カナダは主だったアンティークコインは思い浮かばないかもしれませんが、コイン収集家であれば多くの方が知っている地金型金貨のメイプルリーフ金貨は知っている方も多いことでしょう。
カナダはイギリス連邦の加盟国であるため、イギリス王室に関連するコインも発行されています。
イギリス王室のアンティークコインが好きな方であれば、カナダで発行されたコインにも目を通すのがおすすめです。
この記事では、カナダのおすすめの金貨・銀貨を紹介します。
カナダのアンティークコインについて
カナダは国として成立してからの歴史が浅く、植民地化の前はアメリカ系の先住民が居住していました。
そのためコインの歴史は浅く、発行されたコインのほとんどが発行年の新しいコインとなっています。
代表的な地金型金貨であるメイプルリーフ金貨が発行されたのも1979年のことであり近年のことです。
1763年にイギリス領となったカナダですが、その通貨はカナダドルの貨幣制度の導入が決まると米ドルと連携したものになりました。
しかし、イギリス連邦に加盟していることから、カナダドルの硬貨や、地金型金貨・銀貨にはイギリス王室の君主の肖像が描かれることとなります。
カナダのおすすめ金貨
カナダのおすすめ金貨・銀貨を紹介します。
- カナダ メイプルリーフ金貨 2011年
- カナダ ジョージ5世 10ドル金貨 1914年
- カナダ エリザベス2世 ジャック・カルティエ 1984年
カナダ メイプルリーフ金貨 2011年
概要 | 内容 |
発行国 | カナダ |
発行年 | 2011年 |
額面 | 10ドル |
直径 | 20mm |
重量 | 7.7758g(1/4oz) |
品位 | 金999/1000 |
カナダを代表する金貨であり、投資用に発行される純金の地金型金貨の代表的な種類の1つでもあるのが、こちらのメイプルリーフ金貨です。
カナダ王室造幣局発行する高い信頼性を持つこちらの金貨は、カナダを象徴するサトウカエデの葉が描かれており、裏面にはエリザベス2世の肖像が描かれています。
発行開始が1979年であり、2022年にエリザベス2世が崩御するまで同じ君主の肖像が描かれ続けてきました。
メイプルリーフ金貨の1979年当時の肖像は若い頃のエリザベス2世になりますが、時を重ねるにつれて年齢を重ねたエリザベス2世の肖像に変化しています。
ただし、発行年数が若いことからアンティークコインのように希少性による価値は現在の時点では生まれにくい金貨となっています。
世界トップクラスの流通量を誇る地金型金貨であり、金投資用に購入するコインとして広く勧められている金貨です。
金貨の代表的な種類について詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
金貨の種類とは? 地金型金貨・収集型金貨に分けて代表的なコインを紹介
カナダ ジョージ5世 10ドル金貨 1914年
概要 | 内容 |
発行国 | カナダ |
発行年 | 1914年 |
額面 | 10ドル |
直径 | 26.92mm |
重量 | 16.72g |
品位 | 金900/1000 |
1912年~1914年の短い期間のなかで発行されたイギリス王室のジョージ5世の肖像が描かれたカナダの金貨になります。
サトウカエデの葉が描かれたこちらの紋章は、1868年にヴィクトリア女王から授与されたカナダの国章です。
4つに分かれた紋章はカナダを構成する4つの州を表しています。
発行年数が短いことからカナダの金貨のなかでも希少性の高いコインとなっています。
ジョージ5世のアンティークコインを知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
ジョージ5世の人気コインを4つ紹介! 生い立ちと歴史についても解説
カナダ エリザベス2世 ジャック・カルティエ 1984年
概要 | 内容 |
発行国 | カナダ |
発行年 | 1984年 |
額面 | 100ドル |
直径 | 27mm |
重量 | 16.965g |
品位 | 金916/1000 |
ジャック・カルティエは、フランスのブルターニュ地方出身の探検家であり、初めてカナダに上陸して命名した人物です。
ジャック・カルティエの上陸から450周年を記念して作られた金貨がジャック・カルティエの肖像とエリザベス2世の肖像を描いたこちらの記念コインになります。
発行年は新しいですが、カナダに関わる人物の肖像が精巧に描かれており、記念コインであることから希少性と需要が高い金貨です。
カナダのおすすめ銀貨
