香港は中華人民共和国の特別行政区であり、かつてはイギリスの植民地であった過去から王室の君主たちが描かれたコインが発行されてきました。
歴史的な経緯から香港で発行されてきたコインもあるため、特にイギリス王室のアンティークコインが好きな方は香港にも注目したいところです。
香港では1862年からイギリス王室に関連するコインが発行されており、日本でも流通が確認できます。
この記事では、香港のアンティークコイン特集としておすすめの金貨・銀貨を紹介します。
香港のアンティークコイン
香港はアヘン戦争後にイギリスの植民地として成立した地域であり、1997年にイギリスから中国に返還されました。
そのため、イギリスの植民地時代には1862年から独自のイギリス王室の君主の肖像が描かれたコインが発行されてきました。
当時の君主であるヴィクトリア女王から、エリザベス2世の肖像が描かれた金貨・銀貨が流通しています。
イギリス王室のアンティークコインを収集するなら香港のアンティークコインにも目を通すことをおすすめします。
香港のおすすめの金貨・銀貨を見ていきましょう。
イギリス王室のアンティークコインはこちらの記事で紹介しています。
イギリス王室の歴史とアンティークコイン14選! レアな金貨・銀貨をご紹介
香港のおすすめ金貨
香港のおすすめ金貨を紹介します。
- 香港 エリザベス2世 1000ドル金貨 香港干支12種 通常貨セット(計14枚) 1975年~1987年
- 香港 特別行政区 1000ドル金貨 1997年
- 香港 香港国際空港 1000ドル金貨 1998年
それぞれ詳しく見ていきましょう。
香港 エリザベス2世 1000ドル金貨 香港干支12種 通常貨セット(計14枚) 1975年~1987年
概要 | 内容 |
発行 | 香港 |
発行年 | 1975年~1987年 |
額面 | 1,000ドル |
直径 | 28.4mm |
重量 | 223.58g(総重量) |
品位 | 917/1000金 |
エリザベス2世の香港訪問を記念して造られた金貨と十二支が描かれた記念金貨14枚のセットです。
この14枚のセットで香港で発行された1,000ドル金貨がすべて揃うことになるので、コレクター向けのセットになります。
香港の金貨をセットで収集したい方におすすめです。
エリザベス2世のアンティークコインはこちらの記事で紹介しています。
エリザベスコインの価値は? 記念コインと投資用コインでそれぞれ紹介
香港 特別行政区 1000ドル金貨 1997年
概要 | 内容 |
発行 | 香港 |
発行年 | 1997年 |
額面 | 1000ドル |
直径 | 28.4mm |
重量 | 15.97g |
発行枚数 | 97,000枚 |
品位 | 917/1000金 |
中国に返還され特別行政区となった香港で発行された1,000ドル金貨です。
表面にはバウヒニアと呼ばれる香港を象徴する蘭の花が描かれており、裏面には香港の街並みが細かく描かれています。
イギリス王室の金貨に関してはすでに上記の記念セットですべて紹介しているので、イギリス王室以外の香港の金貨が欲しい方はこちらの金貨を探すことをおすすめします。
香港 香港国際空港 1000ドル金貨 1998年
概要 | 内容 |
発行 | 香港 |
発行年 | 1998年 |
額面 | 1000ドル |
直径 | 28.4mm |
重量 | 15.97g |
発行枚数 | 15,000枚 |
品位 | 917/1000金 |
香港国際空港は1998年に開業した香港の空の窓口であり、開業を記念して1,000ドル金貨が発行されました。
表面には先ほどの香港の蘭の花、裏面には航空機と航空機の軌道をあらわすような幾何学模様が描かれています。
1997年の金貨とセットで収集したい香港で発行された金貨です。
香港のおすすめ銀貨
香港のおすすめ銀貨を紹介します。
- 香港 ヴィクトリア女王 1ドル銀貨 1868年
- 香港 エドワード7世 20セント銀貨 1904年
- 香港 ジョージ5世 5セント銀貨 1933年
それぞれ詳しく見ていきましょう。
香港 ヴィクトリア女王 1ドル銀貨 1868年
概要 | 内容 |
発行 | 香港 |
発行年 | 1868年 |
額面 | 1ドル |
直径 | 38mm |
重量 | 26.95g |
品位 | 900/1000銀 |
