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公開日 2023.12.26更新日 2024.1.8

エドワード7世のおすすめ金貨・銀貨3選! コインと歴史を詳しく紹介

エドワード7世は、ヴィクトリア女王の息子であり、女王が長く在位したことから60歳の年齢で国王に即位しました。

バーティという愛称で呼ばれていた皇太子時代は、放蕩王の異名を持ち、母であるヴィクトリア女王からもできそこないと評されています。

しかし、公務に対しては真面目であり、放蕩によって培った人脈を生かして外交で功績を作ったため、政治力の高い国王でもありました。

この記事では、エドワード7世のアンティークコインと歴史を詳しく紹介します。

エドワード7世とは?

概要 内容
アルバート・オブ・サクス=コバーグ=ゴータ公子
母親 ヴィクトリア女王
家名 サクス=コバーグ・アンド・ゴータ家
王朝 サクス=コバーグ・アンド・ゴータ家
配偶者 アレクサンドラ・オブ・デンマーク
子供 アルバート・ヴィクター
ジョージ5世
ルイーズ
ヴィクトリア
モード
アレクサンダー・ジョン

エドワード7世は、サクス=コバーグ・アンド・ゴータ朝の初代イギリス国王であり、1901年~1910年の短い在位期間になります。

母ヴィクトリア女王の治世が長かったため、息子であるエドワード7世の在位は60歳のことであり、68歳で崩御したことから、国王になって10年も経たずに最期を迎えます。

