オルダニー(アルダーニー)島はイギリス王室の属領である小島であり、こちらの島でもイギリス王室に関連するアンティークコインが発行されています。
オルダニー島だけでなく、イギリス海峡のチャンネル諸島を構成するジャージー島、ガーンジー島では同様にイギリス王室のアンティークコインが発行されているため、あわせて覚えておきたいところです。
ウナとライオンやスリーグレイセスなど、イギリス王室を代表する有名な図柄のアンティークコインを探している方におすすめです。
この記事では、オルダニー島のアンティークコイン特集としておすすめの金貨・銀貨を紹介します。
オルダニー島のアンティークコイン
オルダニー島は、チャンネル諸島を構成する島であり、その中でもガーンジー代官管轄区を構成する島のひとつです。
人口はわずか2,000人の島ではありますが、独自のガーンジーポンドを使用しており、コレクター用のコインも発行しています。
チャンネル諸島は、ジャージー代官管轄区とガーンジー代官管轄区の2種類にわけられています。加えてマン島と呼ばれる自治領も存在しており、こちらでもマン島キャット金貨を中心にコインが発行されています。
イギリス王室の自治領の関係性を下記にまとめました。
管轄 | 島 |
ジャージー代官管轄区 | ジャージー島 |
ガーンジー代官管轄区 | ガーンジー島、オルダニー島、サーク島、ハーム島 |
マン島 | マン島 |
ガーンジー代官管轄区では、ガーンジー島、オルダニー島でアンティークコインが発行されています。
ジャージー代官管轄区のジャージー島でもダイアナ妃などイギリス王室で人気の人物を中心にコインが発行されており、イギリスの自治領となる島ではコレクター向けのアンティークコインが多数発行されているのです。
今回はそのなかでも、オルダニー島のアンティークコインを紹介します。
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オルダニー島のおすすめ金貨
オルダニー島のおすすめ金貨を紹介します。
- オルダニー島 エリザベス2世 1,000ポンド金貨 2008年
- オルダニー島 エリザベス2世 ウナとライオン 5ポンド金貨 2019年
- オルダニー島 エリザベス2世 スリーグレイセス 5ポンド金貨 2020年
- オルダニー島 エリザベス2世&ヴィクトリア女王 ゴシッククラウン金貨 5ポンド金貨 2021年
オルダニー島 エリザベス2世 1,000ポンド金貨 2008年
概要 | 内容 |
発行国 | イギリス(オルダニー島) |
発行年 | 2008年 |
額面 | 1,000ポンド |
直径 | 100mm |
重量 | 1,091g |
発行枚数 | 34枚 |
状態 | Proof FDC |
イギリスとフランスが共同開発した超音速旅客機であるコンコルドの生誕40周年を記念して造られた1,000ポンドの大型金貨です。
重量は1,000gを超え、金の重量はちょうど1,000gになるように造られています。
1gあたりの金価格が9,000円とすると、地金価格のみで900万円の価値があり、発行枚数も34枚と非常に少ないことから高い希少性があります。
エリザベス2世のコインをさらに知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
エリザベスコインの価値は? 記念コインと投資用コインでそれぞれ紹介
オルダニー島 エリザベス2世 ウナとライオン 5ポンド金貨 2019年
概要 | 内容 |
発行 | イギリス(オルダニー島) |
発行年 | 2019年 |
額面 | 5ポンド |
直径 | 38.61mm |
重量 | 36.68g |
発行枚数 | 199枚 |
品位 | 999/1000金 |
ウナとライオンは世界で一番美しいコインと呼ばれるアンティークコインの中でも人気の高い図柄です。
オリジナルは1839年に400枚のみ発行された金貨に限定されますが、近年ではコレクター用に新たに発行される機会が増えてきました。
オルダニー島でも当時の君主であるエリザベス2世とウナとライオンの図柄が描かれた金貨を2019年に発行しています。
人気の高い図柄で発行枚数も限られていることから、オリジナルでなくても高い希少性を持ちます。
オルダニー島では人気の図柄の金貨を再び発行していることから、ぜひ手元に置きたいコレクターの方の収集先におすすめです。
ウナとライオンのアンティークコインはこちら
オルダニー島 エリザベス2世 スリーグレイセス 5ポンド金貨 2020年
概要 | 内容 |
発行 | イギリス(オルダニー島) |
発行年 | 2020年 |
額面 | 5ポンド |
直径 | 38.6mm |
重量 | 40g |
発行枚数 | 100枚 |
品位 | 999/1000金 |
スリーグレイセスは英国貨幣の傑作でありながら、正式な通貨として採用されなかった経緯から幻の金貨として知られるウナとライオンに並ぶ人気の金貨です。
オリジナルは現存で4枚しかないことから、幻の金貨と呼ばれるのに相応しい高い希少性を持っていますが、ウナとライオンと同様に復刻で新しく同じ図柄の金貨が発行されています。
オルダニーでも2020年にスリーグレイセスの図柄が描かれた金貨を発行しました。
オリジナルの入手は3枚が博物館の展示品となるほど希少であるため、現存枚数の関係でほとんど不可能とされていることから、入手するなら新たに発行された金貨を購入することになります。
スリーグレイセスのアンティークコインはこちら
