アンティークコイン投資に興味があっても、正しい入門の仕方や、始め方やコインの選び方が分からないために始める前に諦めてしまう方も多いです。
しかし、アンティークコイン投資は適切な始め方とコイン選びにおいて抑えるべきポイントを意識すれば、実はハードルが低く資産運用の知識がない方でも始めやすい投資方法でもあります。
アンティークコイン投資で失敗をしたという話を聞くこともあるので難しいと思う方もいるかもしれませんが、それはアンティークコイン投資において正しい入門方法がまだまだ周知されておらず、間違った始め方をしてしまっているからです。
この記事ではアンティークコイン投資に興味がある方や、始めたいと思っている方にアンティークコイン投資に入門するために必要な知識を網羅して解説します。
アンティークコイン投資とは？
アンティークコイン投資におけるアンティークコインですが、実は明確な定義は存在しません。
100年以上前のコインを指すことが多く、それ以外のコインはモダンコインと呼び差別化することもあります。
しかし、アンティークコイン投資における投資対象は、必ずしも100年以上前のコインとは限らず、モダンコインであっても希少価値や需要の高いコインも投資対象になり、反対に100年以上前に発行されたコインでも状態が悪く希少価値が低ければ投資対象にならないこともあります。
アンティークコイン投資は、コインの年代に関わらず希少価値や需要から今後値上がりが期待できるコインを保有して、コインの長期的な資産価値の成長を楽しむ投資方法といえます。
仮に80年前に発行されたコインでも、20年以上保有すれば発行から100年が経ち、アンティークコインと呼ばれるようになり希少価値も高まる可能性があります。
アンティークコイン投資は時間と共にコインの価値が成長することが重要であり、購入時にアンティークコインであるかどうかは問題ではないということです。
アンティークコインの価格推移に関する指標
アンティークコインの価値の変動や、価格推移に関する指標について知りたい方もいることでしょう。
基準となる指標は下記の2つが挙げられます。
- 金価格推移
- GB200 Rare Coin Index
金価格推移
画像引用：https://gold.mmc.co.jp/market/gold-price/#gold_longspan
こちらのグラフは、1978年から2022年までの金の海外価格と国内小売価格の推移を表したものです。
どちらも長期的に見れば右肩上がりに上昇していることが分かります。
金は地球上に存在している埋蔵量が決まっているため、際限なく採掘し続けることはできません。
そのため、金需要の増加と減少により価格変動は発生しますが、長期であれば金価格は上昇しやすいということです。
アンティークコイン投資の投資対象になるのは金貨が多く、金を含有しているコインは金価格の上昇と共に価値も上昇します。
また、地金型金貨は希少性がないためプレミアがつくことはありませんが、金価格の上昇に期待して保有する投資用の金貨です。
金投資の側面が強くなりますが、地金型金貨もアンティークコイン投資における投資先の選択肢の一つになります。
GB200 Rare Coin Index
画像引用：Stanley Gibbons
こちらのグラフは、イギリスを代表する希少価値の高いコイン200種類のコインの落札価格を指数化した「GB200 Rare Coin Index」の成長率を表したものであり、イギリスの金価格、不動産価格（uk property）、株価指数（FTSE）との成長率を比較しています。
上記のグラフを見れば分かる通り、GB200 Rare Coin Indexは綺麗な右肩上がりの放物線を描いており、他の3つの指数よりも成長率が高いことが分かります。
あくまで2022年までの話であり、今後の成長率を保証するわけではありませんが、1995年から2022年までどの時期にこの指数に投資したとしても基本的に損をすることはなく、数年以上の保有で成長率の恩恵を得られたということです。
希少価値の高いアンティークコインは、上記の結果から金、不動産、株式よりも成長率が高く、リーマンショック、コロナショックなどの金融市場の混乱に対しても強く安定した資産といえます。
代表的な資産運用とアンティークコイン投資の詳しい比較については下記の記事もチェックしてください。
アンティークコイン投資の始め方
アンティークコイン投資の概要と価格推移などの現状について把握したところで、具体的な始め方について解説します。
- 予算や期限を決める