在位中のヴィクトリア女王も息子が国王になることに不安を覚えるほど、女遊びが激しく、愛人も多くいたことから放蕩王と呼ばれることがあります。

不真面目な印象のあるエドワード7世ですが、公務に対して真面目であり、自身の持つ能力や放蕩で培った人脈を活用して、外交を中心に功績をあげていました。

アンティークコインを紹介する前に、エドワード7世の簡単な歴史を振り返っていきましょう。

イギリス王室のアンティークコインを詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

イギリス王室の歴史とアンティークコイン14選! レアな金貨・銀貨をご紹介

生まれながらにして王位を約束されたヴィクトリア女王の息子

1841年、ヴィクトリア女王と父アルバートの間に長男としてエドワード7世は生まれました。

アルバート・エドワードと名付けられ、バーティという愛称で親しまれていたエドワード7世は、次期国王として厳しく育てられることになります。

幼少期は住み込みの家庭教師がつけられ、熱心に勉学に励んだことで、英語、ドイツ語、フランス語の3ヶ国語を話せるようになりました。

大学生になるとオックスフォード大学に入学しますが、エドワード7世は初めて大学で学んだイギリス国王としても知られています

その後、ケンブリッジ大学に転校しており、在学期間中には不良行為を繰り返していましたが、大学で初めて学んだ国王として培った学力は後に活かされることになります。

大学時代から放蕩王と呼ばれる所以である、不良行為や女遊びが目立つようになりましたが、大器晩成と呼ばれるエドワード7世の能力は幼少時代から形成されていました。

放蕩王と呼ばれ母からは「できそこない」と評された

大学時代の不良行為は、ヴィクトリア女王とアルバート夫妻を悩ませることになり、父アルバートは体調が悪化するなかでも説教をするためにエドワード7世のもとを訪れます。

エドワード7世は父の言いつけを守ることを約束しましたが、その後、アルバートは腸チフスを悪化させて崩御します。

ヴィクトリア女王は夫のアルバートの死亡により、公務から一時的に退くほど精神的なショックを受けました。

このときヴィクトリア女王は、エドワード7世が真面目に生きていればアルバートは死ななかったと思うようになり、決定的に親子関係が悪化した出来事となりました。

母からはできそこないと評されるようになりますが、次期国王になることが定められているため見捨てることはできず、結婚すれば落ち着くようになると考えるようになります

ヴィクトリア女王はエドワード7世の結婚相手を探すようになり、見つかったのがデンマーク王室のアレクサンドラ・オブ・デンマークでした。

エドワード7世はアレクサンドラ妃を気に入り、愛する一方で、女遊びは止まることなく愛人を作っていました。

ロイヤル・ミストレスと呼ばれるイギリス王室の公式の愛人を生涯で3人作っており、数々の女性と浮気を繰り返します。

ヴィクトリア女王の思惑の通りには最後までいかず崩御し、1901年にイギリス国王として即位することになります。

外交を中心に大きな功績を残したピースメーカーと呼ばれる国王

エドワード7世は、放蕩王と呼ばれるほど不真面目な印象の強い国王でしたが、公務に対しては人一倍真面目でした。

大学で正規の教育を受けた国王であったため、政務を家臣任せにすることなく、報告には必ず目を通して、自分の判断で承認を決めていました。

60歳から国王として公務を始めたのにもかかわらず、エドワード7世は英仏協商、英露協商、日英同盟の締結にも成功しており、フランス・ロシア、そして日本とも良好な関係を築くことができたことから、ピースメーカーと呼ばれるようになります。

それは幼少時代に勉強した語学が堪能であったことが、各国の王族や重役にも感心され、深い関係になることができたことも影響しています。

また、放蕩王時代に各地で遊びまわったときに培った人脈は、エドワード7世が仕事をするにあたって大きな助けとなったため、遊びまわっていたことが公務にもいい影響を与えました。

イギリスの近代化を進めたヴィクトリア女王の治世との比較や、女王自身の評価から軽んじて見られることもありますが、イギリス史においてエドワード7世は外交を中心に大きな功績を残したと考えられています。

1910年、危篤となり昏睡状態に陥りましたが、それでもエドワード7世は「私は諦めない、最後まで仕事を続ける」とつぶやき、そのまま最期を迎えて崩御しました。

エドワード7世の立場から考えれば、母からの威圧に悩まされ続け、その重圧に耐えきれず不良行為に走ったと考えられるため、在位してからわずか10年にも満たない在位期間に取り組んだ公務への姿勢から、イギリスのために尽くした国王であったといえるでしょう

エドワード7世のおすすめ金貨・銀貨

エドワード7世のおすすめ金貨を紹介します。

  • イギリス エドワード7世 1/2ソボレン金貨 1902年
  • イギリス エドワード7世 戴冠記念金製メダル 1902年
  • イギリス エドワード7世 1クラウン銀貨 1902年

それぞれ詳しく見ていきましょう。

イギリス エドワード7世 1/2ソボレン金貨 1902年

イギリス エドワード7世 1/2ソボレン金貨 1902年 イギリス エドワード7世 1/2ソボレン金貨 1902年

概要 内容
発行国 イギリス
発行年 1902年
額面 1/2ソボレン
直径 19mm
発行枚数 15,000枚
状態 MATTE PF EF+
グレード PF60Matte

発行されているエドワード7世の金貨のデザインで有名なのはこちらの肖像であり、彼を代表する金貨でもあります。

左向きに描かれたエドワード7世の肖像と、聖ジョージの龍退治のデザインが描かれています。

エドワード7世の金貨の中でも入手しやすい1/2ソボレン金貨となっているため、エドワード7世の金貨を手元に置きたい方におすすめです

イギリス エドワード7世 戴冠記念金製メダル 1902年

概要 内容
発行国 イギリス
発行年 1902年
直径 55mm
重量 90.51g
発行枚数 861枚
状態 Matte Proof UNC
グレード PF62CAM

エドワード7世の戴冠式を記念して発行したメダルですが、実は戴冠式の前にエドワード7世が虫垂炎を患ったことで延期した経緯があります。

6月26日に予定されていた戴冠式は8月9日まで延期され、こちらのメダルには8月9日の日付が刻まれていますが、実は6月26日の日付ですでに発行されており回収されていた経緯があります。

