トリスタンダクーニャ（トリスタン・デ・クーニャ）諸島は、イギリスの海外領土であることから、イギリス王室に関連するアンティークコインがいくつか発行されています。
定住人口は約260名、世界有数の孤島となっていますが、イギリス王室のアンティークコインを収集するなら注目したい島です。
トリスタンダクーニャならではのイギリス王室のコインが多数発行されています。
この記事では、トリスタンダクーニャのアンティークコイン特集としておすすめの金貨・銀貨を紹介します。
トリスタンダクーニャ（トリスタン・デ・クーニャ）のアンティークコイン
トリスタンダクーニャ（トリスタン・デ・クーニャ）諸島は、南大西洋に浮かぶ火山諸島であり、イギリスの海外領土です。
いくつかの無人島が連なっており、定住人口は約260名の世界一孤立した有人島として知られています。
トリスタンダクーニャからもイギリス王室の金貨が発行されているため、イギリスのアンティークコインを収集している方であれば知名度のある島となっています。
本国のイギリスとは異なるバラエティ豊かなコインが発行されていることから、イギリス王室のアンティークコインを収集するならトリスタンダクーニャにも注目するのがおすすめです。
今回はイギリス王室のコインを中心にトリスタンダクーニャで発行されたコインに絞って紹介します。
イギリスで発行されたアンティークコインについてはこちらの記事で紹介しています。
イギリスのおすすめ金貨・銀貨10選！ 国別アンティークコイン特集
トリスタンダクーニャのおすすめ金貨
トリスタンダクーニャで発行されたおすすめの金貨を紹介します。
- トリスタンダクーニャ ダイヤモンドジュビリー ヴィクトリア&エリザベス2世 1ソボレン金貨 2012年
- トリスタンダクーニャ ノーブル金貨3枚セット 1ノーブル・1/2ノーブル・1/4ノーブル 2021年
- トリスタンダクーニャ ウナとライオン 2ソブリン金貨 2012年
- トリスタンダクーニャ ウィリアム & キャサリン 2ソブリン金貨 2011年
- トリスタンダクーニャ エリザベス2世の5つの肖像画 100ポンド金貨 2015年
それぞれ詳しく見ていきましょう。
トリスタンダクーニャ ダイヤモンドジュビリー ヴィクトリア&エリザベス2世 1ソボレン金貨 2012年
| 概要 | 内容 |
| 発行国 | トリスタンダクーニャ |
| 発行年 | 2012年 |
| 額面 | 1ソボレン |
| 直径 | 22mm |
| 状態 | Proof FDC |
イギリス王室の歴史は長いですが、在位60年を記念するダイヤモンドジュビリーを迎えた君主はヴィクトリア女王とエリザベス2世の2人しかいません。
また、エリザベス2世は後に在位70年を記念するプラチナジュビリーを唯一迎えることになります。
ダイヤモンドジュビリーを迎えたイギリスという国を発展させた象徴である2人の女王の2つの肖像タイプを描いた金貨です。
左側にはヤングタイプとオールドタイプの肖像であるヴィクトリア女王、向かい合うように描かれた同じタイプの肖像のエリザベス2世、その中心にはダイヤモンドジュビリーを示す60という数字になります。
イギリス王室のコインを収集している方にとってなじみ深いデザインでありながら、斬新性を感じるトリスタンダクーニャならではの金貨です。
トリスタンダクーニャ ノーブル金貨3枚セット 1ノーブル・1/2ノーブル・1/4ノーブル 2021年
| 概要 | 内容 |
| 発行国 | トリスタンダクーニャ |
| 発行年 | 2021年 |
| 額面 | 500ポンド |
| 直径 | 50mm |
| 発行枚数 | 160枚 |
| 状態 | Proof FDC |
こちらのノーブル金貨のモデルは、エドワード3世の時代に導入されたイギリスで初めて大量生産された金貨です。
ノーブルは、現在の6シリング8ペンスの価値に相当しており、800年以上の時を経て同じデザインで発行したこちらの金貨の額面は500ポンドになっています。
ノーブルというコインは歴史の中で、銘文やミントマーク、そしてデザインにも多くのバリエーションがあります。
こちらの金貨は第2次貨幣時代（1344～1346年）に造られましたが、世に出回ることがほとんどなく、幻の金貨となりました。