- 信頼できるコイン業者を見つける
それぞれ詳しく解説します。
予算や期限を決める
まず、コインを購入するための予算を決めましょう。
株式などの他の投資で考えるなら、投資額と投資期間を決めるということです。
投資額はいくらでも問題はなく、高い予算を設定すれば希少価値の高いコインを購入しやすくなりますが、余剰資金の範囲内で決めることが重要になります。
アンティークコインにおける希少価値の高いコインは、数百万円から数千万円をするコインも多く存在しますが、数十万円や数万円から購入できるコインもあるため、自身の保有する資産に合わせて設定することが重要です。
また、投資期間は最低でも10年以上保有する前提で考えたいところであり、老後の資産形成などを目的に長期的に保有するのがおすすめになります。
信頼できるコイン業者を見つける
アンティークコイン投資も、株式投資において銘柄選びが重要であるように、投資するコインを選ぶことが重要です。
しかし、アンティークコイン投資初心者で知識のない方が独力で投資するコインを選ぶのは非常に難しいです。
アンティークコインに関する知識がなければ、オークションなどでコインを見かけてもそのコインが相場に沿った価格で販売されているかどうかが分かりません。
コインの真贋を見分けることもできないので、最悪の場合は偽物を掴まされる可能性もあります。
アンティークコインの世界は非常に深く、少し勉強をしただけでは上記のリスクを避けることは難しいです。
それでもアンティークコイン投資を始めるハードルが低く、初心者でも始めやすい理由は投資に適したコイン取扱業者があるからです。
信頼できるコイン取扱業者は、個人が出品できるオークションサイトとは異なり外国貨幣評価書、オークションログなどを基に相場に沿った価格設定をしているためコインを割高で購入することはありません。
また、万が一にもコインが偽物であった場合も、永久買戻し保証を付いているため、安心して購入できます。
このようなコイン取扱業者でアンティークコイン投資に特化している場所は「コインライブラリー・プリンシパル」があり、アンティークコイン投資初心者の方にも懇切丁寧に購入から売却までサポートします。
アンティークコイン投資におけるコインの選び方
投資額と投資期間、アンティークコインを購入する業者を決めたら、次は具体的なコインの選び方についても確認しましょう。
アンティークコインに投資をするなら一般的に次の選び方を意識して、コインを探すのがおすすめになります。
- グレードを意識する
- 希少性を考える
- 人気や需要も考慮する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
グレードを意識する
アンティークコインには、鑑定会社による格付であるグレードが存在します。
グレードはコインの状態を表しており、新品に近いほど高いグレードが付けられます。
状態のいいコインはより価値が高まりやすいため、コインの価値を証明したい収集家や、売買するコインは基本的に鑑定会社で鑑定してもらうのがステータスともいえる状況です。
代表的なコイン鑑定会社には、アメリカのPCGSとNGCがあります。
特にPCGSはコインを1～70までの段階で評価しており、グレードが非常に細かく、営利目的ではない第三者鑑定機関で公平さがあることから業界内でも信頼性が高いです。
PCGSのグレード評価について簡単にまとめました。
| PCGSのグレード | コインの状態 |
| PF/MS 65～70 | 完全未使用 |
| MS 62～64 | 未使用 |
| AU 58～MS 61 | 準未使用 |
| XF 50～AU 55 | 極美品 |
| VF 35～XF 45 | 美品 |
| F 15～VF 30 | 並品 |
| G 4～F 12 | 劣品 |
PCGSのグレードは非常に厳しく、 極美品のコインをコイン収集家が見ても未使用のコインと勘違いすることもあるほどです。
しかし、この厳しい格付の仕組みの中で完全未使用の評価を得たコインの状態は信頼できます。
コインを選ぶなら鑑定会社のグレードを意識することが重要です。
希少性を考える
価値が高まりやすいコインは、状態がよく希少価値が高い商品になります。
コインの希少価値は、購入しようとしているコインが世界に後何枚あるのかで決まります。
つまり、現存枚数が少ないほど希少価値は高まるということです。
コインの現存枚数を計るなら発行枚数に着目するのがおすすめであり、元の発行枚数が少ないほど希少性は高まりやすくなります。
