金融リテラシー向上
金融や証券、そして経済全般について、基礎から学びたいという方の扉です。
お金についてご家族で語り合えるような、気楽な読み物としてもご活用いただけます。
記事数
24
【外為_第2章】外国為替相場(レート)について
外国為替相場と外国為替市場第1章で説明した通り、(狭義の)外国為替とは、ある国の通貨と他の国の通貨を交換する取引をいいますが、その交換比率のことを、外国為替相場(外国為替レート)或いは、単に為替相場(為替レート)と呼びます。外国為替レートの表記例えば、米ドルと円の交換の比率(米ドル・円
【外為_第1章】外国為替とは
日本の通貨「円」について日本国内で日常生活をしていく上で、私たちは、円の現金(キャッシュ)、或いは、銀行など金融機関に円預金の口座を保有していることが必要です。買い物するにも、電気ガス水道などの公共料金を払うのも、レストランに行って食事をするにも、「円」で請求され、「円」で支払うことを求
【外為_序章】外国為替の謎を紐解く~入門講座を開講します
最近、こんな嘆きの声をよく耳にします。 「円安のせいで、物価が高くなって困る!」 「海外旅行のためにお金を積立ているが、ツアー料金がどんどん値上がりしていて、全く足りない!」 「ニューヨークに旅行に行ったけど、ラーメン1杯の値段が3,000円相当になるのは驚いた!」一方
【第12章】国際金融と為替相場
国際金融について国際金融とは?国際金融とは、国と国との間の資金移動に関する様々な仕組み、制度や機能のことを意味します。国際金融取引には、商品の輸出入貿易のような非金融的取引に基づくものと,純粋の資本取引のような金融取引に基づくものとが含まれています。その特色は,国境を越えた資金取引が
【第11章】政府の役割 ~日本の財政政策
政府セクターは経済活動にかかわる第3の経済主体です「マネーライフラボ/金融リテラシー向上/金融と経済入門編の【第2章】「金融(きんゆう)」って何だ?」では、経済主体を家計(個人)セクターと企業セクターの2つに簡略化し、経済や金融のしくみの基本をご説明しました。本章では、経済活動においてける第
【第7章】日米以外の主たる経済指標
グローバル化が進む世界経済世界の名目国内総生産(名目GDP)IMF(世界銀行)の発表によると、世界の名目GDPの合計は100兆米ドル(世界192か国合計)規模となっています。内訳は、下記グラフの通り、米国が第1位で約25兆米ドル、第2位は英国を含むEU圏合計で約20兆米ドル、3位に中国で
【第6章】世界の金融市場を動かす米国経済指標 ~物価指標、雇用指標、その他主要経済指標
グローバル金融市場に大きな影響力を持つ米国の金融経済世界最大の国内総生産(GDP)GDP世界一の米国の経済はダイナミックに変動し、グローバル金融市場を介し世界経済に多大なる影響を及ぼします。GDPの成長率や予測など、米国経済の動向を見極めるための各種経済指標は、常に世界の注目を集めます。
【第5章】物価の状況を知る ~消費者物価指数、企業物価指数と企業向けサービス価格指数
物価とは物価とは何か渡辺努東京大学教授は、その著作である「物価とは何か」において、物価安定の理想の姿を「蚊柱」に例えて以下のように説明しています。「遠くから見ると蚊柱は一定の場所にとどまる一つの塊に見えるが、近づくと見えてくるのは個々の蚊が活発に動き回る姿である。個々の蚊は自由奔放
【第4章】雇用の状況を知る~完全失業率と有効求人倍率
雇用環境は経済循環の重要構成要素経済活動の循環経済活動は、消費(需要)、生産(供給)、雇用、所得で構成され、これらが循環するメカニズムが成り立っています。このメカニズムが、好循環に入ると、景気は拡大局面に入ります。景気の拡大① 消費(商品やサービスに対する需要)が増加② 生産
【第3章】生産・在庫・出荷の動きから景気を読む ~鉱工業生産指数
鉱工業生産指数の概要鉱工業生産指数とはある一定期間内における鉱工業部門の生産量の変動を示す指数です。具体的には、ある基準期の生産量を100として、その後の期間の生産量をその基準期に対する相対値で表した指数です。その他、鉱工業部門の出荷量の変動を示す出荷指数、および、在庫量の変動を示