オルダニー島 エリザベス2世&ヴィクトリア女王 ゴシッククラウン金貨 5ポンド金貨 2021年
概要 | 内容 |
発行 | イギリス(オルダニー島) |
発行年 | 2021年 |
額面 | 5ポンド |
直径 | 38.6mm |
重量 | 40g |
発行枚数 | 100枚 |
品位 | 916/1000金 |
ゴシッククラウンはイギリス王室の銀貨の中でも代表的なデザインであり、ヴィクトリア女王の肖像の美しさからトップクラスの人気を誇ります。
オルダニー島では、従来のヴィクトリア女王のゴシッククラウンのデザインを金貨で発行するのに加えて、エリザベス2世がゴシッククラウンを被ったらオリジナルデザインの金貨を2枚セットで発行しました。
ヴィクトリア女王のゴシッククラウンは数々の傑作を生みだした彫刻家のウィリアム・ワイオンの描いたデザインのまま、エリザベス2世のゴシッククラウンはジョディ・クラークによって新たに描かれた作品です。
2人の女王と2人の彫刻家によって描かれた新たなゴシッククラウンの組み合わせをオルダニー島では見ることができます。
ゴシッククラウンのアンティークコインはこちら
オルダニー島のおすすめ銀貨
オルダニー島のおすすめ銀貨を紹介します。
- オルダニー島 エリザベス2世 ウナとライオン 5ポンド銀貨 2021年
- オルダニー島 エリザベス2世 アイザック・ニュートン 5ポンド銀貨 2006年
- オルダニー島 エリザベス2世 エリザベス1世 5ポンド銀貨 2006年
オルダニー島 エリザベス2世 ウナとライオン 5ポンド銀貨 2021年
概要 | 内容 |
発行 | イギリス(オルダニー島) |
発行年 | 2021年 |
額面 | 5ポンド |
直径 | 38.6mm |
重量 | 62.2g |
発行枚数 | 2,000枚 |
品位 | 999/1000銀 |
こちらは新たにジョディ・クラークが描いたエリザベス2世のウナとライオンのデザインであり、ライオンとエリザベス2世が並び立つ様子が描かれています。
エリザベス2世が持っている球体はソブリンオーブと呼ばれ、戴冠式や葬式などイギリス王室に関わる重要なイベントの際に登場します。
オルダニー島ではウナとライオンやスリーグレイセスなどの従来のデザインだけでなく、新しいデザインの金貨も発行されているのが特徴です。
オルダニー島 エリザベス2世 アイザック・ニュートン 5ポンド銀貨 2006年
概要 | 内容 |
発行 | イギリス(オルダニー島) |
発行年 | 2021年 |
額面 | 5ポンド |
直径 | 38.6mm |
重量 | 28.28g |
発行枚数 | 25,000枚 |
品位 | 925/1000銀 |
アイザック・ニュートンは、万有引力の法則を発見した学者であり、王立造幣局長を務めたこともある人物です。
イギリスでは非常に知名度の高い人物ではありますが、コインのデザインに採用されるのは珍しいです。
イギリスの偉人の中でもニュートンのコインを入手したい方におすすめになります。
オルダニー島 エリザベス2世 エリザベス1世 5ポンド銀貨 2006年
概要 | 内容 |
発行 | イギリス(オルダニー島) |
発行年 | 2021年 |
額面 | 5ポンド |
直径 | 38.6mm |
重量 | 28.28g |
発行枚数 | 25,000枚 |
品位 | 925/1000銀 |
エリザベス1世はテューダー朝の最後の君主となった女王であり、イングランドの黄金期を統治した女王です。
こちらの銀貨では、エリザベス2世とエリザベス1世の二人の偉大な女王が描かれています。
イギリス王室のファンの方にはたまらないデザインの銀貨といえるでしょう。
イギリス王室のアンティークコインでは3人のエリザベスがいます。それぞれの人物をこちらの記事で紹介しています。
エリザベスのおすすめコイン10選! 3人のエリザベスの生い立ちを紹介
オルダニー島のアンティークコインに関するよくある質問
オルダニー島のアンティークコインに関するよくある質問をまとめました。
- オルダニー島のアンティークコインはどこで購入できる?
- オルダニー島の金貨・銀貨はどこで売却できる?
それぞれ詳しく見ていきましょう。
オルダニー島のアンティークコインはどこで購入できる?
オルダニー島のアンティークコインは、コイン専門店を中心にイギリス王室のコインとして取り扱われています。
ほかのイギリス王室のコインと同様にオークションサイトでも出品が確認できますが、素性のわからない個人からコインを購入する場合は贋作や極端に相場より高い出品に注意が必要です。
アンティークコイン初心者でコインの知識に自信がない場合は、信頼できるコイン専門店での購入をおすすめします。
オルダニー島の金貨・銀貨はどこで売却できる?
オルダニー島の金貨・銀貨は当サイト「コインライブラリー・プリンシパル」を通して売却可能です。
オルダニー島に限らず、イギリス王室のコインを中心に世界中のアンティークコインの買取を受け付けています。
買取をご希望の方はこちらのページからお問い合わせお願いします。
まとめ
イギリス王室の自治領の一つの島であるオルダニー島のアンティークコインを紹介しましたが、ウナとライオンやスリーグレイセスなどイギリス王室のコインが好きな方であれば多くの人が知る人気のデザインのコインが発行されているのが特徴です。
ウナとライオンやスリーグレイセスなど、オリジナルを入手するのは難しくても、手元に置きたい方はオルダニー島が発行するアンティークコインを探すのもおすすめになります。
アンティークコインの購入方法はこちらのページで紹介しています。