【金商-1】金融商品投資の全体像

個人の資産形成のための金融商品

金融商品には、銀行、証券会社、保険会社など金融機関が提供・仲介する各種の預金、株式、債券、投資信託、保険など多くの商品が存在します。
また、原資産が土地や建物などの不動産金・貴金属や原油などのコモディティ(商品)、その他実物資産の価格変動リスクなどを利用し金融商品に仕立て上げた派生金融商品(先物やデリバティブ)もあります。
また、表面的な運用利回りを高く見せかけるために、オプションレバレッジを付けた極度にリスクが高い金融商品も数多く存在します。

金融商品は、個人の資産形成において必要不可欠な資産となります。
それぞれの金融商品についての正しい知識と理解を深め、自身の資産形成の目的と照らし最も適切な金融商品を選択していくことが必要となります。

本稿においては、まず個人の資産形成の基礎となる資産として利用可能な金融商品に絞り、基本知識との全体像つい解説いたします。

金融商品の分類

金融商品の各種リスクの分類

金融商品へ投資する場合、その商品が内在するリスクをしかりと理解する必要があります。金融商品が内在する基本的リスクは、主に以下のリスクに分類されます。

  •  価格変動リスク
  • 流動性リスク
  • 信用リスク
  • 金利リスク
  • 為替変動リスク
  • その他リスク

それぞれのリスクについての解説は以下をご参照下さい。

(参考)資産形成ナレッジBK/資産形成と投資/【資形-2】投資リスク

資産(アセット)クラス

同じような価格変動(値動き)リスク特性を持つ投資対象の資産種類・分類のことを資産(アセット)クラスと呼びます。
一般的な個人の資産形成のための資産クラスに限定すると、以下に大別できます。

① 現預金資産

現金/銀行預金(普通・定期)等

② 外貨預金

米国ドル、ユーロ、英国ポンド、カナダドル、オーストラリアドル、人民元等外貨預金(普通・定期)

③ 国内株式

国内取引所上場株、店頭銘柄株式、国内株式投資信託、国内ETF

④ 国内債券

国債、個人向け国債、地方債、政府保証債、普通社債、転換社債型新株予約権付社債、ワラント債、金融債、国内公社債投資信託、国内ETF

⑤ 外国株式

先進国上場株式、海外株式投資信託、海外ETF

⑥ 外国債券

海外先進国及び新興国の国債等、海外先進国社債、ユーロ債(政府機関債券、政府保証債、グローバル企業社債等

⑦ その他資産(オルタナティブ資産)

不動産投資信託(REIT)、金・貴金属、原油、商品(コモディティ)、レバレッジ或いはオプション内在型仕組み債、ヘッジファンド、海外オフショア商品
他、投資型保険(変額保険、個人年金保険)等があります。

資産(アセット)クラス別の投資リスクマトリックス

以下のマトリックスは、個人の資産形成に活用できる金融商品資産クラスとそれらの内在する投資リスクの表です。
資産形成においては、以下アセットクラスを効率的に組み合わせて、リスク最小、期待収益最大化を実現することが投資戦略(アセットアロケーション戦略)の最終目標となります。

資産(アセット)クラス別のリスク特性一覧

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