ホーム コラム コイン特集 カンガルー金貨の人気のデザイン一覧! 価格や特徴について詳しく解説

  • コイン特集

公開日 2024.4.1更新日 2024.4.2

カンガルー金貨の人気のデザイン一覧! 価格や特徴について詳しく解説

カンガルー金貨

カンガルー金貨は、オーストラリアで発行されている人気の地金型金貨であり、かつてはナゲット金貨と呼ばれていました。

オーストラリアの固有種であるカンガルーは海外でも愛されている動物であり、カンガルー金貨は毎年デザインが変わることも知られています。

世界三大金貨の一つとして高い知名度を持っており、動物コインに興味がある方や、金貨への投資に興味があるなら知っておきたい金貨です。

この記事では、カンガルー金貨についてその価値や特徴、人気のデザインを紹介します。

オーストラリアの地金型金貨「カンガルー金貨」とは?

オーストラリアの地金型金貨「カンガルー金貨」とは?

カンガルー金貨は、オーストラリアで発行されている地金型金貨です。

オーストラリアの固有種であるカンガルーは、お腹の袋で子どもを育てることで知られており、世界中で人気の動物になります。

カンガルーに限らずオーストラリアはコアラなどの特有の固有種が多い自然環境を持っていることから、固有種の中でも人気の高いカンガルーはオーストラリアを象徴する金貨として相応しいといえるでしょう。

その国の固有種の動物を地金型金貨にする例は、中国のパンダ金貨や、マン島のキャット金貨(マンキャット)が挙げられます。

また、カンガルー金貨は、カンガルーが描かれている金貨であるにもかかわらず、ナゲット金貨と呼ばれることがあります。

ナゲット金貨と呼ばれる理由は、1986年~1989年にオーストラリアで発行された初期の地金型金貨のデザインが、ナゲットと呼ばれる自然金塊であったからです。

カンガルーが描かれるようになってからは毎年デザインが変わっていることは知られていますが、実はナゲット金貨もデザインが多少異なっています。

ナゲット金貨 ①ナゲット金貨 ②

上記は年度の異なるナゲット金貨ですが、金塊のデザインが多少異なっていることがわかります。

かつて発行されたナゲット金貨もコレクターの間ではデザインが異なることからコレクションの対象となっているようです。

カンガルー金貨の価格や特徴

カンガルー金貨の価値や特徴

カンガルー金貨の価格を決めるポイントや特徴について解説します。

  • 基本的には金価格に連動した価値
  • 複数の重量・サイズが販売されている
  • 毎年デザインが変化する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

基本的には金価格に連動した価値

カンガルー金貨は、地金型金貨であるため、基本的には金価格に連動した価値になります。

金価格は1日に1度発表されており、日本では1gを基準に何円であるかが発表されます。

1オンスのカンガルー金貨は31.1gであるため、金1gあたり1万円の価値があると仮定すると、31万1,000円の価値があると計算可能です。

実際の購入金額やプレミアや手数料を加味するため、単純な金価格の概算より高くなります。

複数の重量・サイズが販売されている

カンガルー金貨は以下の重量・サイズで複数のタイプのコインが販売されています。

種類(オンス) 直径 x 厚さ 重量
1oz 32mm x 2.95mm 31.1g
1/2oz 25mm x 2.50mm 15.5g
1/4oz 20mm x 2.30mm 7.7g
1/10oz 16mm x 1.80mm 3.1g

日本では上記の4種類になりますが、オーストラリアでは1/20ozのカンガルー金貨も販売されているようです。

重量が変わることから金価格の概算も変わるため、サイズの種類によって価値が大きく変動します。

毎年デザインが変化する

カンガルー金貨は、毎年デザインが変わるため、コレクション需要のある金貨です。

コレクション需要があるということは、カンガルー金貨の中でも珍しいデザインの種類は金価格以上の価値を持つことがあります。

できる限り古い年代の入手が難しいカンガルー金貨ほど、コレクター向けの需要となるプレミア価値が高くなりやすいです。

カンガルー金貨の人気デザイン一覧

カンガルー金貨の人気デザインを一覧形式で紹介します。

  • カンガルー金貨 2024年
  • カンガルー金貨 2023年
  • カンガルー金貨 2022年
  • カンガルー金貨 1994年
  • カンガルー金貨 1990年