次に、カナダのおすすめ銀貨を紹介します。
- カナダ エリザベス2世 1ドル銀貨 1966年
- カナダ ヴィクトリア 5セント銀貨 1858年
- カナダ エリザベス2世 ローリンググリズリー 125ドル銀貨 2016年
カナダ エリザベス2世 1ドル銀貨 1966年
概要 | 内容 |
発行国 | イギリス |
発行年 | 1966年 |
額面 | 1ドル |
グレード | MS64 |
直径 | 36mm |
重量 | 23g |
枚数 | 9,912,178枚(485枚) |
品位 | 銀800/1000 |
カナダで発行されたエリザベス2世の1ドル銀貨であり、カナダの首都のオタワで鋳造されており、メイプルリーフ金貨を製造している造幣局です。
カナダで初めて通貨が発行したのは1908年のオタワ造幣局であり、それまではイギリスのバーミンガムにあるヒートン造幣局で発行されてきました。
こちらの銀貨は冒険航海者シリーズと呼ばれ、ジョージ5世の時代から各君主の肖像とともに描かれてきたデザインです。
発行枚数は9,912,178枚となっているので、通常の銀貨にはほとんど希少性がありません。
ただし、こちらの銀貨はふちを飾るビーズが小さいタイプであり、こちらの銀貨は485枚しか発行されていないので高い希少性を持っています。
エリザベス2世のアンティークコインについて知りたい方はこちらの記事をチェックしてください。
エリザベス2世の記念コインを5つ紹介! 誕生から60年以上に渡る治世について
カナダ ヴィクトリア 5セント銀貨 1858年
概要 | 内容 |
発行国 | カナダ |
発行年 | 1858年 |
額面 | 5セント |
直径 | 15.5mm |
重量 | 1.16g |
品位 | 銀925/1000 |
ヴィクトリア女王の時代に発行されていた1858年~1901年まで発行されていた5セントの銀貨になります。
表面にはヴィクトリア女王の左向き肖像、裏面には2つのカエデの葉に囲まれた発行年と額面の文字に王冠が描かれています。
基本的には流通用銀貨であるため発行枚数も多く、使用されている状態にあるので高値で取引されることはありませんが、未使用に近い状態であれば高値で取引されることもある銀貨です。
世界で一番美しいコインとも呼ばれるウナとライオンでも知られるヴィクトリア女王の人気の高さをうかがい知れます。
カナダ エリザベス2世 ローリンググリズリー 125ドル銀貨 2016年
概要 | 内容 |
発行国 | カナダ |
発行年 | 2016年 |
額面 | 125ドル |
直径 | 85mm |
重量 | 500g |
品位 | 銀999/1000 |
グリズリーベアーはカナダを象徴する動物であり、多くの熊が生息していることから、熊が描かれた記念コインが多数発行されています。
こちらの銀貨もグリズリーベアーとエリザベス2世の肖像が描かれた大型の銀貨になります。
動物が描かれた銀貨は、コイン収集家の収集対象となることも多く、グリズリーベアーが描かれた銀貨は人気も高いです。
カナダのアンティークコインに関するよくある質問
カナダのアンティークコインに関するよくある質問をまとめました。
- カナダのアンティークコインを購入する方法は?
- カナダの金貨・銀貨の売却方法は?
それぞれ詳しく解説します。
カナダのアンティークコインを購入する方法は?
カナダのアンティークコインは、イギリス王室シリーズの延長として集められることも多く、航海者やグリズリーなどのシリーズで集めている方でなければ意識して集めている方は少ないかもしれません。
購入におすすめな方法は、幅広い種類のコインを取り扱っている信頼できるコイン専門店を利用することです。
素性の分からない個人が出品できるオークションサイトは、贋作や相場とはかけ離れた価格での出品もあるので推奨しません。
カナダの金貨・銀貨の売却方法は?
カナダの金貨・銀貨を売却できる場所には、コイン専門店の「コインライブラリー・プリンシパル」があります。
当サイトはカナダのコインに限らず、イギリス王室シリーズのコインをはじめ、世界中のコインの買取を受け付けています。
詳しくはこちらのページからお問い合わせください。
まとめ
カナダのおすすめの金貨・銀貨を紹介しましたが、イギリス王室シリーズのコインが好きな方であれば興味を持ちやすい内容だったといえるでしょう。
メイプルリーフやグリズリーなど、カナダを象徴するデザインのコインも存在しますので、お気に入りのコインを探すことをおすすめします。
イギリス王室シリーズのコインについてはこちらの記事で紹介しています。