アンティークコインは今後が期待できる資産として、富裕層を中心に投資対象としても注目されています。
インフレ対策などの資産防衛になるだけでなく、アンティークコイン市場は長期的に右肩上がりに成長していることが、今後が期待できる理由です。
一部のコインは高額落札や、そのデザインの美麗さにより、知名度を高めており、今後の価値の上昇が期待されています。
この記事では、アンティークコインの今後が期待できる理由と今後が期待できるアンティークコインを紹介します。
アンティークコインは資産としても注目されている
アンティークコインは、一般的に100年以上前に発行された金貨や銀貨などのコインのことを指し、世界中で収集の対象になっています。
絵画などの美術品や、スポーツカーなどの一定数のコレクターがいる実物資産は、金融資産とは異なり、インフレに強いことから資産運用の手段としても注目されることがあります。
その中でもアンティークコインは、持ち運びがしやすく、今後も価値の上昇が期待できる性質を持っていることから、海外の富裕層の間でコレクション品の中でも資産防衛において優れているという評価を受けました。
長期的なコインの保有を前提としたアンティークコイン投資は、日本では馴染みのない投資方法かもしれませんが、世界では大きな注目を集めている投資方法です。
アンティークコイン投資について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
アンティークコイン投資とは? 3つのメリット・デメリットを解説
アンティークコインの今後が期待できる理由
アンティークコインの今後が期待できる理由は3つあります。
- 価値が安定している
- 減ることはあっても増えることはない性質
- 市場は右肩上がりの成長を続けている
それぞれ詳しく見ていきましょう。
価値が安定している
アンティークコインの価値は、株や、仮想通貨などの資産とは異なり安定しています。
短期的に大きく値上がりすることはありませんが、価値が安定していることから値崩れすることは考えにくい資産になります。
なぜなら、アンティークコインは一定の希少性を持っており、世界中にコレクターがいることから需要があるため、価値が安定しやすいからです。
実物資産であるため、インフレにも強いので、資産防衛の手段としても期待できます。
インフレ対策となる資産について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
インフレ対策となる資産の3つの特徴とは? 資産を守る投資対象も紹介
減ることはあっても増えることはない性質
アンティークコインは、減ることはあっても増えることはない性質を持っています。
なぜなら、アンティークコインは過去に発行されたコインであるため、新たに発行されて増えることはないからです。
そのため、時を重ねるごとにその希少性は高まり、価値の成長が期待できます。
長く保有するほど価値の成長が期待できる性質は、長期の資産運用との相性も良いです。
市場は右肩上がりの成長を続けている
アンティークコインの今後を判断するにあたって参考となるデータを紹介します。
画像引用:Stanley Gibbons
上記のデータは、イギリスにおける代表的な資産である金(GOLD)、不動産(uk property)、株(FTSE)とアンティークコインの成長率を比較したものです。
短期で比較すると株式・不動産のほうが高い成長率となっていますが、長期的に比較するとアンティークコインのほうが成長率が高く、右肩上がりに上昇していることが分かります。
こちらのデータからも長期を前提とする資産運用であれば、伝統的な資産を運用するよりもアンティークコインに投資したほうが安定性が高く、高い成長が期待できます。
代表的な資産運用とアンティークコイン投資の比較についてはこちらの記事をチェックしてください。
今後が期待できるアンティークコインについて
話題性があり、今後の価値の上昇が期待できるアンティークコインを一部紹介します。
- ウナとライオン 5ポンド金貨
- セントゴーデンス金貨(ダブルイーグル金貨) ウルトラハイリリーフ
- パナマパシフィック 50ドル金貨(八角形)
アンティークコイン投資のおすすめ銘柄についてはこちらの記事で紹介しています。
アンティークコイン投資のおすすめ銘柄と高額コインの値上がり事例
ウナとライオン 5ポンド金貨
概要 | 内容 |
発行国 | イギリス |
発行年 | 1839年 |
額面 | 5ポンド |
直径 | 36mm |
重量 | 39.94g |
発行枚数 | 400枚 |
ウナとライオンは、世界で最も美しい金貨と呼び声も高く、アンティークコインの収集家だけでなく、投資家においても高い注目を集めているコインになります。
1億円にも届く高額落札事例が注目されるだけでなく、2019年にはリメイクという形でロイヤル・ミントから新たにウナとライオンが数量限定で発行されましたが、わずか半年の間で大きな値上がりを見せました。
