イルカ(ドルフィン)金貨は、クリスチャン・ラッセンが描くイルカをモチーフにしたコインであり、キャット金貨と同様に人気の高い動物コインです。
地金型金貨として発行されていますが、人気の高さからアクセサリーとして加工されて販売されていることがあります。
デザインには複数のパターンがあり、コレクション需要も高い金貨であるため、将来的には価値の上昇も期待できるかもしれません。
この記事では、イルカ金貨について解説し、デザインのパターンについても紹介していきます。
イルカ/ドルフィン金貨とは?
イルカ(ドルフィン)金貨は、 クック諸島で発行される地金型金貨であり、マリンアートで知られる画家のクリスチャン・ラッセンがデザインしています。
クック諸島はニュージーランド王国の構成国のひとつであり、ジェームズ・クックが初めて発見した諸島であったことからこのように名づけられました。
ニュージーランドがイギリス連邦に加盟していることから、裏面にはイギリス王室の君主の肖像が描かれており、1990年代頃から発行されるようになりましたが、何度かデザインが変更されています。
イルカ金貨は地金型金貨であり、金価格に連動する性質を持ちますが、発行年によってデザインが異なる性質からコレクション需要のあるコインです。
金の含有率は99.99%の純金であり、K24(24金)であることから金としての価値に信頼性の高い金貨でもあります。
しかし、地金型金貨であってもカンガルー金貨、パンダ金貨、キャット金貨のように動物コインを中心に人気があるため、イルカ金貨も同様にアクセサリーとして加工して販売されるなどの需要を持ちます。
クック諸島のアンティークコインについてはこちらの記事で紹介しています。
クック諸島のアンティークコイン特集 おすすめの金貨・銀貨を紹介
イルカ/ドルフィン金貨の人気デザイン一覧
イルカ金貨の人気デザインを紹介します。
- クック諸島 エリザベス2世 イルカ 20ドル金貨 1995年
- クック諸島 エリザベス2世 イルカ 20ドル金貨 1998年
- クック諸島 エリザベス2世 イルカ 10ドル金貨 2002年
- クック諸島 エリザベス2世 イルカ 4ドル金貨 2015年
それぞれ詳しく見ていきましょう。
クック諸島 エリザベス2世 イルカ 20ドル金貨 1995年
概要 | 内容 |
発行 | クック諸島 |
発行年 | 1995年 |
額面 | 20ドル |
直径 | 33mm |
重量 | 6.22g |
品位 | 999/1000金 |
1995年の初期に発行されたイルカ金貨であり、1/5oz(オンス)の20ドル金貨となっています。
2匹のイルカが海深くに下降していく様子が描かれているデザインです。
エリザベス2世の肖像は、発行年が古いことから第3肖像となっています。
エリザベス2世のコインについてはこちらの記事で紹介しています。
エリザベス2世の記念コインを5つ紹介! 誕生から60年以上に渡る治世について
クック諸島 エリザベス2世 イルカ 20ドル金貨 1998年
概要 | 内容 |
発行 | クック諸島 |
発行年 | 1998年 |
額面 | 20ドル |
直径 | 22.9mm |
重量 | 6.22g |
品位 | 999/1000金 |
1998年に発行されたドルフィン金貨のタイプでは裏面の肖像に変化はありませんが、イルカのデザインが変化しています。
イルカは知性の高い動物として知られており、娯楽を求めて遊ぶ様子が時折確認されています。
海面に頭を向けるイルカが描かれており、こちらのイルカ金貨のデザインもどこか遊んでいるような印象を感じさせます。
クック諸島 エリザベス2世 イルカ 10ドル金貨 2002年
概要 | 内容 |
発行 | クック諸島 |
発行年 | 2002年 |
額面 | 10ドル |
直径 | 20mm |
重量 | 3.11g |
品位 | 999/1000金 |
2002年に発行された1/10oz金貨であり、イルカ金貨は複数の重さで発行されています。
左斜め前に泳ぐイルカと、前面のイルカの顔を見る後ろのイルカが描かれています。
クック諸島 エリザベス2世 イルカ 4ドル金貨 2015年
概要 | 内容 |
発行 | クック諸島 |
発行年 | 2015年 |
額面 | 4ドル |
直径 | 12mm |
重量 | 1.04g |
品位 | 999/1000金 |
2015年~2021年まで発行されていたイルカ金貨の中でもメジャーなデザインのコインです。
この時代ではエリザベス2世の肖像は、近年のコインを収集しているならなじみ深い第4肖像が使用されています。
クック諸島のイルカ/ドルフィン金貨の価値について
現在、クック諸島で発行されているイルカ金貨の価値は、発行年が新しいことから高騰していません。
金価格にほとんど連動した価格で取引されることが予想されます。
しかし、イルカ金貨は地金型金貨であるものの、発行枚数の少ない種類も多いため、将来的に価値が上昇する可能性があります。
収集を目的にイルカ金貨を入手する場合も、今後の価値上昇を期待して保有する場合も、現在は価値が高まっていないことから取引しやすい状況です。
金貨の価値についてはこちらの記事で紹介しています。
イルカ/ドルフィン金貨に関するよくある質問
イルカ/ドルフィン金貨に関するよくある質問をまとめました。
- イルカをデザインした金貨で希少性の高いコインを教えてください
- イルカ金貨はどこで売却できる?
それぞれ詳しく解説します。
イルカをデザインした金貨で希少性の高いコインを教えてください
イルカが好きでイルカが描かれたアンティークコインを知りたい方は、パナマパシフィック金貨をチェックしてみましょう。
パナマパシフィック金貨は、八角形タイプのデザインのみコインの周りにイルカが描かれた特別な金貨です。
1915年に発行されたこちらのアンティークコインは大変希少性が高く、価値を持つ金貨となっています。
八角形でイルカがデザインされているほうがコレクター人気が高く、アンティークコインの投資対象にも優れています。
パナマパシフィック金貨についてはこちらのページに詳細をまとめています。
イルカ金貨はどこで売却できる?
イルカ金貨は、当サイト「コインライブラリー・プリンシパル」を通して売却可能です。
当サイトでは、イルカ金貨など世界中の金貨の買取を受け付けており、イルカをデザインしたアンティークコインも含めて取り扱っています。
詳しくはこちらのページからお問い合わせお願いします。
まとめ
イルカ金貨は、キャット金貨やパンダ金貨と同様に、初心者からも人気が高い動物コインとなっています。
発行年が古いアンティークコインとは異なり現在の時点では価値が高まっていませんが、今後に期待される金貨といえるでしょう。
アンティークコインへの投資方法はこちらの記事で紹介しています。