますが、含有している銀の量で価値が決まるので、銀投資を目的にするなら種類にこだわる必要はありませんでしたが、アンティークコイン投資の場合は、希少性が高く値上がりが期待される銀貨を選ぶ必要があります。

適切な方法で銀貨を選ぶことが求められますが、コインを選ぶことができれば保有するだけで価値の上昇が期待できることから長期の資産運用におすすめです

銀貨を含めたアンティークコインの選び方について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

アンティークコイン投資入門 グレード・希少性・人気などの選び方を解説

銀貨のおすすめの購入先が知りたい人が読みたいFAQ

最後に、銀貨のおすすめの購入先が知りたい人が読みたいFAQをまとめました。

  • 金貨ではなく銀貨を購入するメリットは?
  • アンティークコイン投資に利用できる銀貨が購入できる場所は?

それぞれ詳しく解説します。

金貨ではなく銀貨を購入するメリットは?

金貨ではなく銀貨を購入するメリットは?

金貨ではなく銀貨を購入するメリットには、収集用コインであれば一般的に金貨のほうが希少性が高いため、銀貨のほうが予算が少ない方には安価に購入しやすいことが挙げられます。

収集型金貨であっても価格を決定する際には含有している金の価値も重要になるため、価格の安い金貨であるほど金価格の影響を受けやすくなってしまいます。

金貨の価値が数百万円、数千万円を超えるということであれば問題はないかもしれませんが、アンティークコイン投資であっても、金価格が高騰している状態では金そのものの価値の割合が大きいコインに関しては購入を避けたいところです。

金は1グラムで数千円、銀は1グラム数十円から数百円と考えると同じ価値を持つ100万円の金貨と銀貨があったときに含まれる貴金属の価値の割合は金貨のほうが高いことが分かります。

もちろん、現在の金価格の状況や、コインの購入価格によって考慮すべきかどうかが変わってくるので、アンティークコイン投資において必ずしも銀貨のほうがおすすめであるというわけではありません

金貨のおすすめの購入先についてはこちらの記事をチェックしてください。

金貨のおすすめの購入先は? 目的別にどこで買えるかを解説!

アンティークコイン投資に利用できる銀貨が購入できる場所は?

コインライブラリー・プリンシパル

アンティークコイン投資用の銀貨を購入できる場所には当サイト「コインライブラリー・プリンシパル」があります。

コレクション・投資を問わず、さまざまな銀貨を購入することが可能ですが、当サイトはアンティークコイン投資に特化しており、必要なサービスが整っていることが特徴です。

コインの販売だけでなく、コインの状態を損ねずに厳重に保管する預かりサービスと、買取を受け付けていることから売却手段にも困りません。

アンティークコイン投資初心者の方にも詳しく説明いたしますので、興味のある方はこちらのページからお問い合わせください。

アンティークコインを購入する方法についてはこちらの記事をチェックしてください。

アンティークコインの購入方法は?人気のおすすめコインも紹介

まとめ

銀貨の種類とおすすめの購入先について解説しました。

また銀貨を購入する目的が投資の場合は、銀投資ではなくアンティークコイン投資に適した銀貨を購入することをおすすめします。

アンティークコイン投資について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

アンティークコイン投資とは? 3つのメリット・デメリットを解説

銀貨を購入・売却する

この記事の著者

アンティークコイン ジャーナル編集部

英国王室シリーズから古代コインまで、幅広い年代のコインの紹介だけではなく、試鋳貨、造幣局による違い、彫刻家、リストライク、などアンティークコインの魅力や楽しめる知識をフラットに情報提供している。編集長は、英国王室コインと、動物コインシリーズが好き。

アンティークコイン ジャーナル編集部

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