ジョゼフ・ボナパルト（ジュゼッペ1世:在位1806-1808、ホセ1世:在位1808-1813）は、ナポレオン1世の兄であり、ナポリ王とスペイン王の2つの王に在位した人物です。
スペインの反乱と第一帝政が劣勢になることで失脚してしまい、最終的に亡命したまま一生を終えます。
この記事では、ジョゼフ・ボナパルトのアンティークコインを紹介し、その生い立ちと歴史についても解説します。
ジョゼフ・ボナパルト（ジュゼッペ1世・ホセ1世）の生い立ちと歴史
画像引用：https://www.fujibi.or.jp/our-collection/profile-of-works.html?work_id=6193
| 父親 | カルロ・マリア・ブオナパルテ |
| 母親 | マリア・レティツィア・ラモリーノ |
| 配偶者 | ジュリー・クラリー |
| 王朝 | ボナパルト朝 |
| 家名 | ボナパルト家 |
| 子供 | ジュリー |
| ゼナイード | |
| シャルロット |
ジョゼフ・ボナパルト（ジョセフ・ナポレオン）は、ナポリ王・スペイン王に在位した時期があり、カルロ・マリア・ブオナパルテとマリア・レティツィア・ラモリーノの間に生まれたナポレオン・ボナパルト（ナポレオン1世）の兄です。
ジョゼフ・ボナパルトの歴史を3つの章に分けて解説します。
- ジョゼフ・ボナパルトの誕生
- ナポリ王「ジュゼッペ1世」とスペイン王「ホセ1世」に即位
- スペイン独立戦争（スペインの反乱）により亡命
ジョゼフ・ボナパルトの誕生
1768年にイタリア半島に位置するフランスの島であるコルシカ島のコルテで、カルロ・マリア・ブオナパルテとマリア・レティツィア・ラモリーノの間に次男（実質的には長男）として生まれます。
出生時はジュゼッペ・ナブリオン・ブオナパルテという名でした。
弟のナポレオン・ボナパルトはブオナパルテ家の12人の子供のうち4番目に生まれており、ジョゼフはナポレオン1世の兄にあたる人物です。
ナポレオン・ボナパルトの生い立ちや歴史、コインについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
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ナポリ王「ジュゼッペ1世」とスペイン王「ホセ1世」に即位
1794年にジュリー・クラリーと結婚し、ジュリー、ゼナイード、シャルロットの3女を儲けます。
1804年に弟ナポレオン・ボナパルトがフランス王ナポレオン1世に即位したことで、1806年にジョゼフはナポリ王ジュゼッペ1世に即位します。
しかし、ナポリ王への在位期間はわずか2年であり、1808年にジョアシャン・ミュラがナポリ王を引き継ぎます。
フランスがスペイン＝ブルボン朝を倒したため、ナポレオン1世はジョゼフをスペイン王ホセ1世に即位させました。
即位当初からスペイン民の激しい反感を買っていたジョゼフは、堅実な国内改革を目指し、異端審問・封建制の廃止します。
この改革は貴族などのブルジョワジーに支持される一手となりましたが、聖職者などの激しい反発がありました。
スペインでは根強くゲリラが続けられており、ジョゼフはゲリラとの和解を目指しましたが、武断政治のナポレオン1世とは相性が合わず邪魔をされたこともあり、国内のゲリラ活動を抑えることはできませんでした。
スペイン独立戦争（スペインの反乱）により亡命
スペインが根強く続けたゲリラは日本では、スペイン独立戦争（スペインの反乱）と呼ばれています。
ナポレオン1世は、ゲリラの兵士を正規兵とは認めず、賊徒として処刑を繰り返すことで国民への弾圧を持って国をまとめようとしました。
この時点でジョゼフはホセ1世としての信頼を失い、傀儡としての道を歩み始めます。
ゲリラを抑えることはできず、ナポレオン1世が劣勢となると、アラビレスの戦いなどをきっかけにジョゼフは亡命を余儀なくされ、1813年にはスペインからフランス軍が完全に撤退しました。