一方で、アンティークコインは歴史的な背景によって溶解されている場合もあり、流通用に発行された貨幣は摩耗して状態のいいコインが減少していることから状態のいいコインの現存枚数が少なくなっていることがあります。
そして、コインの現存数はアンティークコインであれば増えることがないため、時間が経つほど少なくなるので、古いコインで状態のよいものの価値が高まりやすいということです。
発行枚数から現存枚数をある程度予想することが希少価値を判断する方法になりますが、PCGSなどで鑑定された同種のコインの枚数からも推測できます。
人気や需要も考慮する
コインの人気や需要もコインの価値を高める要素の1つではあります。
グレードや希少性がコインの価値において人気や需要よりも重要であることは間違いありませんが、アンティークコインなど実物の資産を売却するにあたって問題になるのは買い手を見つけることです。
コインの価値が高まっても、買い手が見つからなければ現金化はできません。
しかし、人気のコインであれば、売却先は見つかりやすいので、買い手が見つからないという事態を避けられます。
人気コインの特徴は下記の通りです。
- デザインが美しく芸術性が高い
- シリーズが少なくコンプリートしやすい
- 有名な偉人や動物などが描かれ親しみやすいテーマである
上記のような特徴を持ったコインは需要が大きいため、業者でも品切れしやすい代わりに購入できると現金化したい時期に売却しやすくなります。
アンティークコインのおすすめ銘柄について知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
アンティークコイン投資のおすすめ銘柄と高額コインの値上がり事例
アンティークコイン投資に失敗する人の特徴
ここまでの解説を聞いて、自分もアンティークコイン投資を始められるのではないかと考えた方も多いことでしょう。
しかし、失敗する人もいると聞くと安易に手を出せないかもしれません。
アンティークコイン投資で失敗する人は共通した3つの特徴があるため、この特徴を学べば失敗のリスクを大きく軽減できます。
- コインを相場より高値で購入してしまう
- 短期での利益に期待してしまう
- 売却の方法を考えていない
それぞれ詳しく解説します。
アンティークコイン投資で失敗する人の特徴や共通点について詳しく知りたい方はこちらの記事もチェックしてください。
アンティークコイン投資で失敗する人の共通点は？ 成功するためのポイントも紹介
コインを相場より高値で購入してしまう
アンティークコインの価値は外国貨幣評価書や、オークションログなどを参考に算出され、信頼できるコイン業者であれば算出した価格を基にでコインを販売しています。
しかし、個人が簡単に出品できるオークションサイトでは、必ずしも相場に沿った価格でコインが販売されていないことも。
コインを相場より高値で購入してしまうと投資に失敗しやすくなります。
例えば、毎年平均で10%の成長が見込める500万円の価値があるコインを730万円で購入したとします。
このとき購入価格の730万円にコインの価値が追い付き、利益が出るまでの過程をまとめました。
| 初年度 | 2年目 | 3年目 | 4年目 | 5年目 | |
| コインの価値 | 500万円 | 550万円 | 605万円 | 665万円 | 732万円 |
| 損益 | －230万円 | －180万円 | －125万円 | －65万円 | 2万円 |
| 本来の利益 | 0円 | 50万円 | 105万円 | 165万円 | 232万円 |
初年度の時点で損失は230万円になり、5年目でようやく利益が生まれる計算です。
もし、相場に沿った価格でコインを購入できていれば、同年には232万円の利益をすでに得られることになります。
上記のケースでは5年で損益が逆転しますが、購入した価格が相場よりもさらに高いケースや、成長性の低いコインであれば10年、20年以上投資しなければマイナスのままということも考えられます。
相場よりも高くコインを購入してしまうことは、アンティークコイン投資において最も大きい失敗の原因であるため、適切な価格でコインを購入することが重要な投資方法であることが分かるでしょう。
アンティークコイン投資にはいくつか詐欺の報告もあります。このような詐欺の被害を未然に防ぐために手口と回避方法知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
短期での利益に期待してしまう
アンティークコイン投資は、株式や仮想通貨といった資産のように短期間で価値が大きく上昇することは考えにくい投資対象です。
