マリア・レティツィア・ボナパルトは、ナポレオン1世の母親であり、ナポレオンを含む8人の子供たちを育てています。
名誉と約束を重んじ、人の道を踏み外すことがないようにナポレオンに教えたマリアはナポレオンの原点であり、彼が成功する上で欠かすことができない人物であったといえるでしょう。
この記事では、マリア・レティツィア・ボナパルトのアンティークコインについて解説し、生い立ちと歴史を解説します。
マリア・レティツィア・ボナパルトの生い立ちと歴史
Robert Lefèvreによる肖像
配偶者 | シャルル・ボナパルト |
王朝 | ボナパルト朝 |
家名 | ボナパルト家 |
子供 | ジョセフ・ボナパルト |
ナポレオン・ボナパルト | |
リュシアン・ボナパルト | |
エリザ・ボナパルト | |
ルイ・ボナパルト | |
ポーリーヌ・ボナパルト | |
カロリーヌ・ボナパルト | |
ジェローム・ボナパルト |
マリア・レティツィア・ボナパルトはナポレオンを含む8人の子供の母親であり、後にフランス皇太后となった人物です。
マリア・レティツィアの生い立ちと歴史を3つの章に分けて解説します。
- イタリア貴族のシャルルとの結婚で12人の子供が生まれる
- ナポレオンが皇帝となり皇太后の称号を得る
- ローマに亡命し、86歳で老衰のため死去
イタリア貴族のシャルルとの結婚で12人の子供が生まれる
1750年、マリア・レティツィアはジェノヴァ共和国の大尉であるジョヴァンニ・ジェロニモ・ラモリノの子供としてコルシカ島のアジャクシオに生まれます。
マリアは14歳でシャルル・マリ・ボナパルトと結婚し、12人の子供を儲け、最終的に8人が成長します。
コルシカ独立戦争では、女性でありながら兵士として参加しました。
夫のシャルルは38歳で死去しましたが、その後もマリアは再婚することはなく、一人の母として子供たちを見守ります。
ナポレオンの原点となる母マリアの教育
嘘を吐いたり、人として姑息な真似をナポレオンがしたときは容赦なく罰を与えました。
厳しく躾けるだけでなく、ナポレオンが軍隊から追い出されかけたときには母として寄り添い、「不運に負けないことはなによりも立派で高貴であり、不運はかえって幸福につながる」と励まします。
ナポレオンも母のことを尊敬しており、成し遂げたすべては母がいたからこそ成せたことであると語っています。
ナポレオンが皇帝となり皇太后の称号を得る
マリアの息子であるナポレオンはフランス軍で戦果を上げて英雄となり、ついには皇帝の座に上り詰めました。
マリアはナポレオンが皇帝になることに最後まで反対しており、皇太后となりますが1804年の戴冠式には出席しなかったといわれています。
また、皇太后になっても倹約し、他の子どもたちが贅沢することを咎めながら質素な生活を心掛けたようです。
皇太后の生活では貯蓄を優先していましたが、これはナポレオンの天下が長くは続かないことを見抜いていたのかもしれません。
マリアの不安は現実となり、1814年にライプツィヒの戦いに敗北したことでナポレオンは失脚し、エルバ島に島流しにされます。
母マリアは真っ先にナポレオンの元に駆け付け、皇太后の生活で蓄えた貯蓄を息子に渡しました。
ローマに亡命し、86歳で老衰のため死去
百日天下でフランスに戻るもののナポレオンはセントヘレナ島に島流しにされたまま1821年に51歳で死亡します。
しかし、母マリア・レティツィアはローマに亡命し、弟のジョゼフ・フェッシュと暮らし、ナポレオンが死亡してから10年以上経った1836年に86歳まで生きて老衰で亡くなりました。
皇太后という立場になっても名誉・誇り・約束を重んじ、人としての道を踏み外すことはけっしてなく、ナポレオンが失脚し悪名が広がり、兄妹や親族すらも見捨てる中で、マリアはナポレオンの母であることを捨てませんでした。
皇帝になってからもナポレオンは母から説教を受けることがありましたが、ナポレオンは「余は皇帝なるぞ!」と言い返すと、マリアは「私はその皇帝の母なるぞ!」と負けじと言い返したことからもマリアの自分を曲げない性格が伺えます。
マリア・レティツィア・ボナパルトのアンティークコイン
ナポレオンの原点となった人物であり、その誇り高き生き方から現代でも多くの人が賞賛する女性であるといえるでしょう。
しかし、マリア・レティツィア・ボナパルトの資産価値のあるアンティークコインは存在しません。
その性格から自身の肖像を彫った貨幣や記念メダルを発行するといっても断った可能性も考えられます。
ナポレオン一族のコインを集めているなら非常に残念ですが、マリアの息子や娘である他のナポレオン一族のコインなどに収集の対象を切り替えることをおすすめします。
マリア・レティツィア・ボナパルトのアンティークコインでよくある質問
それでは、マリア・レティツィア・ボナパルトのアンティークコインでよくある質問をまとめました。
- マリア・レティツィアのコインを買うには?
- ナポレオン一族のコインの買取を依頼したい
それぞれ詳しく解説します。
マリア・レティツィアのコインを買うには?
先ほどの項目でも解説しましたが、マリア・レティツィアの資産価値のあるアンティークコインは存在しません。
マリアの息子や娘たちはナポレオン以外にも周辺諸国の王になっているため、ナポレオン一族のコインとしてコレクターの収集対象となっています。
ナポレオン一族のコインを購入するなら当サイト「コインライブラリー・プリンシパル」でも取り扱いがありますので、欲しいコインがあるかどうか確認してみましょう。
ナポレオン一族のコインの買取を依頼したい
ナポレオン一族のコインをお持ちの方で買取を検討している方も当サイトに依頼できます。
鑑定から現金化まで丁寧にサポートした上で、高価買取を実施中です。
また、お手持ちのアンティークコインを当サイトに出品できるので興味のある方はこちらのページまでお問い合わせください。
まとめ
ナポレオン一族の母であるマリア・レティツィア・ボナパルトのその気高き生き方は、後世においても多くの人が感銘を受けました。
マリアを含めたナポレオン一族の歴史を知り、ナポレオン一族のコイン収集をより楽しんでください。