ジョゼフ・ボナパルトは、甥にあたるナポレオン2世が死去するとボナパリスト達から一時的にフランス皇帝と呼ばれるようになったといわれています。
しかし、1844年に、フィレンツェにおいて76歳で没しました。
1848年にナポレオン1世の甥にあたるナポレオン3世が、第二帝政の時代を作ったのはその先の話です。
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ジョゼフ・ボナパルトのおすすめアンティークコインを紹介
ジョゼフはナポレオン1世の親族の中では、最も温厚で紳士的な人柄であったといわれています。
ゲリラの続くスペインに対して、和解を進めようとしたこともその人物像が読み取れるエピソードです。
紳士的で優しいナポレオン・ボナパルトの兄であったジョゼフのおすすめアンティークコインは下記の通りです。
- ジョセフ・ナポレオン 320レアル金貨 1810年
- ジョセフ・ナポレオン 20レアル銀貨 1810年
ジョセフ・ナポレオン 320レアル金貨 1810年
| 発行国 | スペイン |
| 発行年 | 1810年 |
| 額面 | 320レアル |
| グレード | AU53 |
| 直径 | 36mm |
| 重量 | － |
| 品位 | － |
| 発行枚数 | 64,000枚 |
| 状態 | 準未使用品 |
ジョゼフがスペイン王のときに発行された通貨であり、その中でも2年しか発行されなかった大型金貨です。
表面にはジョゼフの左向き肖像が描かれています。
200年以上経った今では状態のいい現存品は珍しく、希少価値の高いコインです。
ジョセフ・ナポレオン 20レアル銀貨 1810年
| 発行国 | スペイン |
| 発行年 | 1810年 |
| 額面 | 20レアル |
| グレード | AU58 |
| 直径 | 39mm |
| 重量 | － |
| 品位 | － |
| 発行枚数 | 993,000枚 |
| 状態 | 準未使用品 |
320レアル金貨と同様にジョゼフがスペイン王のときに発行され、20レアル銀貨は1808年～1813年の6年の間のみ流通していました。
表面・裏面共に320レアル金貨とデザインに差異があります。
金貨よりも希少価値・資産価値は低くなりますが、どちらも発行年が限定されていることから希少性が高まってきているコインです。
ジョゼフのコインも発行されたスペインのコインについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ジョゼフ・ボナパルトのアンティークコインに関するよくある質問
それでは、ジョゼフ・ボナパルトのアンティークコインに関するよくある質問をまとめました。
- 希少性の高いジョゼフのコインはどこで購入できる？
- ジョゼフのコインの買取を依頼するならどこがいい？
それぞれ詳しく解説します。
希少性の高いジョゼフのコインはどこで購入できる？
ジョゼフのコインは発行から200年以上経っており、在位期間が短く発行されていた年数が少なく枚数が制限されていることから希少性が高まっています。
しかし、アンティークコインを購入するなら贋作や、相場よりも高い値段で購入することは絶対に避けたいところです。
ジョゼフのコインは当サイト「コインライブラリー・プリンシパル」で取り扱いがあります。（早い者勝ちであるため、記事執筆後の状況によっては在庫がない可能性もあります。）
外国貨幣評価書に基づいた適正な価格でのコインの提供と、コインが偽物であった場合に永久買戻し保証が付くため安心してコインを購入可能です。
ジョゼフのコインの買取を依頼するならどこがいい？
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まとめ
ジョゼフ・ボナパルトは、紳士的で優しい人柄から弟のナポレオン・ボナパルトに最も信頼されていた親族であったといわれています。
ナポレオンに関するコインは、その知名度の高さから日本でも人気の高い収集テーマです。
ナポレオンの兄である希少価値の高いアンティークコインは、資産防衛に利用するなら有力な候補となるでしょう。