長期的に保有して、コインの資産価値の成長を楽しむ投資方法であるため、短期での利益を期待する人には向いていません。
短期を前提にアンティークコインを取引しようとすれば失敗しやすくなるので、アンティークコイン投資は長期を前提に計画して行うべきです。
また、5年未満の短期での保有で得た利益は短期譲渡所得にあたり、5年以上の保有で得る長期譲渡所得と比較すると納税の際に不利になることもあります。
アンティークコイン投資の税金について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
アンティークコイン投資の税金とは？ 購入・売却・相続にかかる税金
売却の方法を考えていない
コインを相場に沿った価格で購入し、長期的に保有を続けて資産価値が高まり、そろそろ売却したいと考えたとき、売却方法を考えていない場合は現金に換えられません。
アンティークコインは株式などの伝統的な資産とは異なり、証券会社などで買い手と売り手を繋ぎ日常的に売買が成立する環境は整っていないことがデメリットとして挙げられます。
よって、売却にはある程度時間を要することを理解した上で、購入する前に売却の方法も考えておきたいところです。
一番簡単な方法は、コインを購入した業者に買取を依頼することです。
仮に現在コインを保有していて、売却先を探す場合も信頼できるコイン業者を見つけて買取を依頼することが重要になります。
当サイト「コインライブラリー・プリンシパル」では、コインの買取にも対応しており、当サイトで購入したコインはもちろん、他の場所で購入したコインの鑑定から売却まで受け付けています。
アンティークコインの売却に不安がある方はこちらの記事をチェックしてください。
アンティークコインが売れない理由とは？ 儲からない人の特徴も解説
初心者必見！アンティークコイン投資に関するよくある質問
最後に、アンティークコイン投資初心者によくある質問をまとめました。
- 投資を始めるためのコイン業者の探し方について知りたい
- 投資先の候補になるアンティークコインの種類を教えてほしい
それぞれ詳しく解説します。
投資を始めるためのコイン業者の探し方について知りたい
アンティークコインの取扱業者は国内にも多く存在しています。
古物商許可証を取得している業者であることを前提に、コイン価格の算出の基準を明らかにしており、永久買戻し保証を付けることで偽物を販売する気がない透明性の高い業者がおすすめになります。
コイン業者の中にはアンティークコイン投資に関する知識を持っていない業者も多いので、投資を始める目的でコインを購入するならノウハウのある業者を選ぶことも重要です。
アンティークコイン投資に関する知識のある業者であれば、コインのことだけでなく投資についても相談できるメリットがあります。
当サイト「コインライブラリー・プリンシパル」は、アンティークコイン投資に関する知識も持った担当者がコイン選びから投資まで懇切丁寧にサポートいたします。
投資先の候補になるアンティークコインの種類を教えてほしい
具体的にどのようなアンティークコインがあるのか気になる方も多いことでしょう。
イギリス王室のコインや、ナポレオン一族のコインなどが有名なテーマとして知られています。
人物が描かれたコインだけではなく、キャットコインと呼ばれる猫が描かれた動物のコインでも希少価値が高く人気のコインが存在します。
国、人物、動物、アンティークコインのテーマはさまざま存在しているので、投資するなら好きなデザインのコインを選んで購入したい方にもお気に入りの1枚が見つかるはずです。
コインライブラリー・プリンシパルではコインに関する特集記事も公開していますので、どのようなコインがあるのか見ていきましょう。
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まとめ
アンティークコイン投資の入門に必要な知識を解説しましたが、始め方や選び方を含めて具体的に投資を始めるビジョンが掴めたのではないかと思います。
アンティークコイン初心者の方は、投資対象となるコインを探すよりも前に信頼できるコイン業者を見つけることが入門の第一歩です。
「コインライブラリー・プリンシパル」からアンティークコイン投資を始めるなら、初心者の方も気軽に相談できる環境が整っているので、まずはこちらのページからお問い合わせください。
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