【コラム-3】NISAの抜本的拡充に期待する!

8月31日、金融庁より2023年度の税制改正への要望が発表となりました。
https://www.fsa.go.jp/news/r4/sonota/20220831/01.pdf

以下、「令和5(2023)年度 税制改正要望について」(金融庁)からの抜粋です。

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○ NISAの抜本的拡充【所得税】
【要望のポイント】
簡素で分かりやすく、使い勝手のよい制度に
制度の恒久化
非課税保有期間の無期限化
年間投資枠を拡大し、弾力的な積立を可能に
非課税限度額の拡大(簿価残高に限度額を設定)
安定的な資産形成を促進する観点から、長期・積立・分 散投資によるつみたてNISAを基本としつつ、一般NISA の機能を引き継ぐ「成長投資枠(仮称)※」を導入
※ 非課税限度額の内枠として、①既に積み上げた資産(預貯金)による キャッチアップ投資や、②企業の成長を応援するため、上場株式や一定の商品性を持った株式投信等への投資を可能とする

つみたてNISAの対象年齢を未成年者まで拡大
※ ジュニアNISAは、予定通り2023年末で新規買付終了

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筆者は、NISA開始の2014年から、本制度をフルに活用させていただいています。なんと言っても配当金やキャピタルゲインが非課税であることが魅力です。

2020年の税制改正で、2024年1月から2階建ての「新しい一般NISA」が始まり2028年まで継続されることになり、ひとまず安心はしていたものの、制度が複雑で利用し難くなのではと危惧していたところでした。
今回の金融庁の案が通れば、使い勝手の悪そうな「新しい一般NISA」へ移行する前に、投資枠拡大とともに恒久化するという「抜本的拡充されたNISA」に直接移行できる可能性がでてきたことについて、たいへん期待しています。

年間投資枠の拡大と、非課税限度額の拡大成長投資枠等の具体的な詳細がきまらないと、何ともコメントのしようがありませんが、是非、なるべくシンプルなわかり易いものにしてほしいと思います。
NISAの抜本拡充が実現すれは、岸田首相の「資産所得倍増プラン」も、現実味を帯びてくるものと考えます。

私たちは、国家戦略である「抜本的拡充されたNISA制度」の普及と金融教育の普及の分野で、是非、皆さまのお役に立ちたいと思います。

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