希少なノーブル金貨デザインを現代風に仕上げたトリスタンダクーニャ発行のノーブル金貨、1/2ノーブル金貨、1/4ノーブル金貨になります。
第2次貨幣時代のノーブル金貨については参考画像を用意しているのでご鑑賞ください。
トリスタンダクーニャ ウナとライオン 2ソブリン金貨 2012年
| 概要 | 内容 |
| 発行国 | トリスタンダクーニャ |
| 発行年 | 2012年 |
| 額面 | 2ソブリン |
| 直径 | 32mm |
| 重量 | 14.67g |
| 発行枚数 | 999枚 |
| 品位 | 916/1000金 |
アンティークコインを収集している方であれば多くの方がご存じであるウナとライオンですが、トリスタンダクーニャでも発行されています。
トリスタンダクーニャのウナとライオンは、ライオンの隣には王冠とローブを着用したエリザベス2世が描かれており、コインの周りには古代中国から伝わる「雷文」を想起させるような模様が描かれています。
ウナとライオンは非常に高価で入手が難しい金貨として知られていますが、トリスタンダクーニャのウナとライオンは発行枚数が限定されているにもかかわらず、ほかのウナとライオンと比較すると割安で入手しやすい金貨です。
アンティークコイン収集家の憧れともいえるウナとライオンをご自身の予算に合わせて入手できる機会が広がりますので、トリスタンダクーニャのウナとライオンについても探してみましょう。
トリスタンダクーニャ ウィリアム & キャサリン 2ソブリン金貨 2011年
| 概要 | 内容 |
| 発行国 | トリスタンダクーニャ |
| 発行年 | 2011年 |
| 額面 | 2ソブリン |
| 直径 | 31mm |
| 重量 | 16g |
| 発行枚数 | 2,011枚 |
| 品位 | 917/1000金 |
ウィリアム王子とキャサリン妃の結婚を記念して、年度にちなんで2011枚発行された記念金貨です。
ウィリアム王子とキャサリン妃が並んだ左向きの肖像となっています。
発行がトリスタンダクーニャであることから、イギリス本国で発行された金貨と比較すると注目度は低くなっていますが、国内でも人気があり将来的には国王と王妃になると考えられる2人の肖像が描かれている希少な金貨です。
発行枚数も限定されていることから、将来的に価値が高まる可能性があります。
ウィリアム王子のアンティークコインについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
トリスタンダクーニャ エリザベス2世の5つの肖像画 100ポンド金貨 2015年
| 概要 | 内容 |
| 発行国 | トリスタンダクーニャ |
| 発行年 | 2015年 |
| 額面 | 100ポンド |
| 重量 | 31.1g |
| 発行枚数 | 2,011枚 |
| 品位 | 999/1000金 |
エリザベス2世は2022年に在位70周年にプラチナジュビリーを迎え、同年に崩御したことで多くの人々が悲しみに包まれました。
在位期間中に発行されたコインは数えきれないほど存在していますが、大きく分けて主に5つの肖像のタイプが通貨に刻まれました。
トリスタンダクーニャで発行されたこちらの金貨は、エリザベス2世の代表的な肖像タイプがすべて描かれているため、女王の生涯を振り返ることができる金貨です。
トリスタンダクーニャならではのデザインであり、人気の高いコインとなっています。
エリザベス2世のアンティークコインについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
エリザベスコインの種類は？ 金貨・銀貨に分けて代表的なコインを紹介
トリスタンダクーニャのおすすめ銀貨
トリスタンダクーニャのおすすめ銀貨を紹介します。
- トリスタンダクーニャ ウィンザー家生誕100周年記念 1ポンド銀貨 2017年
- トリスタンダクーニャ ダイアナ妃 5ポンド銀貨 2007年
- トリスタンダクーニャ ウィンストン・チャーチル卿 5ポンド銀貨 2015年
それぞれ詳しく見ていきましょう。
トリスタンダクーニャ ウィンザー家生誕100周年記念 2017年
| 概要 | 内容 |
| 発行国 | トリスタンダクーニャ |
| 発行年 | 2017年 |
| 額面 | 1ポンド |
| 直径 | 22mm |
| 重量 | 10g |
| 発行枚数 | 9,999枚 |