6月26日の日付が刻まれた金メダルに関しては大変希少なものではありますが、重量90.51gの大型金貨は地金として見ても価値のあるコインです

また、この金メダルはマット仕上げがなされていますが、戴冠式の金メダルのマット仕上げはエドワード7世の時代から採用されるようになりました。

エドワード7世とアレクサンドラ王妃、同じ方向を向く二人の肖像が描かれる金メダルです。

イギリス エドワード7世 1クラウン銀貨 1902年

イギリス エドワード7世 1クラウン銀貨 1902年

 

イギリス エドワード7世 1クラウン銀貨 1902年

概要 内容
発行 イギリス
発行年 1992年
額面 1クラウン
直径 38.61mm
重量 28.28g
発行枚数 256,000 枚
品位 925/1000銀

エドワード7世のクラウン銀貨であり、1年限りの発行となっており、イギリスで最後に発行されたクラウン銀貨になります。

デザインは1/2ソボレン金貨と5ポンド金貨と同様です。

流通枚数が多いことから状態のいい銀貨が今でもアンティークコイン市場において広く流通しています

エドワード7世のアンティークコインに関するよくある質問

コインライブラリー・プリンシパル

エドワード7世のアンティークコインに関するよくある質問をまとめました。

  • エドワード7世のアンティークコインはどこで購入できる?
  • エドワード7世の金貨・銀貨を売却する方法は?

それぞれ詳しく見ていきましょう。

エドワード7世のアンティークコインはどこで購入できる?

エドワード7世のアンティークコインは、アンティークコインを専門に取り扱うコイン専門店で取り扱われています。

オークションサイトでも広く出品されていますが、人気のコインであることから、購入するなら出品者の信頼性や真贋を判断して購入しなければなりません。

エドワード7世のアンティークコインを購入するなら、信頼できるコイン専門店の利用が確実です

エドワード7世の金貨・銀貨を売却する方法は?

エドワード7世の金貨・銀貨は、当サイト「コインライブラリー・プリンシパル」を通して売却可能です。

エドワード7世だけでなく、イギリス王室のアンティークコインの買取を受け付けており、アンティークコインの現金化が可能です。

現金化したいコインがある場合は、売却・買取査定申し込みページのフォームに必要情報を入力します。

当サイトの買取に加えて、こちらのページでのコインの掲載も受けつけているため、さまざまな方法でアンティークコインを売却可能です。

その他、ご相談がありましたらフォームからお問い合わせいただくか、お電話(03-6279-0812 平日:10:00~17:00)で気軽にお問合せください。

まとめ

エドワード7世は、放蕩王と呼ばれながらもピースメーカーの異名を残した外交に実績のある偉大な国王です。

魅力あるエドワード7世のコインを入手したいと思った方は、コイン専門店を通して購入を検討しましょう。

アンティークコインの購入方法はこちらの記事で紹介しています。

アンティークコインの購入方法は?人気のおすすめコインも紹介

エドワード7世のコインを購入・売却する

紹介したコイン

  • グレートブリテン(イギリス)

    イギリス エドワード7世(1901-1910) 1/2ソボレン金貨 1902 FR401a Spink3974A KM804 3.99gm 917Gold NGC PF60 MATTE (MATTE PF EF+)

    SOLD OUT

    ー 円

  • グレートブリテン(イギリス)

    イギリス エドワード7世 (1901-10) 戴冠記念金製メダル 1902 Eimer1871a オリジナルケース付 (Matte Proof UNC)

    SOLD OUT

    ー 円

この記事の著者

アンティークコイン ジャーナル編集部

英国王室シリーズから古代コインまで、幅広い年代のコインの紹介だけではなく、試鋳貨、造幣局による違い、彫刻家、リストライク、などアンティークコインの魅力や楽しめる知識をフラットに情報提供している。編集長は、英国王室コインと、動物コインシリーズが好き。

アンティークコイン ジャーナル編集部

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