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公開日 2022.9.20更新日 2024.4.9

金貨の人気ランキングTOP5 希少価値のあるコインもご紹介

金貨にはさまざまな種類があり、バラエティ豊かな図柄を持ったコインが発行されてきました。

金そのものが希少性の高い資産として有名であり、主に地金価格で取引される金貨ですが、金であること以外に希少性が認められればプレミア価格で取引される性質を持っています。

金貨は世界的にも需要があり、種類を問わずコレクターの収集対象となっていることが特徴です。

この記事では、世界的な人気を持つ金貨をランキング形式でご紹介し、希少価値が認められるコインについても解説していきます。

金貨に価値が付く理由

金貨に価値が付く理由

世界中で広く取引されている金貨ですが、価値が付く理由は主に3つあります。

  • 含有している金そのものの価値
  • 高い希少性を持っている
  • 世界的に需要がある

それぞれ詳しく解説します。

含有している金そのものの価値

金貨に含有している金そのものは地球に埋蔵されている総量が限られていることから価値を持ちます。

具体的には、1gあたり何円であるかを示す金価格が毎日発表されており、金価格に沿って金貨は主に取引されています。

金貨の多くは図柄の美しさなどで取引されるのではなく、含有している金そのものの価値で取引されることが多いです

金貨の投資価値についてはこちらの記事をチェックしてください。

金貨の投資価値とは?価格の推移と種類を一覧形式で紹介

高い希少性を持っている

金その物に希少性が認められていますが、なかには金であること以外に希少性が認められる金貨も存在します。

アンティークコインと呼ばれる100年以上前に発行され、現存数が少ない希少性の高い金貨や、発行年に関わらず枚数が少ないことから希少性が認められている金貨がその例です。

このような金貨は金価格に上乗せしてプレミア価格が付く形で取引されますが、高い希少性が認められているコインに限ります

世界的に需要がある

金貨は、コレクションや投資などさまざまな目的で収集されています。

コレクターの収集対象となる金貨は幅広く、アンティークコインのような収集対象になるコインだけでなく、本来は投資用に発行された金そのものの価値以外にないコインも含まれます。

投資用に発行された金価格により取引される金貨のことを地金型金貨と呼びますが、反対に投資家の間では地金型金貨ではなく、希少価値の高いアンティークコインが投資対象として認められているのです。

金貨はさまざまな目的で保有され、その種類も幅広いことから世界的に需要があり、高い人気を誇っています

金貨を購入する方法についてはこちらの記事をチェックしてください。

金貨のおすすめの購入先は? 目的別にどこで買えるかを解説!

金貨の人気ランキングTOP5

それでは、金貨の人気ランキングを発表していきますが、人気の基準は広く販売され、取引されていることを前提とします。

上位5位にランクインした金貨は下記の通りです。

  • 1位:ウィーン金貨
  • 2位:メイプルリーフ金貨
  • 3位:クルーガーランド金貨
  • 4位:イーグル金貨
  • 5位:カンガルー金貨

1位:ウィーン金貨

オーストリア ウィーン金貨

第1位は、音楽の都ウィーンらしいデザインで人気のオーストリアの地金型金貨であるウィーン・ハーモニー金貨(通称ウィーン金貨)です。

世界3大金貨の1つに数えられる金貨であるほど人気と知名度も高く、日本ではトップレベルで取引されています。

ホルン、ハープ、ビオラ、バイオリン、ファゴットがデザインされており、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会場の黄金の間のパイプオルガンも描かれてるのが特徴です。