| 品位 | 925/1000銀 |
イギリス王室はその歴史とともに王朝を変化させてきましたが、第一次世界大戦中の1917年から始まった王朝がウィンザー朝になります。
かつてのハノーヴァー朝はドイツの家系を継承するものであり、第一次世界大戦の士気に関わると判断され、ウィンザー朝に改名された背景があります。
ジョージ5世、エドワード8世、ジョージ6世、エリザベス2世、ウィンザー朝の4人の君主の肖像が描かれたウィンザー家生誕100周年を記念する2017年に発行された銀貨です。
イギリス王室とアンティークコインについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
イギリス王室の歴史とアンティークコイン14選！ レアな金貨・銀貨をご紹介
トリスタンダクーニャ ダイアナ妃 5ポンド銀貨 2007年
| 概要 | 内容 |
| 発行国 | トリスタンダクーニャ |
| 発行年 | 2017年 |
| 額面 | 5ポンド |
| 直径 | 38.6mm |
| 重量 | 25.13g |
ダイアナ妃は1997年に悲劇に見舞われた王妃であり、悲劇から10年となるタイミングで発行された銀貨です。
イギリス王室でも人気の高いダイアナ妃は、いくつかのコインが発行されていますが正面を向くこちらの肖像タイプは珍しいものとなっています。
現在においてもイギリス王室のなかで人気の高い人物であり、ダイアナ妃の描かれたアンティークコインは高騰した事例も多いです。
ダイアナ妃のアンティークコインについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ダイアナの3つの人気金貨をご紹介！ 生い立ちからその生涯も解説します！
トリスタンダクーニャ ウィンストン・チャーチル卿 5ポンド銀貨 2015年
| 概要 | 内容 |
| 発行国 | トリスタンダクーニャ |
| 発行年 | 2015年 |
| 額面 | 5ポンド |
| 直径 | 38.6mm |
| 重量 | 25.00g |
ウィンストン・チャーチル卿は第61・63代のイギリスの首相であり、2つの世界大戦においてリーダーシップを発揮し、イギリスを大きく支えた人物です。
トリスタンダクーニャでは、チャーチルの肖像と首相であった時代に君主であったエリザベス2世の肖像が描かれています。
チャーチルはイギリスの政治家のなかでも人気が高く、イギリス史上でも最も尊敬するリーダーに選ばれることがある人物です。
トリスタンダクーニャのアンティークコインに関するよくある質問
トリスタンダクーニャのアンティークコインに関するよくある質問をまとめました。
- トリスタンダクーニャのアンティークコインはどこで買える？
- トリスタンダクーニャの金貨・銀貨の買取を依頼できる場所は？
それぞれ詳しく解説します。
トリスタンダクーニャのアンティークコインはどこで買える？
トリスタンダクーニャで発行されたアンティークコインは、イギリス本国で発行されたコインとともにコイン専門店を中心に取り扱われています。
イギリス王室シリーズは人気の高いコインも多いので、オークションサイトを利用する場合は、細心の注意を払って偽物にも気をつけながら購入する必要があります。
特にアンティークコイン初心者の方でコインに対する知識に自信がない方は、信頼できるコイン専門店を利用して購入するのがおすすめです。
トリスタンダクーニャの金貨・銀貨の買取を依頼できる場所は？
トリスタンダクーニャのアンティークコインは、当サイト「コインライブラリー・プリンシパル」で買取を受け付けています。
トリスタンダクーニャで発行された金貨・銀貨に限らず、イギリス王室シリーズのコインを中心に世界中のアンティークコインの買取を受け付けています。
現金化したい金貨・銀貨がある場合は、こちらのページからお問い合わせください。
まとめ
トリスタンダクーニャはイギリスの海外領土であり、人口は約260名ほどですが、他の地域と比較しても数多くのアンティークコインが発行されています。
特にアンティークコインにおけるメインの収集テーマであるイギリス王室の金貨・銀貨に興味がある方は、トリスタンダクーニャで発行されたコインもチェックしておくと良いでしょう。
アンティークコインの購入方法についてはこちらの記事で紹介しています。