カンガルー金貨 2024年

画像引用:三菱マテリアル

概要 内容
発行 オーストラリア
発行年 2024年
額面 100ドル
直径 32mm
重量 31.1g
品位 999/1000金

2024年のデザインは、2022年9月に即位したチャールズ3世の肖像が描かれた初めてのカンガルー金貨になります。

カンガルー金貨の発行開始から変わらなかったイギリス国王の君主が変わった歴史的なコインです。

チャールズ3世の皇太子時代の金貨はこちらの記事で紹介しています。

チャールズ皇太子のおすすめ金貨3選!ダイアナとの結婚を含めた歴史

カンガルー金貨 2023年

画像引用:三菱マテリアル

概要 内容
発行 オーストラリア
発行年 2023年
額面 100ドル
直径 32mm
重量 31.1g
品位 999/1000金

2023年は、2022年に崩御したエリザベス2世を追悼するカンガルー金貨となりました。

1952-2022とエリザベス2世の在位期間が刻印されている特別な仕様のカンガルー金貨です。

エリザベス2世のコインについてはこちらの記事で紹介しています。

エリザベス2世の記念コインを5つ紹介! 誕生から60年以上に渡る治世について

カンガルー金貨 2022年

画像引用:三菱マテリアル

概要 内容
発行 オーストラリア
発行年 2022年
額面 100ドル
直径 32mm
重量 31.1g
品位 999/1000金

近年で発行されたカンガルー金貨でも代表的なデザインであり、知名度が高いコインとなっています。

2023年の追悼デザインと比較するとエリザベス2世の肖像が異なることがわかることでしょう。

カンガルー金貨 1994年

概要 内容
発行 オーストラリア
発行年 1994年
額面 15ドル
直径 16mm
重量 3.1g
品位 999/1000金

1994年に発行され現在では希少性があるカンガルー金貨であり、プレミア価値が付きやすいデザインです。

エリザベス2世の肖像は第3肖像が使用されており、時代を感じられます。

カンガルー金貨 1990年

概要 内容
発行 オーストラリア
発行年 1991年
額面 15ドル
直径 16mm
重量 3.1g
品位 999/1000金

ナゲット金貨が1989年まで発行されていたことから、こちらのコインは最初のカンガルー金貨のデザインになります。

最初に発行された金貨であることから希少性が高く、入手が困難なコインです。

カンガルー金貨に関するよくある質問

コインライブラリー・プリンシパル

カンガルー金貨に関するよくある質問をまとめました。

  • カンガルー金貨はどこで買える?
  • カンガルー金貨の偽物を見分けるには?
  • カンガルー金貨を高く売るには?

それぞれ詳しく見ていきましょう。

カンガルー金貨はどこで買える?

カンガルー金貨は、日本では三菱マテリアルが販売しています。

近年に発行されたカンガルー金貨が欲しい場合は、素性のわからない販売元を頼るのではなく、信頼性の高い販売元から購入することをおすすめします。

一方で1990年代に流通した珍しいカンガルー金貨を入手したい場合は、コイン専門店から探してみましょう。

カンガルー金貨の偽物を見分けるには?

カンガルー金貨は人気の金貨であることから、偽物のコインも確認されています。

スラブと呼ばれるプラスチックケースで厳重に保管された状態で販売されるカンガルー金貨ですが、スラブ自体の偽造が行われた例もあります。

金貨に対する知識がない場合は、見分けることが困難であるため、信頼できる販売元から購入することでリスクを減らしましょう。

偽物は金ではなく銅やニッケルなどの安い素材で作られていることが多いため、重量を計ることができれば偽物と見分ける可能性があります。

カンガルー金貨を高く売るには?

カンガルー金貨は、地金型金貨であることから、金価格が安いときに購入して、高いときに売却することで高く売れます。

1990年代流通のプレミア価値が認められる可能性があるカンガルー金貨は、アンティークコインの専門店に買取依頼を検討しましょう。

まとめ

カンガルー金貨は、人気の動物であるカンガルーが描かれていることから地金型金貨の中でも人気の高いコインとなっています。

近年に発行されたカンガルー金貨に関してはアンティークコインのようなコレクション資産としての大きなプレミア価値は見込めませんが、毎年デザインが変わる性質から長期的に保有すれば価値が認められる可能性はあります。

基本的には、金価格に連動する価値を持つことから、金価格の動向に注視しながら購入を検討しましょう。

カンガルー金貨を購入・売却する

この記事の著者

アンティークコイン ジャーナル編集部

英国王室シリーズから古代コインまで、幅広い年代のコインの紹介だけではなく、試鋳貨、造幣局による違い、彫刻家、リストライク、などアンティークコインの魅力や楽しめる知識をフラットに情報提供している。編集長は、英国王室コインと、動物コインシリーズが好き。

アンティークコイン ジャーナル編集部

関連コラム

アーカイブ