コレクター・投資家を問わず注目を集めている人気コインのウナとライオンは、代表的な今後が期待できるアンティークコインといえるでしょう。
イギリス王室の歴史とアンティークコイン14選! レアな金貨・銀貨をご紹介
セントゴーデンス金貨(ダブルイーグル金貨) ウルトラハイリリーフ
概要 | 内容 |
発行国 | アメリカ |
発行年 | 2009年 |
額面 | 20ドル |
グレード | MS70 |
直径 | 27mm |
重量 | 31.1g |
品位 | 0.999 |
発行枚数 | 114,427枚 |
状態 | FDC(完全未使用) |
「世界で最も美しい⾦貨を製造せよ」という指示のもと、彫刻家のオーガスタス・セント=ゴーデンズ氏がデザインしたことにより、セントゴーデンス金貨、またはダブルイーグル金貨と呼ばれています。
幻と呼ばれる1933年製のセントゴーデンス金貨は、約20億円で落札され、アンティークコイン市場における最高落札額を更新しました。
ウルトラハイリリーフは2009年に限定で発行され、当時の進歩した技術をもとにコインをリメイクしたものであり、1933年製よりも希少性は大きく落ちますが、多くのコレクターや投資家にも購入しやすくなった人気の金貨です。
アンティークコインの高額落札ランキングについてはこちらの記事で紹介しています。
アンティークコインの高額落札ランキング 高価な価値を持つコインを紹介
パナマパシフィック 50ドル金貨(八角形)
概要 | 内容 |
発行国 | アメリカ |
発行年 | 1915年 |
額面 | 50ドル |
デザイナー | Robert Aitken |
表面 | 女神ミネルヴァの左向き肖像 |
刻印(表面) | IN GOD WE TRUST(我々は神を信じる) |
裏面 | 松の枝に止まったフクロウ |
刻印(裏面) | E PLURIBUS UNUM(多州から成る統一国家) |
グレード | MS63 |
直径 | 45mm |
重量 | 83.59g |
品位 | 金90% 銅10% |
発行枚数 | 645枚 |
状態 | UNC+(未使用) |
パナマパシフィック金貨は、1915年に開催されたパナマ・太平洋万国博覧会の記念に発行された八角形の形を持つ珍しい限定金貨です。
こちらの金貨は、当時、公募によって購入者を募りましたが、購入者が規定の人数まで集まらなかったため、余った金貨はすべて溶解されてしまったことから、希少性が高まり、現在では高い価値を持つようになりました。
一時期は、オークションに出品され注目を集めていましたが、近年ではオークションに出品されることも珍しいほど、希少性が高まっています。
パナマパシフィック金貨について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
アンティークコインの今後に関するよくある質問
アンティークコインの今後に関するよくある質問をまとめました。
- アンティークコイン投資とはなんですか?
- 今後が期待できるアンティークコインを購入する方法は?
それぞれ詳しく見ていきましょう。
アンティークコイン投資とはなんですか?
アンティークコインの今後の価値の高まりに期待して、コインを保有するだけの投資方法です。
コインの状態を保って保有し続ける以外に保有中にすることはないので、手間もかかりません。
アンティークコインの購入先によっては、コインの保管も店が行ってくれる場合もあります。
ただし、投資を成功させるためには、アンティークコインの選び方が重要になります。
今後が期待できるアンティークコインを購入する方法は?
今後が期待できるアンティークコインを購入したい方は、コイン専門店を利用して購入することをおすすめします。
当サイト「コインライブラリー・プリンシパル」は、アンティークコイン投資を含むさまざまな購入目的に合わせたコインを取り扱っています。
アンティークコインの購入目的を相談すれば、ご自身に適したコインが見つかりやすくなるでしょう。
購入したコインの保管が心配な方は、当店でお預かりすることもできるので、保有にも心配がありません。
また、当サイトはコインの買取も受け付けているので、投資における出口戦略も確保することができます。
まとめ
アンティークコインの今後が期待できる理由を紹介しましたが、長期の資産形成を考えている方に、アンティークコイン投資はおすすめです。
インフレから資産を守りたい方や、老後の資産形成を考えている人にアンティークコイン投資は向いています。
資産形成を考えるなら伝統的な資産だけでなく、「美しいコインを鑑賞しながら、時の流れとともに価値の上昇を見守る」新しいコンセプトを持った資産形成であるアンティークコインにも注目してみましょう。
アンティークコインの購入方法についてはこちらの記事で紹介しています。