金融リテラシー向上
金融や証券、そして経済全般について、基礎から学びたいという方の扉です。
お金についてご家族で語り合えるような、気楽な読み物としてもご活用いただけます。
記事数
30
【外為_第8章】外国為替相場の変動要因とは
外国為替相場について外国為替相場の形成 時々刻々と変動する外国為替相場は、外国為替市場のインターバンクマーケットにおいて形成されます。 インターバンクマーケットは世界の主要外国為替市場において活発な取引がなされ、原則、平日は24時間取引が途切れることなく各為替市場に引き継がれてい
【外為_第7章】外国為替における銀行の役割
銀行の外国為替業務外貨両替業務 外貨両替とは、外国通貨及び旅行小切手の売買を行うことで、銀行がその機能を担っています。 銀行以外のものが、外貨両替を業務として行う場合は、1998年の外国為替及び外国貿易法(以下「外為法」)の改正以前は大蔵大臣の認可が必要でしたが、現在では自由に行
【外為_第6章】外国為替相場はどのように形成されるのか?
変動相場へ移行前の為替レート金本位制度から金ドル本位制度へ(ブレトン・ウッズ体制)第2次世界大戦直後の1944年、連合44カ国(国際通貨基金(IMF)加盟国)は、米国のブレトン・ウッズという場所に集まり、大戦後の国際通貨体制に関する会議を開催しました。そこで、各国は、自国通貨の対米ドルレ
【外為_第5章】外国為替取引~投機取引
投機取引とは(概要) 投機取引とは、外国為替相場の価格変動リスクを積極的にとって、その値上がり益を得ることを目的とする外国為替取引をいいます。 反対売買を行うことを前提とした取引(売ることを前提にした買いや、買い戻すことを前提にした売り取引)により、その利ザヤを得ることを目的とする
【外為_第4章】外国為替取引~実需取引
実需取引と投機取引外国為替取引には、その取引の目的によって、実需取引と投機取引に大きく2つに分類されます。本第3章では、以下、実需取引と投機取引の概略と、実需取引についての詳細について解説します。また、投機取引についての詳しい解説は、第4章をご覧ください。実需取引とは実需取引は、
【外為_第3章】外国為替取引の基礎
外国為替市場外国為替市場には、日本国内外の銀行や一部の証券会社等の金融機関(以下「銀行等」)の限られた参加者で構成される「インターバンクマーケット」と、個人、並びに、一般法人や機関投資家等が、銀行等の店頭(電話窓口やインターネットバンキングを含む)を通して、各種為替取引を行う「対顧客マーケット」
【外為_第2章】外国為替相場(レート)について
外国為替相場と外国為替市場第1章で説明した通り、(狭義の)外国為替とは、ある国の通貨と他の国の通貨を交換する取引をいいますが、その交換比率のことを、外国為替相場(外国為替レート)或いは、単に為替相場(為替レート)と呼びます。外国為替レートの表記例えば、米ドルと円の交換の比率(米ドル・円
【外為_第1章】外国為替とは
日本の通貨「円」について日本国内で日常生活をしていく上で、私たちは、円の現金(キャッシュ)、或いは、銀行など金融機関に円預金の口座を保有していることが必要です。買い物するにも、電気ガス水道などの公共料金を払うのも、レストランに行って食事をするにも、「円」で請求され、「円」で支払うことを求
【外為_序章】外国為替の謎を紐解く~入門講座を開講します
最近、こんな嘆きの声をよく耳にします。 「円安のせいで、物価が高くなって困る!」 「海外旅行のためにお金を積立ているが、ツアー料金がどんどん値上がりしていて、全く足りない!」 「ニューヨークに旅行に行ったけど、ラーメン1杯の値段が3,000円相当になるのは驚いた!」一方
【第12章】国際金融と為替相場
国際金融について国際金融とは?国際金融とは、国と国との間の資金移動に関する様々な仕組み、制度や機能のことを意味します。国際金融取引には、商品の輸出入貿易のような非金融的取引に基づくものと,純粋の資本取引のような金融取引に基づくものとが含まれています。その特色は,国境を越えた資金取引が