オーストリア アンティークコインの歴史と価値【金貨・銀貨・銅貨7選】

2位:メイプルリーフ金貨

メイプルリーフ金貨

続けて第2位は、シンプルなデザインが特徴のメイプルリーフ金貨です。

ウィーン金貨と同様に世界三大金貨の1つに数えられており、根強い人気を誇っています。

メイプルリーフとはカナダを象徴するカエデの葉のことであり、裏面には金貨の収集においても大きなテーマとなっているエリザベス2世の肖像が描かれています。

カナダのアンティークコイン特集 おすすめの金貨・銀貨を紹介

3位:クルーガーランド金貨

クルーガーランド金貨

第3位は、南アフリカ共和国のクルーガーランド金貨であり、金本位制の時代に発行された実質的な地金型金貨を除いて、歴史上初めて作られた地金型金貨になります。

地金型金貨の市場を当時は独占していましたが、現在においてはウィーン金貨・メイプルリーフ金貨と比較すると日本ではあまり取引されていないようです。

クルーガーランド金貨を象徴する動物はスプリングボックであり、描かれている人物はトランスヴァール共和国の大統領ポール・クルーガーです。

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4位:イーグル金貨

イーグル金貨

アメリカを象徴する国獣である白頭鷲が描かれたイーグル金貨が第4位です。

アメリカでは他にもバッファロー金貨が地金型金貨として発行されており、投資用金貨のバリエーションが豊富であることが特徴になります。

2頭の白頭鷲自由の女神が描かれた美しいコインですが、発行年によってデザインが異なるのも特徴です。

イーグル金貨の価格を決めるポイントは? 種類を含めて詳しく解説

5位:カンガルー金貨

画像引用:https://www.mmc.co.jp/corporate/ja/news/press/2021/21-1124.html

カンガルー金貨は世界三大金貨の最後の1枚になりますが、他の金貨と比較して日本であまり取引されていない理由は貴金属店などの取り扱いが少なく流通していないことが考えられます。

実際には、カンガルーの図柄が毎年変わるなどのバラエティ豊かな金貨であり、コレクターからの人気が高いからです。

表面にはオーストラリアのみに生息する動物のカンガルーが描かれており、裏面にはエリザベス2世の肖像が描かれています。

カンガルー金貨の人気のデザイン一覧! 価格や特徴について詳しく解説

金貨の人気ランキングにアンティークコインが入らない理由

金貨の人気ランキングにアンティークコインが入らない理由

広く販売され、取引されていることを前提にした金貨の人気ランキングでは、アンティークコインはランクインできません。

なぜならアンティークコインは希少性の高さから取引されているので、地金型金貨のように枚数が多くあり、広く一般的に取引されていないからです

これは性質上の問題であるため、個人が出品できるオークションサイトなどで人気の金貨を探しても基本的にはここまで紹介した地金型金貨がヒットすることでしょう。

高い希少性が認められる金貨について知りたい方のために、今回はコインライブラリープリンシパル編集部が厳選した希少価値があり、入荷すればすぐに売り切れてしまうほどの人気がある金貨を3つ厳選して紹介します

希少価値があり人気もある金貨3選

それでは、編集部厳選の人気のある金貨を3つ紹介いたします。

  • ウナとライオン  5ポンド金貨 1839年
  • ナポレオン1世 20フラン金貨 1811年
  • マン島 1/5クラウン金貨 ペルシャ 1989年

それぞれ詳しく見ていきましょう

ウナとライオン  5ポンド金貨 1839年

ウナとライオン ヴィクトリア女王 5ポンド金貨 1839年

ウナとライオン ヴィクトリア女王 5ポンド金貨 1839年

概要 内容
発行国 イギリス
発行年 1839年
額面 5ポンド
直径 36mm
重量 39.94g
発行枚数 400枚

ウナとライオンは、世界で最も美しいコインと呼ばれ、オークションでの高額落札事例があることから、コレクター・投資家から人気を集めている金貨です。

このデザインを産んだのはロイヤルミントの主任彫刻師のウィリアム・ワイオンであり、ウナとライオンをはじめとして多くのコインが評価されてきました。

発行枚数は1837年~1839年の間にわずか400枚しか発行されていないことから、高い希少性を持っています。

人気と希少性を兼ね揃えた金貨を紹介するなら外すことができない1枚です。

ナポレオン1世 20フラン金貨 1811年

ナポレオン1世 20フラン金貨 1811年 ナポレオン1世 20フラン金貨 1811年

概要 内容
発行国 フランス
発行年 1811年
額面 20フラン
直径 21mm
重量 6g
発行枚数 3,705,489枚

英雄ナポレオンが描かれたこちらの金貨は、特別に希少性が高い金貨というわけではありませんが、その知名度の高さから入荷して即完売してしまうほどの人気を持っています。

肖像には2種類のタイプがあり、月桂冠を付けているものと付けていないものがありますが、コレクターの間では月桂冠が付いたこちらのタイプが人気のようです。

ナポレオン一族はアンティークコインの代表的な収集テーマにもなっていることから、ナポレオンが描かれた金貨も人気と一定の希少性を兼ね揃えているといえるでしょう。

ナポレオン一族の金貨を含めたおすすめアンティークコイン8選!

