オルタンス・ド・ボアルネ(ホラント王妃)は、ナポレオン・ボナパルトの妻の連れ子であり、ナポレオンの弟であるルイ・ボナパルトと結婚した女性です。
彼女にはルイ・ボナパルトとシャルル・ド・フラオ伯爵との間に合わせて4人の子供がおり、後にナポレオン3世と呼ばれるシャルル・ルイ=ナポレオン・ボナパルトも彼女の子供になります。
この記事では、オルタンス・ド・ボアルネのおすすめコインを紹介し、ホラント王妃になるまでの過程と4人の子供について紹介します。
オルタンス・ド・ボアルネの生い立ちと歴史
父親 | アレクサンドル・ド・ボアルネ |
母親 | ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ |
配偶者 | ルイ・ボナパルト |
子供 | ナポレオン・シャルル |
ナポレオン・ルイ | |
ナポレオン3世 | |
シャルル・ド・モルニー |
オルタンス・ド・ボアルネはホラント王ルイ・ボナパルトの妃であり、ナポレオン・ボナパルトの妻ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネの前夫との娘です。
オルタンスの歴史を3つの章に分けて解説します。
- アレクサンドルとの死別とナポレオンとの出会い
- ルイ・ボナパルトとの結婚とホラント王妃への即位
- オルタンスの4人の子供たち
アレクサンドルとの死別とナポレオンとの出会い
1783年、オルタンスは、母ジョゼフィーヌと父アレクサンドルの間に長女として生まれました。
長男のウジェーヌ、長女のオルタンスの2子をなした時の両親の仲は非常に悪く、オルタンスの生まれた年に二人は離婚します。
その翌年にアレクサンドルは処刑され、オルタンスは物心がつかないうちに実の父親と死別することとなりました。
母ジョゼフィーヌもアレクサンドルを含む友人の助命を嘆願したところ投獄されますが、同年中に解放されます。
未亡人となり恋人や愛人を次々に作る母親でしたが、1796年に年下のナポレオン・ボナパルトから求婚されたため、再婚しました。
オルタンスは、ジョゼフィーヌの子供達の中でナポレオンとの結婚に賛成した娘でした。
この結婚により、ナポレオンはオルタンスの義父となり、ナポレオンはオルタンスに対して実の娘のように接したといわれています。
実際にオルタンスに懇願されて、浮気したジョゼフィーヌとの離婚を思いとどまったり、反対していた妹のカロリーヌの結婚を認めたところからもナポレオンにとってオルタンスの存在が大きいことがうかがえます。
ナポレオン・ボナパルト(ナポレオン1世)について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ナポレオン1世の金貨・記念コイン・銀貨を紹介! 即位から帝政の終焉
ルイ・ボナパルトとの結婚とホラント王妃への即位
1802年、ナポレオンが最も目にかけていた弟であるルイ・ボナパルトと結婚するようにオルタンスに頼み、オルタンスもこれを承諾して結婚しました。
しかし、オルタンスは母ジョゼフィーヌに似て社交的で明るい性格であったため、内向的な性格であるルイとは相性が悪く、夫婦仲は悪かったようです。
1804年に義父がナポレオン1世に即位すると、1806年には夫のルイもホラント(後のオランダ)王となり、オルタンスはホラント王妃に即位しました。
オルタンスは、ホラント王妃になってからシャルル・ド・フラオ伯爵と不倫関係になり、この噂はナポレオン1世の耳にも入ります。
ナポレオンはオルタンスに非常に甘かったため、怒るどころか不幸な結婚をさせてしまったことを後悔して、この関係を黙認したといわれています。
1810年に、ルイとオルタンスは離婚し、シャルル伯爵と同棲をして子供を1人儲けますが、最期まで結婚をしませんでした。
オルタンスの4人の子供たち
ルイと離婚したとき、三男のシャルル・ルイ=ナポレオン・ボナパルト(後のナポレオン3世)はオルタンスが引き取っています。
長男のナポレオン・シャルルはナポレオン1世が養子にしたがった子供ですが、4歳で亡くなりました。
次男のルイ・ナポレオンは、父の次にホラント王に即位し、ナポレオンの復活を目論見ますが1831年に亡くなりました。
最後の息子であるシャルル・ド・モルニーは後にモルニー伯爵と呼ばれ、父親のシャルル伯爵が引き取り育ててナポレオン3世の第二帝政期における政治家となっています。
1815年にナポレオンが没落しても最後までオルタンスはナポレオン1世に忠実であり、1821年にナポレオンが亡くなった後もボナパルト一族の復興を夢見ていました。
1837年にオルタンスは54歳で息を引き取りますが、その夢はオルタンスが引き取って育てた三男のナポレオン3世に引き継がれます。
オルタンス・ド・ボアルネのおすすめコイン
ナポレオンの実子は愛人との子供を除けば、ナポレオン2世以外いませんが、オルタンスを含めるジョゼフィーヌの子供たちもナポレオンは実の子供のように接していました。
特にオルタンスは、後のナポレオン3世の母親であるため、ナポレオン一族を語る上で重要な人物です。
それでは、アンティークコインの中でも大きな収集テーマであるナポレオン一族の中でもオルタンスのコインを紹介します。
オルタンス・ド・ボアルネ 銀メダル 1808年
発行国 | フランス |
発行年 | 1808年 |
額面 | - |
グレード | - |
直径 | 22.55mm |
重量 | 7.26g |
品位 | 不明 |
発行枚数 | 不明 |
状態 | - |
オルタンスのアンティークコインで代表的なコインは、1808年に発行された記念メダルが挙げられます。
表面にはオルタンスの左向き肖像が描かれており、銀メダルと銅メダルの2種類があります。
オルタンス・ド・ボアルネのアンティークコインに関するよくある質問
それでは、オルタンス・ド・ボアルネのアンティークコインに関するよくある質問をまとめました。
- 希少性の高いオルタンスのコインを買うおすすめの方法は?
- レア度の高いオルタンスのコインを高く売るには?
希少性の高いオルタンスのコインを買うおすすめの方法は?
オルタンスの記念メダルは200年以上前に発行されているため、状態のいいコインは希少性が高いです。
ただし、あまり市場に出回らないため相場が形成されておらず、オークションサイトなどで購入すると本来の価格よりも高値で購入してしまうかもしれません。
そのため、オルタンスを含めた希少性の高いアンティークコインを購入するなら信頼できる業者を通して購入することをおすすめします。
レア度の高いオルタンスのコインを高く売るには?
オルタンスのコインを保有しており、売却を検討している場合も信頼できる業者を通して売却するのがよいでしょう。
コインを売却できる業者には当サイトの「コインライブラリー・プリンシパル」があり、コインの販売・鑑定・買取に対応しており、アンティークコインのコレクションや投資に必要なサービスを完備しています。
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まとめ
オルタンス・ド・ボアルネは、ナポレオン1世との血のつながりはないものの、ナポレオンの妻であったジョゼフィーヌの娘で、ナポレオンの弟のルイ・ボナパルトの妻であるため、ボナパルト一族に密接に関係した人物といえるでしょう。
そのため、オルタンスもナポレオン一族のカテゴリーにみなされ、アンティークコインが収集の対象となっています。
ナポレオン一族のコインを収集している方なら、入手しておきたい一枚です。