香港のアンティークコインのなかでも、最もその希少性の高さが注目されているのが1866年~1868年に発行されたヴィクトリア女王の1ドル銀貨です。
香港造幣局で鋳造されたものの、当時の人々からは受け入れられなかったことから、わずか2年で発行が中止されました。
流通貨であるためコインの状態や発行年により価値が大きく変動するものの、10,000ドル以上の落札、質の高いものでは30,000ドル以上で落札されたケースもあるため、銀貨のなかでも相場が高く非常に人気があります。
表面にはアンティークコイン収集において高い人気を持つヴィクトリア女王の左向き肖像、裏面にはアルファベットともに漢字で「香 港 壹 圓 」と彫られています。
アンティークコインで金貨ではなく価値のある銀貨を収集したい方にもおすすめのコインとなっています。
アンティークコインの収集では劣化がしにくく、金自体に価値があることから金貨が主流ですが、銀貨も近年は人気を集めているので銀貨を詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
銀貨のおすすめの購入先は? 種類に合わせてどこで買うべきか解説
香港 エドワード7世 20セント銀貨 1904年
概要 | 内容 |
発行 | 香港 |
発行年 | 1904年 |
額面 | 20セント |
直径 | 23mm |
重量 | 5.43g |
品位 | 800/1000銀 |
ここまでイギリス王室のアンティークコインでも有名なエリザベス2世とヴィクトリア女王のコインは紹介しましたが、エドワード7世の肖像が描かれた銀貨も発行されています。
長きにわたって在位したヴィクトリア女王の崩御により、59歳で即位しており、わずか10年ほどの在位期間ではありましたが、外交問題の解決に努めた国王でした。
エドワード7世の香港ドルの20セント銀貨は、一定の希少性が認められており、状態によっては1,000ドル以上で落札されることもある銀貨です。
表面にはエドワード7世の右向き肖像、裏面には「香 港 貳 毫」と円を描くように描かれています。
香港 ジョージ5世 5セント銀貨 1933年
概要 | 内容 |
発行 | 香港 |
発行年 | 1933年 |
額面 | 5セント |
直径 | 15.2mm |
重量 | 1.35g |
品位 | 800/1000銀 |
第一次世界大戦で国民を支えた良きリーダーとして現代でも尊敬されているジョージ5世の肖像が描かれた香港ドルの5セント銀貨です。
ジョージ5世の左向き肖像と裏面には「香 港 五 仙」と彫られています。
5セント銀貨であるため、発行枚数が非常に多く、落札価格による希少性はあまり認められていませんが、香港で発行されたジョージ5世の珍しい銀貨となっています。
ジョージ5世のアンティークコインはこちらの記事で紹介しています。
ジョージ5世の人気コインを4つ紹介! 生い立ちと歴史についても解説
香港のアンティークコインに関するよくある質問
香港のアンティークコインに関するよくある質問をまとめました。
- 香港のアンティークコインはどこで購入できる?
- 香港の金貨・銀貨を売却する方法は?
それぞれ詳しく見ていきましょう。
香港のアンティークコインはどこで購入できる?
香港のアンティークコインは、コイン専門店などでイギリス王室のコインの種類として取り扱われていることがあります。
オークションでも落札できますが、アンティークコイン初心者の方は素性のわからない個人からコインを落札するのはリスクが高いので、コイン専門店を利用することをおすすめします。
香港のアンティークコインは信頼できるコイン専門店から購入するようにしましょう。
香港の金貨・銀貨を売却する方法は?
香港の金貨・銀貨は、当サイト「コインライブラリー・プリンシパル」で買取を受け付けています。
香港のアンティークコインに限らず世界中のコインの買取を受け付けているので、現金化したいコインがあればお持ちください。
詳しくはこちらのページからお問い合わせください。
まとめ
香港のアンティークコインは、モダン金貨と希少性の高い銀貨を中心にイギリス王室に関連するコインが現存しています。
裏面は独自のデザインとなっており、イギリス王室のコインを収集するなら、香港のコインにも目を向けてみましょう。
アンティークコインの購入方法はこちらの記事で紹介しています。