マン島 1/5クラウン金貨 ペルシャ 1989年

マン島 1/5クラウン金貨 ペルシャ猫 1989年

マン島 1/5クラウン金貨 ペルシャ 1989年

概要 内容
発行国 マン島
発行年 1989年
額面 1/5Crown
直径 22mm
重量 6.22g
品位 .999

マン島キャット金貨は、1988年~2012年まで発行されてきた毎年異なるネコが描かれたシリーズのことであり、男女問わず高い人気を誇る金貨となっています。

その高い人気からネックレスやペンダントに加工して販売されることも。

発行年によって発行枚数が異なり、発行枚数の少ない年は特年と呼ばれており、特年のコインは特に高い希少価値を持ちます。

マン島キャット金貨特集 初心者にも人気のコインを紹介

金貨に関するよくある質問

金貨に関するよくある質問をまとめました。

  • 金貨の種類について教えてください
  • 人気の高い金貨が購入できる場所は?

それぞれ詳しく見ていきましょう。

金貨の種類について教えてください

金貨の種類について教えてください

金貨は歴史上、数えることが難しいほど世界中で発行されているため、全種類を把握することは難しいです。

しかし、金貨は価値の付き方から分類するなら、大きく分けて地金型金貨と収集型金貨の2種類に分けられます。

地金型金貨は100%金価格で取引される金貨であり、購入して投資に利用するなら金投資の側面が強い金貨です。

一方で、希少性からプレミア価値が認められる収集型金貨は、長期的に高まる希少性に期待して保有できることから、アンティークコイン投資の対象になっています

人気の高い金貨が購入できる場所は?

コインライブラリー・プリンシパル

地金型金貨は、貴金属店やオンラインショップ、オークションなどで広く取引されています。

しかし、人気と高い希少性をあわせ持つ収集型金貨は上記の場所では取引できない場所もあり、素性の分からない個人からオークションなどで取引できたとしても信頼性に欠けるでしょう。

このような金貨を購入するなら、コイン専門店の利用がおすすめであり、当サイト「コインライブラリー・プリンシパル」では今回紹介した金貨の取扱実績があります。

また、金貨を購入するのではなく売却したい場合も当サイトのこちらのページからお申し込みいただくことで、迅速な現金化が可能です。

まとめ

人気の金貨をランキング形式で紹介しましたが、欲しい金貨は見つかりましたか?

コレクションを目的に金貨を集めるなら自身の予算と相談しながら好きな金貨を集めるのが一番ですが、アンティークコイン投資に興味がある方は金貨の性質を理解した上で収集することが重要です。

アンティークコイン投資について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。

アンティークコイン投資とは? 3つのメリット・デメリットを解説

金貨を購入・売却する

紹介したコイン

  • グレートブリテン(イギリス)

    イギリス ヴィクトリア(1837-1901) 5ポンド金貨 MDCCCXXXIX(1839) ウナとライオン レターエッヂ 発行枚数:400枚 Spink3851 Fr386 KM 両面の組み合わせ(メダルタイプ)

    SOLD OUT

    ー 円

  • フランス

    フランス ナポレオン1世 (1804-1814,1815) 20フラン金貨 1811A Gad1025 FR511 KM695.1 PCGS MS63 (UNC)

    SOLD OUT

    ー 円

  • マン島

    マン島 1/5クラウン金貨 1989 ペルシャ猫 KM254 FDC

    SOLD OUT
    マン島キャット金貨

    ー 円

この記事の著者

アンティークコイン ジャーナル編集部

英国王室シリーズから古代コインまで、幅広い年代のコインの紹介だけではなく、試鋳貨、造幣局による違い、彫刻家、リストライク、などアンティークコインの魅力や楽しめる知識をフラットに情報提供している。編集長は、英国王室コインと、動物コインシリーズが好き。

アンティークコイン ジャーナル編集部

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